「お互いに強かったと認め合いました」ウルフドッグス名古屋U15の永田俊とPROGRESS大阪の井川佑都が大会決勝後に交わしたリスペクトの精神
- クラブ
- 2026.06.12
なんともすがすがしい光景だった。中学生バレーボーラーが試合後に見せた一幕。「第9回U15 PROGRESS CUPヤングクラブ選手権大会」の決勝が5月3日に水島緑地福田公園体育館(岡山)で行われ、ウルフドッグス名古屋U15とPROGRESS大阪はフルセットの熱戦を演じた。
有力クラブが集ったPROGRESS CUPで初優勝を飾ったウルフドッグス名古屋U15
このカードは昨年末の第8回大会の決勝と同じ。そこで敗れていたWD名古屋U15にとってはリベンジの機会だった。そうして今回は第1セットを13-21で落としたものの、第2セットは競り合いを制して21-19で奪い返すと、最終第3セットを15-11で取りきり、逆転勝利で優勝を飾った。
その試合直後。WD名古屋のエースでキャプテン、永田俊(東陵中〔愛知〕3年)はPROGRESS大阪の元へ駆け寄り、相手エースの井川佑都(中百舌鳥中〔大阪〕3年)と握手を交わした。聞くに、小学生の頃から交流を持つ間柄だそう。
「初めて会ったのは小学生の夏ごろの練習試合です。(井川)佑都たちが自分たちのチームへ遠征に来て、そのときに知り合ったんです」
以降もチームどうしでの交流が続くなか、ともに成長を続けてきた。PROGRESS大阪の井川も身長184㎝を生かしたアタックを武器に、今大会の決勝でも何度もボールを突き刺した。その姿に永田は胸のたかぶりを覚えた。
「こういう舞台で打ち合いができること自体がうれしかったですし、とても楽しかった。相手チームのエースがすごいからこそ、それに負けないように自分も得点する、相手のコートにボールを叩き込む気持ちでプレーしていました」
トップチームと同じデザインのユニフォームを着てプレーする①永田
ときにはラリー中に、永田と井川がバックアタックを打ち合う光景が。対する井川も、喜びに似た感情を抱いていた。試合後に永田と交わした会話をこのように振り返る。
「自分のライバルである(永田)俊に自分のボールを拾われたり、得点を決められる場面もありました。負けたくない気持ちでしたが…、結果は悔しかったです。でも、楽しかったですし、試合後は『強かった』と2人で認め合いました」
エースのプライドが交錯した決勝は、「楽しかった」と口をそろえる時間だった。ここから本格化するシーズンで、場合によっては全国の舞台で再びあいまみえることだってありうるだろう。永田は言葉に力を込めた。
「もし全国大会で戦ったら。まずは勝つことですね!! 加えて内容としては自分がしっかりエースとして、どんなボールがきても打ちきって、どんなボールも拾い上げたい。キャプテンとしての自覚を高めながら、戦いたいです」
エースとして認め合う永田(右端)と井川(左端)
(文・写真/坂口功将)
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