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SVリーグ2024-25

ACL準決勝進出の大阪Bは今大会限定契約の大塚達宣が初出場 「この4年間は特に頑張りたい」と意気込む日本代表へ、テーマは仮想ネーションズリーグ?

  • SV男子
  • 2025.05.17

バレーボールアジアチャンピオンズリーグ男子ジャパン2025に出場している大阪ブルテオンは、516日(金)に島津アリーナ京都(京都)で準々決勝に臨み、ナコーンラーチャシーマーQminC(タイ)3-1で下して準決勝進出を決めた。前身のパナソニックパンサーズ時代に3シーズンプレーし、今季はイタリアでプレーした大塚達宣(ミラノ)と、今大会限定で契約。この日初めてベンチ入りし、さっそくコートに立った

 

 

第2セット、ミゲル・ロペスに代わって出場した大塚達宣

 

 

今季はイタリアでプレー

2日間の練習を経てコートへ

 

 その場にいるだけでチームが明るくなる。それが大塚達宣という男だ。今大会初めて登録されたこの日はベンチスタートとなったが、ウォームアップエリアでエンジン全開。ムードメーカーの中村駿介とともに最前線で声を出し、タイムアウト間には中村と真っ先に仲間を出迎えた。

 

 そして、セットを先取して迎えた第2セット。18-23の場面でサーブを打ったミゲル・ロペスに代わり、レシーバーとしてコートへ。 「僕はコート内でいいエネルギーを出せると思うので。中に入ったら元気よく、何かを変えられたら」。その言葉どおりの大塚の笑顔に、劣勢でも仲間たちの表情が明るくなる。20-24ではバックトスを後衛の西田有志へ。見事にサウスポーエースの得点を演出した。

 

 このセットは落としたが、勝利に王手をかけた第4セット終盤にはロペスに代わって再び後衛でコートイン。スパイクを打つ機会はなかったものの、サーブを受けながらプレーの感触を確かめた。勝利の喜びをコートでかみしめると、攻守で大活躍の富田将馬と笑顔でタッチ。「よっしゃ!」と力強く声を上げた。

 

 早稲田大時代を含め、前身のパナソニックで3シーズンプレー。今季は自身初のイタリア・セリエAに挑戦していたが、アジアの頂点を目指す古巣からオファーを受けた。シーズン後半から話し合いをしてきたものの、実際に出場が決まったのは5月に入ってから。チームでの練習は2日間しかできず、「(スパイクを)ほぼ打っていない(笑) ほとんどプレーしていない状況」。時差ボケもあるものの、「それもわかったうえで、それでも必要と話をしてくれたので。今出せる全力のパフォーマンスで応えたい」と鋭い眼差しを見せる。

 

 

サービスエースが決まると、中村(左)と「A(エース)」のポーズ。コート内外でチームを盛り上げた

 

 

日本代表でのプレーを

思い描いて

 

 2028年のロサンゼルスオリンピックに向け、新たな日本代表のサイクルが始まる1年。「一人のバレーボールプレーヤーとして、この4年間を特に頑張りたいと思ったので。そういった意味でも、コンディションをさらに上げたい気持ちがすごく強いです」と強い覚悟で日々を過ごす。

 

 今大会も日の丸を背負って戦う姿をイメージ。海外を転々としながら、ふだんと異なる環境で力を発揮する。それは、毎年6月に行われるネーションズリーグに近い。

「(日本に)帰ってきてすぐでコンディションの面で難しい部分もありますが、それはネーションズリーグも同じなので。家(イタリア)を出て別の国で試合するイメージで日本に来ています。国をまたいで移動して、すぐ体の状態を合わせてパフォーマンスを出さないといけないということに、まずはフォーカスするようにしています」

 

 大阪Bとして戦うのは17日の準決勝も含めて残り2試合。この日は後衛だけの出場だったものの、「準決勝以降スタートで出る、出ないとかではなく、自分の状態をなるべく100%に近い状態に持っていけるように準備してほしい、と日本に帰ってすぐティリさん(ティリ・ロラン監督)と話したので」と目指す姿は明確だ。「仮想ネーションズリーグ」で、ここからトップギアに入る。

 

今大会の背番号は、パナソニック時代の「15」ではなく「51」。「僕は何もしていないです。甲斐くんが15番なので、多分逆にしたんじゃないですか?」と笑った

 

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◇ミラノへの感謝を忘れず

 

 取材で真っ先に語ったのが、今季を過ごし、リーグ5位に貢献したミラノへの思い。スポンサーあいさつなどのチーム行事に参加することができず、「スポンサーさんや地元の方がいてチームが成り立っている。1シーズンほんとうにお世話になったチームで、そういう思いを伝えたかった」と残念そうな表情。それでも、「頑張ってこいよ、と言ってくれたミラノに感謝しています。この大会に出るにあたって、その気持ちがいちばん大きいですね」。温かいチームへの思いも胸に、最大限の力を発揮する。

 

 

試合結果

大阪B 325-1821-2525-1725-151 ナコーンラーチャシーマーQminC

 

17日(準決勝)の試合予定

12時5分~

アル・ラーヤン(カタール)対サントリーサンバーズ大阪

 

16時5分~

フーラード・シールジャーン・イラニアン(イラン)対大阪B

 

文・写真/田中風太(編集部)

 

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