SVリーグから9人制までの女子9チームが初の合同トライアウトを実施
- 9人制
- 2025.07.22
「合同トライアウト」に参加した選手たち(帝塚山大会場/実行委員会提供)
より多くの選手に
競技継続の可能性を
埋もれた逸材を探せ――バレーボール女子の9チームが、リーグの枠を越えた合同トライアウトを初めて開催した。
「バレー界の活性化と、学生を中心としたより多くの選手にチャンスが行き届く試みを」とアルテミス北海道・菅野達人ゼネラルマネジャー(GM)が呼び掛け、SVリーグ(岡山シーガルズ)、Vリーグ(アルテミス北海道、カノアラウレアーズ福岡)、実業団(山梨中央銀行)、V9チャンプリーグ(パナソニックブルーベルズ、デンソーテンレッドフェニックス、マツダクロス・ナイン、イビデンレグルス)、クラブ(ゴールドスターズ八王子)の9チームが7月5日、12日に開催した。
参加したのは、5日の神奈川大学体育館(神奈川)に17人、12日の帝塚山大学体育館(奈良)に21人の計38人で、高校生も1人含まれていた。基礎体力測定や実技審査を実施し、今後は関心を持った選手について各チームが個別に面接などを行う。
チームのスカウティング活動には限界があり、卒業後もバレーを続けたい選手にとっても、世界最高峰を目指すSVリーグだけでなく、9人制のように仕事をしながらバレーに携わることができる選択肢を知る機会になるのが、今回の試み。
菅野GMは「トップチームから声が掛かるチャンスがある選手はそう多くありません。大学の指導者からは『卒業したらバレーをやめようと悩んでいた選手にとって、可能性を一つでも作ってもらえたのはありがたい』という声もいただきました。今回のトライアウトの結果を検証し、今後の開催につなげたい」と話している。
取材:北野正樹