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男子日本代表2026

薩摩川内で見えた次への一歩 男子日本代表Bとアルゼンチン代表が合同練習を実施

  • 日本代表
  • 2026.07.14

 男子日本代表Bチームとアルゼンチンによる試合形式の合同練習が710日、11日の2日間にわたり、合宿を行っていた鹿児島県薩摩川内市のサンアリーナせんだいにて一般公開された。

 

テストマッチは日本が連日のフルセット勝利

 

 ここでは711日のテストマッチの様子をお伝えする。日本のスターティングメンバーはセッター河東祐大、アウトサイドヒッターに新井雄大主将と後藤陸翔、ミドルブロッカーは村山豪と麻野堅斗、オポジットが西山大翔、リベロは武田大周。アルゼンチンはセッターがマティアス・サンチェス、アウトサイドヒッターはともに日本でプレー経験のあるルチアーノ・パロンスキーとルチアーノ・ヴィセンティン、ミドルブロッカーは主将のアグスティン・ロセルとニコラス・ゼルバ、オポジットはブルーノ・クカルツェフ、リベロにフランコ・マッシミノが先発した。

 

 

⑱西山大翔がオポジットを務めた

 

 

 立ち上がりは両チームとも積極的にミドルブロッカーの攻撃を選択、ネット際で激しい攻防と駆け引きを展開した。中盤までは互いに譲らない展開が続いたが、アルゼンチンがサーブで日本のレセプションを崩すと、連続ブレイクに成功。サンチェスのトスワークがロセルやクカルツェフの力強い攻撃を引き出し、アルゼンチンが最初の2セットを連取した。

 日本は試合を通して河東と下川諒の両セッターを起用し、流れの変化を図った。中盤にはリベロに入った高橋和幸がハッスルプレーでチームにエネルギーを注入。川野琢磨、伊藤吏玖、山田大貴もプレータイムを得てチームを支えた。西山の連続サービスエースなど攻撃面でも勢いを取り戻し、第3、第4セットのジュースをものにした。最終セットは日本が序盤から主導権を握り、最後は後藤が決めて試合を締めくくった。なお前日、10日のテストマッチも日本がフルセットで勝利。早稲田大2年の川野と鎮西高3年の一ノ瀬漣が対角を組む場面もあった。

 

 

アルゼンチンの3枚ブロックに挑む

 

 

 アルゼンチンは11日の後半、オポジットのヘルマン・ゴメスやアウトサイドヒッターのファウスト・ディアスら、今後の成長が期待される若手を投入。セッターにも長身のマティアス・ヒラウドを起用するなど、メンバーや攻撃の組み立てに変化を加えながら、チームづくりを進めている様子がうかがえた。

 ファビアン・ムラコ監督代行は、「ネーションズリーグ(VNL)大阪ラウンドに向けて、若手選手も起用しながらチームビルディングを進めている。よい環境で合宿ができ、感謝しています」とコメント。4年前の薩摩川内合宿時には若手だったロセル、パロンスキー、ヴィセンティンがチームの主軸として活躍するアルゼンチン。日本での人気と応援を受け、VNL大阪大会では勢いに乗りたいところだ。

 

 

こちらは「チームグレベア」。ヴィセンティンを交えて

 

 

 試合後には、東京グレートベアーズでプレーするヴィセンティンと同クラブの選手たちや、パリ・バレー(フランス)でチームメートだった高橋慶帆とルーカス・コンデが代表チームでの再会を喜び、記念撮影をする姿も見られた。海外リーグやSVリーグを通じて顔見知りが増えた日本代表Bチームとアルゼンチン代表。オフコートでの自然な交流からも、日本のバレーを取り巻く環境の変化が感じられた。薩摩川内の地で交差した両チームの次への一歩。ここで得た手応えと新たなつながりを胸に、それぞれの舞台へ向かう。

 

 

高橋慶帆とパリ・バレーでチームメートだったコンデも期待の成長株

 

 

■テストマッチ結果

7月10日(金)日本B 325-2325-2725-1620-2515-122 アルゼンチン

7月11日(土)日本B 321-2519-2526-2433-3115-82 アルゼンチン

 

 

試合運営をサポートした川内商工高のメンバーと記念撮影

 

代表初選出の河東祐大が地元・鹿児島で凱旋プレー

「ロサンゼルスオリンピックのメンバー入りを目指したい」

 

 2025-26シーズンはジェイテクトSTINGS愛知で正セッターとして飛躍を遂げ、日本代表に初選出された鹿児島市出身の河東。11日のアルゼンチンとの練習試合では先発セッターを務めた。試合を振り返り、「やはり強い相手でした。この2日間を通して非常にいい経験になった。24日のイタリア戦(神奈川で開催予定の親善試合)に向けて弾みがつきました」と手応えを語る。

 

 

左から下川、備一真、河東の「チーム鹿児島」

 

 

 SVリーグでの活躍が評価されての代表選出に「ほんとうにうれしい。その分、自覚と責任を持ってプレーしたい」と表情を引き締める。鹿児島へは毎年帰省しているものの、「今までバレーボールで帰ってくることはなかなかなかった。あらためて、いい環境で打ち込めていたんだな」と感じたという。2026-27シーズンは、大同生命SV.LEAGUE MENに昇格したフラーゴラッド鹿児島との対戦があり、地元でのプレーも増えるはずだ。多くのファンが詰めかけた会場を前に「自分たちがバレーボールを頑張ることで、鹿児島県民の皆さんに元気を与えられたら」と笑顔を見せた。

 その視線は、さらに先の舞台も見据える。「これからロサンゼルスオリンピックの切符も懸かってくる。自分もしっかりオリンピックのメンバーに絡めるよう頑張っていきたいと思います」。
 地元・鹿児島での経験を糧に、新たな目標へと歩みを進める。

 

取材・文/泊 亜希子 取材協力・スペイン語通訳/牧内磨利央

 

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