鎮西高の畑野久雄前監督の思いを継いで 鎮西高、駿台学園高ら7校が熊本で強化合宿
- 高校生
- 2026.08.19
「第1回全国ブロック高校男子バレーボールサマーキャンプin熊本2026」が、8月10日(月)~14日(金)に熊本県立総合体育館(熊本)で行われた。8月8日(土)までに開催されたインターハイで準優勝した鎮西高(熊本)に加え、同校と準決勝で戦った駿台学園高(東京)など7チームが参加した
12日に参加した5チームで記念撮影
国スポ予選、春高予選など
それぞれの目的を持って
熊本で今回初めて行われたこの合宿のルーツは、およそ30年以上前にさかのぼる。1995年に鎮西高がインターハイで優勝するまで九州勢の全国優勝はなく、「どこが優勝するか競争しよう」と合宿で高め合ったのが、畑野久雄前監督が率いる鎮西高と、藤本範行さんが監督を務めた都城工高(宮崎)、そして山本順一さんが指揮を執った九州産大付九州産高(福岡)だった。その後は藤本さん、山本さんの転勤や退任により、3校を中心とした高め合いは一度途絶えたものの、昨年11月に畑野前監督が亡くなったことを受け、かたちを変えて再出発。過去にも合宿をサポートしていたサントリーサンバーズ大阪のバックアップもあり、時代を超えて切磋琢磨の日々が実現した。
7月28日に発生した令和8年熊本地震の影響で、予定していた半数程度の参加となったが、鎮西高や駿台学園高、またインターハイベスト16の東北高(宮城)、大分工高(大分)も集結。さらには、福岡から全国大会出場を目指す九州産大付九州産高、そして8月29日(土)、30日(日)に開催される国スポ中国ブロック大会で本戦出場を狙う島根選抜が、ふだんは対戦する機会の少ないチームと1セットマッチによる練習試合を重ねた。
インターハイで出た課題の克服を目指すチームもあれば、勝負の春高予選を見据えるチーム、そして国スポのブロック大会に向けて調整を続けるチームと、目的はさまざま。日本代表の一ノ瀬漣キャプテンとU17日本代表の柳千翔を抜きで国スポの九州ブロック大会に臨む鎮西高は、一ノ瀬キャプテンがコートには立たず、2年生エースの税所蓮嘉を中心とした攻撃に磨きをかけた。仲間たちのサポートに務めた一ノ瀬キャプテンは、この合宿の意義を口にする。
「自分が試合に出ているときは自分中心でゲームが進んでいきますが、自分がいないチームで成長してくれれば、総合力が高くなって一人一人がもっと高い意識で臨んでくれると思います。コートの中にいたら見えない部分もあると思うので、いろんな選手にアドバイスをしていきたいです」
この合宿ではサポート役を務めた一ノ瀬漣(右/左は本田悠真)
鎮西高の宮迫竜司監督は「鎮西と九産(九州産大付九州産高)のラインは、畑野先生と山本先生が『九州を強くする』とつくり上げてきたもの。これからも高め合っていきたい」とその思いを受け継ぎ、ホスト校として大会の運営に努めた。「自分も35歳になりましたが、20代に若くて一生懸命教えている指導者も増えてきました。みんなで切磋琢磨して、試合で当たったらガチンコで戦いたいですね」と大舞台での再会を目指す。
この合宿は来年度も熊本県内で行われる予定。競い合った経験を夏場以降の戦いにつなげていく。
参加した一部チームのキャプテンの声
東北高 本田 語
「自分たちの目標は変わらず日本一なので、インターハイが終わってしっかりと意識を変えて国スポ、春高を迎えなければいけないと思っています。そういった意味でも、今回は鎮西や駿台(学園高)を筆頭に強いチームとも試合ができるので、インターハイ後に反省した『Aパスを返す』という部分を大事にやっていきたいです。今年はまだ結果を出せていませんが、四強(清風高、鎮西高、東山高、駿台学園高)をしっかり倒して、全員で優勝を目指したいです」
九州産大付九州産高 國武颯榮
「インターハイの上位チームが集まっていて、強いチームはそれぞれ違う戦い方をしてきます。強いチームは特にレシーブで徹底的にボールを落とさないので勉強になりました。こういったいい経験をさせてもらっているので、自分たちのバレーをしっかりできるようにしたい。春高県予選では、1位になることしか見ていないです」
島根選抜 津森優斗
「島根選抜は中学のとき(JOC杯島根県選抜)と半分は同じメンバーですが、高校でポジションやプレースタイルも変わっているので、そこはまだ難しさを感じています。でも、レベルの高い試合ができることは自分の力にもなるし、こういった機会はあまりないので、ここでチームの課題を見つけて、国スポ予選では本戦に行けるようにしたいです」
島根選抜の津森(右端/松江西高)。就職に特化する学校の方針により、昨年度限りで部活動が活動停止になる予定だったが、元野球部や元テニス部の部員を含めた7人で継続。今回の合宿ではトップ選手たちとのプレーをかみしめた
文・写真/田中風太(編集部)
■男子準優勝の鎮西高 宮迫監督が描く今どきの高校バレーの戦い方【近畿インターハイ2026】
■セッター森田陸は「助けてくれたスパイカーに感謝」 男子初優勝を飾った清風高の喜びの声【近畿インターハイ2026】
■清風が初優勝 男子最終順位と個人賞、試合結果一覧【近畿インターハイ2026】
























