西川馨太郎(大阪ブルテオン) 笑わない男のチーム愛「ブルテオンで勝つことがいちばん楽しい」「【日本代表を経て2年目のSVリーグへ】
- SV男子
- 2025.10.31
バレーボールの国内最高峰リーグ、大同生命SVリーグ男子の2025-26シーズンが10月24日(金)に開幕した。日本代表の選手たちは、どんな思いで日の丸を背負ったのか。コート上ではあまり感情を見せない西川馨太郎(大阪ブルテオン)には、所属チーム、そして自身の将来について秘めた思いがある
 西川馨太郎
西川馨太郎
――昨季は大阪ブルテオンで出場機会を増やし、日本代表にも選出されました。ご自身としてはどんなふうに受け止めていましたか?
個人的には日本代表へ入ることよりもクラブで活躍したいと思っていたし、ブルテオンで勝つことがやっぱりいちばん楽しい。まずはブルテオンで試合に出たいし、勝ちたいと思ってやってきました。昨シーズンまで(ロラン・)ティリさんのもとでやってきて、学ぶこともたくさんあったので、それもすごく勉強になりました。個人的には出場機会もぐんと増えたシーズンではあったので、ある程度試合で「これだけはできるんだ、勝てるんだ」という自信にもなったシーズンでした。
――喜ばない、笑わないキャラもしっかり定着している感じがします
いやいや、喜んでいますよ(笑) でも仕事に集中できるので、無理に笑わなくていいのは楽でもあります(笑)
――日本代表よりもブルテオンで勝ちたい、と仰っていましたが、オリンピックや日本代表に対する憧れはもともとなかった?
そこまでないですね。むしろアスリートである限り、いつ大きなケガをするかもわからないので、常にセカンドキャリアのことは考えています。まだ若手と言われることもありますけど、今年で25歳なので。もちろん競技に限界を感じるとかはまったくないですし、まだまだ伸びると思っているけれど、だからといって日本代表に選ばれたいとか、海外でやりたいという願望はそれほど強くない。ただ、個人的にはティリさんに対する感謝はものすごくあって。自分を採ってくれた人なので、この人のために働き続けたいと思ってやってきたのはあります。でもじゃあティリさんが日本代表監督になったから日本代表を目指すかといえば、それはまたイコールでもないので。またここからですね。
――SVリーグになって、移籍も活発になりました。プレーしていてどんな印象ですか?
プロ化が進んで移籍も活発になったので、チームの在籍年数がいちばん長い選手でも4年目です、みたいなチームもあるじゃないですか。そうなると、僕は逆にずっと同じチームでやり続けることに価値が生まれるんじゃないかな、と思っていて。活躍する場所や自分を評価してくれる場所を求めて移籍するのも一つの選択肢だけど、移籍しないのも一つの選択肢。いろんなかたちが出てきたらもっとおもしろくなるだろうな、と思いますね。
――改めて、今シーズン、これからに向けた決意を聞かせて下さい
どの場所でも普段通り、求められているプレーをし続けることだけです。僕はリーダータイプではないですけど、リーダーと一緒に引っ張っていく選手が増えることもいいチームになる条件だと思うので、そういう選手、チームになるところをお見せできればと思います。
文/田中夕子
写真/石塚康隆(NBP)、山田高央
 多くの経験を積んだ昨シーズン
多くの経験を積んだ昨シーズン
サントリーとの開幕節では、ベンチ入りを果たしたものの出番は訪れず。高い決定力を誇るスパイクを武器に、11月1日(土)のヴォレアス北海道戦では今季初出場となるか。
にしかわ・けいたろう
2000年4月14日生まれ
身長195㎝/最高到達点350㎝
清風高(大阪)→筑波大
大阪ブルテオン所属
ミドルブロッカー
■関田誠大(サントリーサンバーズ大阪) ロサンゼルスオリンピックに対する本音は「わからない」 手術、移籍を経験した司令塔のこれから【日本代表を経て2年目のSVリーグへ】
■SVリーグ男子開幕 VC長野が開幕節で唯一の連勝 大阪Bとサントリーは1勝1敗
■大阪ブルテオンがジェイテクトSTINGS愛知とプレシーズンマッチ、新体制発表
■大塚達宣(ミラノ) 「来年また集まったときに、チームとしてどれだけ大きくなれるかを楽しみに」【日本代表を経てセリエAの舞台へ】
■垂水優芽(チステルナ) 「これまでの道のりも、イタリアでの挑戦も、すべては3年後のために」【日本代表を経てセリエAの舞台へ】































