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春高2026

全国三冠が懸かる春高も 鎮西高の畑野久雄監督が生前に語っていた思い「三冠とかではなくて、力を出して自信を持ってやればいい」

  • 高校生
  • 2026.01.05

第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が1月5日(月)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕した。各チームは、どんな歩みで集大成の舞台を迎えるのか。熊本男子の鎮西高にとっては、同校初の全国三冠が懸かる大会。それでも、2025年11月24日に急逝した畑野久雄監督は生前、これまでどおりのプレーを求めていた

※取材は11月11日に実施

 

 

畑野久雄監督

 

 

――春高県予選決勝(対熊本工、〇3-0)を振り返っていかがでしたか?

 気持ちが甘くなったというか、ミスが多かったですよね。なかにはちゃんとできた子もいるけど、ブロックが 1枚なのにシャットを食らったり、ほとんどの選手が怒られるだけのものが出ていました。 練習から出なければいいけどなと思っていても、やっぱり試合で(ミスが)出るんです。だから、それくらいの力だろう、と思って見ています。

 

――そのなかでもよかった選手はいますか?

 西原(涼瑛/ミドルブロッカー)はできることはしていましたね。あれでトレーニングをやって体ができてくれば、もう一段高いところでバレーができると思います。

 

――3年生のなかでもリーダーシップが強いそうですね

 うちの選手はワーワー言うことは少ないけど、コートの中ではお互いによく話しています。そこにもうちょっと、「ブロックをこう出すから、ここのレシーブは頼むな」とかの言葉が出てくればええんだけど。

 

――2年生の一ノ瀬漣選手は、バックアタックをはじめ多くの得点を決めていました

 通過点がもう一丁高くならんかな、といつも思います。それとブロックが、西原みたいにもう一丁速ければええんだけど。どうしても手が出るのが遅いから、はじかれているんですよね。しっかり手が出ておけば、ボールに当たって落ちるんだから。

 

――これまでの戦いとは違って、大石秀選手のバックアタックが多かったです

 常にバックアタックの練習はさせていますもんね。だから西原、もう一人のセンター(ミドルブロッカー)の平川(陽翔)もよく打ちますよ。サーブレシーブができれば、そのまま(リベロと変わらずに)入れたほうが攻撃力は高くなってええけどな、といつも思っています(笑)

 

 

全国二冠を成し遂げた国スポを終えて、熊本県の関係者で記念撮影

 

 

――畑野監督がベンチに入らなかった国スポでは、準々決勝から3試合連続でフルセットを制しました。その経験はどう生きているのでしょうか?

 監督が経験になったんじゃないですか?(笑)※

 でも結局、強いセットと弱いセットがあるでしょう。弱いセットでミスをしているんですよ。レシーブにしても、スパイクにしても、何でするのか、というようなね。サーブではただ打ってネットにかけるとか、ああいうのがいちばん点数が伸びないですから。

「(コートに)ちゃんと入ったら、サーブが2点にも3点にもなるぞ」と言って成長してきたのが平川です。ネットにかけるからずっと言っていたんですよね。「ネットにかけてしゃあないではないんぞ」「ネットにかける奴は足引っ張りぞ」って。そんなに強いサーブではないのに、今は3点、4点取ってくるでしょ?  そうしたら、「見てみ、お前のサーブが入ったから4点も伸びた」と言ってね(笑)

※藤原樹監督(熊本北高)が指揮を執った

 

――この大会で大きく成長したのが一ノ瀬選手でした。決勝(対京都府〔東山高単独〕)の第5セット3-8から試合をひっくり返したのは、まさにエースというプレーでした

 あのときは「もう、ダメ」と思っていました(笑) でも、10点以降は全部一ノ瀬が決めましたね。その前に西原がブロックで止めたのもつながりました。

 

――それぞれが成長して、いよいよ全国三冠が懸かる大会に臨みます。どんな大会にしたいですか?

 いや、いつも一緒ですよ。別に三冠とかそういうことではなくて。本人たちが力を出して、自信を持ってやればそれでいいんじゃないですか。

 

鎮西高の春高初戦

1月6日(火)Cコート第5試合(14時30分試合開始予定)

2回戦 vs.愛知工大名電(愛知)と常翔学園高(大阪②)の勝者

 

取材/田中風太(編集部)

写真/山岡邦彦(NBP)、編集部

 

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