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デフバレーボール男子日本代表はフランスに敗れて6位 東京2025デフリンピック

⑤高橋竜一主将ら、観客にあいさつするデフバレーボール男子日本代表

多くの観客の前で最後まで奮闘

 

 デフ(きこえない・きこえにくい)アスリートのための国際的な総合スポーツ大会、東京2025デフリンピックのデフバレーボールは24日、男女8日目の競技が駒沢オリンピック公園総合運動場体育館(東京)で行われ、デフバレーボール男子日本代表は5-6位決定戦でフランスに1-3で敗れて6位で大会を終えた。

 

 

⑤高橋竜一主将ら、観客にあいさつするデフバレーボール男子日本代表

 

 

 予選ラウンドでは3-1で勝利していた相手との再戦。第1セットは17-19から交代出場した山本剛志のサーブが走り、チャンスをつくって井上樹らの得点につなげ、21-19と逆転に成功した。そのまま競り合いを制してセットをものにするも、リベンジに燃えるフランスに対し、続く第2、第3セットは終盤のわずかな差で失ってしまう。あとがない第4セットも追い詰められたが、19-24からはこの日33歳の誕生日を迎えた狩野拓也が連続サービスエースを決めて執念を示した。

 結果は6位と目標には届かなかったが、前回2022年のブラジル大会ではコロナ禍の影響で途中辞退。8位という成績以上に悔しい思いが残った。今回は地元で多くの観客が見守るなか、初めてデフバレーボールを見たという方々にもその魅力が伝わる、熱くさわやかな戦いを披露した。試合後、全員であいさつしたあとも、高橋竜一主将は繰り返しスタンドのファンたちに感謝を伝えていた。

 

 デフバレーボールは25日(火)に最終日を迎え、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館を舞台に男女の3位決定戦と決勝が行われる。決勝に進出した女子日本代表は、金メダルをかけてトルコと対戦。動画配信も実施される。また東京・参宮橋の国立オリンピック記念青少年総合センターは、大会期間中「デフリンピックスクエア」と称し、運営拠点かつ文化発信拠点として気軽に参加できるプログラムを多数実施している。

 

 

仲間の得点時は元気にコートを走り回った

 

 

【男子準決勝 11月24日(月・振)】

日本 1-3 フランス

(26-24、22-25、23-25、21-25)

■フランス戦の日本のスターティングメンバー(男子)

狩野、大坪、眞謝、井上、田中、明山、リベロ坂下

 

<日本の残りの競技日程>※下記は予定。変更の可能性があります

11月25日(火)

女子決勝 日本×トルコ 17:30~

 

【デフバレーボール男子日本代表選手(14人)】

<背番号/名前/所属都道府県/身長(cm)/ポジション>

1 坂下真一/大阪/162/L

2 井上 樹/大阪/183/OH

3 杉田彰吾/大阪/180/MB

4 眞謝茂伸/愛知/175/OP

5 高橋竜一/愛知/180/OH ※キャプテン

6 篠崎賢大/埼玉/191/OH

7 狩野拓也/愛媛/176/OH

8 明山 哲/大阪/177/S

9 大坪周平/茨城/182/MB

10 藪野 英/大阪/175/OH

11 中橋薫哉/愛知/175/L

12 田中友祈也/愛知/181/MB

13 安田晃斗/愛知/170/S

14 山本剛志/兵庫/172/全部

【監督】村井貴行(千葉)

 

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