gv-logo

SVリーグ2024-25

鎮西高がインターハイの優勝祝賀会を開催 朝日健太郎OB会長は黄色のユニフォームの秘話を披露

  • 学生
  • 2025.09.16

「鎮西高校男子バレーボール部 令和7年度全国高等学校総合体育大会優勝祝賀会」が915日(月・祝)に熊本市内で行われた。島根県を舞台に開催され、4年ぶりの優勝を飾ったインターハイ。その喜びをおよそ180人の関係者と分かち合った

 

 

祝勝会を終え、笑顔の選手たち

 

 

アクシデントも乗り越え

4年ぶりの頂点に輝く

 

 温かい拍手に迎えられ、チャンピオンTシャツを身にまとった選手たちが登壇。まず初めにあいさつをした畑野久雄監督は、自身の現役時代も全国優勝したゆかりの地・島根での戦いに思いを馳せた。

「松江は30年前に鎮西バレー部が初めて優勝して、その後、春、夏、春と4連覇した思い出の地であります。今の選手はその先輩たちになかなか追いつけないと思いますが、この2週間後に国民スポーツ大会、そして正月には春高バレーが待っています。その2つに勝てるように努力してまいります」

 

 来賓のあいさつでは、鎮西高男子バレーボール部のOB会会長で、参議院議員の朝日健太郎氏がさすがの話術で会場を沸かせる。中でも出席者の心をつかんだのは、鎮西高の代名詞である黄色のユニフォームに関する逸話だった。

「あれがいつから始まったかご存知ですか? 僕がキャプテンだったときに初めて黄色になったんです。僕が決めたと言うんだけども、畑野先生は『違う、俺が決めた』って。この論争は30年経ってもまだまだ消えません」

 

 そう語りながら、「では、なぜ黄色だったか」と言って続けた。

「現在の天皇皇后両陛下がご成婚されたのが、1993年でした。雅子様がその前年度にご成婚の記者会見をされた際、お召し物が素晴らしい黄色だったんです。それを見た畑野先生は、『これだ』と思ったそうです。

 平成の初め、高校スポーツで黄色のユニフォームを着るなんて、なんて斬新なんだと、最初はみんなから笑われました。ただ、今日お集まりの先輩方のおかげで、ブランドとして今、鎮西高校に脈々と引き継がれています」

 

 鮮やかな黄色のユニフォームを身にまとったチームは、惜しくも頂点を逃したが、1993年度の春高(当時は全国高等学校バレーボール選抜優勝大会)で初の決勝へ。朝日氏が「そこから鎮西の伝説が始まったと言われています」と語ったように、その後に畑野監督が冒頭のあいさつでも触れた黄金時代が訪れた。

 

 4年ぶりの夏の頂点に輝いた今季も、チームの歴史に名を刻む可能性を秘めている。

 九州三冠を飾り、優勝候補の一角として臨んだインターハイは、大会直前にセッターの福田空キャプテン、そしてアウトサイドヒッターの小島涼晴が負傷。それでも、初めて全国の舞台に立ったセッターの木永青空が、全員が全国中学生選抜経験者というスタメンスパイカー陣の力を引き出し、準決勝(対東福岡高〔福岡〕)以外はセットを落とさずに勝ち上がった。

 

 会を終え、福田キャプテンは、「またこうやって祝賀会ができたら、お世話になった人たちとも顔を合わせられる」と残り2大会への思いを新たに。あいさつで口にした「この優勝をチーム全員の誇りとし、また今までの伝統を受け継ぎ、さらに高みを目指して努力してまいります」という思いを実現してみせる。

 

 

まずは9月28日(日)から滋賀県で行われる国スポで、今季2つ目のタイトルを目指す

 

文・写真/田中風太(編集部)

 

■バレーボール全国高校選抜男子 インドネシア遠征で将来につながる経験 岩下将大は「もっと武器をつくらないと」

■クイックに4枚攻撃「エースバレー」の鎮西高が変わった⁉ 宮迫竜司コーチが語るインターハイ優勝への道【インタビュー前編】

■畑野久雄監督の右腕・宮迫竜司コーチが語る「鎮西バレー」の正体 「鎮西はよく『エースバレー』と言われるけど…」【インタビュー後編】

■国民スポーツ大会の組み合わせが決定【わたSHIGA輝く国スポ2025】

■キューバ代表と対戦し、世界選手権も観戦 バレーボール全国高校選抜女子がタイで過ごした充実の日々

  • GALLERY2
  • バレーボールネーションズリーグ
  • 限定アクリルスタンドプレゼント
  • 全中2025
  • 中国インターハイ2025
  • SVリーグ2024-25
  • 男子日本代表応援サイト2025
  • 女子日本代表応援サイト2025
  • NBPオンラインショップ
  • 自社広告のご案内
  • 全国専門学校選手権2019

pagetopbtn