男女デフバレーボール日本代表は11月22日より決勝トーナメントへ 東京2025デフリンピック
- 女子日本代表
- 2025.11.21
グループA女子1位、男子3位でトーナメントへ
デフ(きこえない・きこえにくい)アスリートのための国際的な総合スポーツ大会、東京2025デフリンピックが11月15日に開幕。第1回夏季デフリンピックは1924年にパリ(フランス)で開催され、日本での開催は今回が初めて。デフバレーボール男女日本代表は、いずれも駒沢オリンピック公園総合運動場体育館(東京)で16日から行われていた予選ラウンドの戦いを終了、22日(土)からは決勝トーナメントに挑む。
女子は日本と同じグループAのケニアが棄権し、7チームの出場。日本は16日にイタリアと、20日にアメリカと対戦した。初戦は超満員の観客が見守るなか、動きの硬い日本はサーブレシーブを乱され、逆にイタリアは好守から得点につなげて、第1セットは4-12と苦しい立ち上がり。しかし「緊張することはわかっており、先に行かれたのは予想通り。セット後半から地に足が着いてきた」と川北美雪監督が振り返った通り、焦らずにラリーを重ねて徐々にリズムを取り戻す。結局、このセットは落としたものの23-25まで追い上げると、その後は3セット連取で逆転勝利を飾った。アメリカ戦では本来の動きを見せ、ストレートで勝利した日本は、グループ1位でトーナメントへ。準々決勝ではカナダ(グループB・4位)と対戦する。
全勝で予選ラウンドを通過した女子日本代表
グループBのインドが棄権した男子は、9チームでの戦い。グループAの日本は予選ラウンドで4試合を戦った。やはり硬さの目立った初戦ではイタリアに敗れたが、続くブルガリアとフランスには勝利しムードも上昇。20日のアメリカ戦では各セットで競り合った。しかし、ここまで無敗の強敵に惜しくも1-3で敗れて2勝2敗のグループ3位でトーナメントへ進み、まずはグループBの2位ウクライナに挑む。好守で何度も会場を沸かせるリベロ坂下真一は「こんな夢の舞台で、一丸となって試合ができるのは素晴らしいこと。いい結果を残したい」と意気込んでいた。
デフバレーボール男女の舞台は駒沢オリンピック公園総合運動場体育館。事前申し込み等は不要、無料で観戦できるが、大会サイトで混雑状況が確認できるため、週末は事前のチェックがおススメ。動画配信も実施されている。また東京・参宮橋の国立オリンピック記念青少年総合センターは、大会期間中「デフリンピックスクエア」と称し、運営拠点かつ文化発信拠点として気軽に参加できるプログラムを多数実施している。こちらも大会サイトをチェックのうえ、ぜひ足を運んでみては。
まずはウクライナ戦に必勝を期す男子日本代表
【女子予選ラウンドグループA第1戦 11月16日(日)】
日本 3-1 イタリア
(23-25、25-16、25-20、25-16)
【女子予選ラウンドグループA第2戦 11月18日(火)】
日本 3-0 ケニア(棄権)
(25-0、25-0、25-0)
【女子予選ラウンドグループA第3戦 11月20日(木)】
日本 3-0 アメリカ
(25-17、25-17、25-16)
■主なスターティングメンバー(女子)
中田、平岡、長谷山、梅本(綾)、梅本(沙)、岡田、リベロ石原
【男子予選ラウンドグループA第1戦 11月16日(日)】
日本 0-3 イタリア
(13-25、22-25、19-25)
【男子予選ラウンドグループA第2戦 11月17日(月)】
日本 3-0 ブルガリア
(25-10、25-19、25-12)
【男子予選ラウンドグループA第3戦 11月18日(火)】
日本 3-1 フランス
(25-17、25-21、15-25、25-23)
【男子予選ラウンドグループA第4戦 11月20日(木)】
日本 1-3 アメリカ
(25-22、24-26、22-25、22-25)
■主なスターティングメンバー(男子)
狩野、大坪、眞謝、井上、田中、明山、リベロ坂下
会場の様子。週末は混雑も予想される
<決勝トーナメント競技日程>※20日時点の予定。変更の可能性があります
11月22日(土)準々決勝
女子:日本×カナダ 10:15~
男子:日本×ウクライナ 15:00~
11月23日(日・祝)準決勝(22日の敗者は順位決定予備戦)
11月24日(月・振)5位決定戦、7位決定戦
11月25日(火)決勝、3位決定戦
【デフバレーボール女子日本代表選手(14人)】
ポジション表記はS=セッター、OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、L=リベロ
<背番号/名前/所属都道府県/身長(cm)/ポジション>
1 中田美緒/神奈川/165/S
2 岡田夕愛/新潟/168/MB
3 平岡早百合/神奈川/162/OP・OH
4 栗林愛美/愛媛/162/OH
5 尾塚愛実/鹿児島/169/OH
6 佐藤愛莉/東京/156/L
7 長谷山優美/東京/166/MB
8 松永彩珠/東京/159/S
9 戌丸奈美/大阪/149/L
10 髙濵彩佑生/神奈川/163/OH
11 石原美海/大阪/160/L
12 梅本綾也華/大阪/165/MB ※キャプテン
13 高橋朋伽/新潟/164/OH
14 梅本沙也華/大阪/165/OH
【監督】川北美雪(東京)
【デフバレーボール男子日本代表選手(14人)】
<背番号/名前/所属都道府県/身長(cm)/ポジション>
1 坂下真一/大阪/162/L
2 井上 樹/大阪/183/OH
3 杉田彰吾/大阪/180/MB
4 眞謝茂伸/愛知/175/OP
5 高橋竜一/愛知/180/OH ※キャプテン
6 篠崎賢大/埼玉/191/OH
7 狩野拓也/愛媛/176/OH
8 明山 哲/大阪/177/S
9 大坪周平/茨城/182/MB
10 薮野 英/大阪/175/OH
11 中橋薫哉/愛知/175/L
12 田中友祈也/愛知/181/MB
13 安田晃斗/愛知/170/S
14 山本剛志/兵庫/172/全部
【監督】村井貴行(千葉)
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