一ノ瀬漣×小布施琢磨 日本代表を知る2人は「常に刺激をもらっている」【鎮西高対駿台学園高IH準決勝を終えて#1】
- 高校生
- 2026.09.25
「第1回全国ブロック高校男子バレーボールサマーキャンプin熊本2026」が、8月10日(月)~14日(金)に熊本県立総合体育館(熊本)で行われた。8月8日(土)までに開催されたインターハイの準決勝で対戦した鎮西高(熊本)と駿台学園高(東京)も参加。フルセットの末に鎮西高が勝利した一戦を、両チームの選手、監督が振り返った。第1回は日本代表の一ノ瀬漣(鎮西高3年)と、日本代表合宿に練習生として参加したミドルブロッカー小布施琢磨(駿台学園高3年)のクロストークをお届けする
日本代表合宿でも高め合った一ノ瀬(右)と小布施
個の力対組織力
さらなる進化を目指して
――準決勝で対戦した印象はいかがでしたか?
一ノ瀬 小布施とは日本代表の合宿に一緒に参加して、それ以外に練習試合もしていましたが、インターハイではそのときと比べてものすごくブロックの圧を感じました。
第1セットは序盤にブロックされて、そのあともブロックを抜いても後ろにレシーバーがいるという、高校1年の準決勝(※)と同じような状況で。試合前には成長した姿を見せてその悔しさを晴らしたい思いがあったので、1セット目の出だしで気持ちを持っていかれたところもありました。でも、そこからはうまく緩急を使って打てたかなと思います。
小布施 練習試合をしたときはほとんど(一ノ瀬)漣が打ってきて、漣が8割、税所(蓮嘉)が1割、ほかの選手が1割というぐらいの割合でした。だから、最初から漣をマークしておけばいけるとなっていて。ブロックで止めたい気持ちはあったので、(第1セットのブロックは)うれしさがありましたが、ほんとうに「たまたまだよな」と思うぐらい漣は高かったです。1セット目は自分の裏のミドルブロッカー(野中豪太)や(竹内)祐一郎、落合(康陽)が守ってくれていましたが、2セット目からは漣がちょっと強くて…(笑) どれだけ手を出しても横に打たれるし、身長が高いセッターの(イ・)ジュソンの上からも打たれて。どうしようかな、と考えていましたがマジで止まらなかったです。
※一ノ瀬にとって高校では初めての全国大会となった2024年のインターハイ。準決勝で駿台学園高と対戦し、ストレート負けを喫した
――第2セット以降のような高い集中力を見せる一ノ瀬選手を、これからどう止めたいですか?
小布施 ああなったら終わりなので、その前にへし折ります(笑)
一ノ瀬 (笑) 鎮西は試合の序盤がほんとうにひどいので、常にマックスの力を出せたら、どのチームが相手でももっと簡単な試合が増えると思います。自分も体が温まってからギアが上がるのではなく、最初から2、3セット目のようにいきたいです。
鎮西と駿台(学園)はほんとうにプレースタイルが真逆。各自がもっと個の力をつけて、一人一人の力でデータや組織を壊すようなバレーをしていけたらと思います。
小布施 そうなってしまう可能性はあるのかな、と思います。
でも、だからこそディフェンスをもっと強化しないといけません。これから大学など上のカテゴリーにいくにつれて漣のような選手もいるので、対処できないとこれからの未来はない。高校生のうちからこういう選手と戦うことも、成長につながると思います。
インターハイ準決勝でマッチアップする#3一ノ瀬と#1小布施
――お二人をはじめ、特に2、3年生にはハイレベルな選手が多いですが、それぞれから受ける刺激はいかがでしょうか?
一ノ瀬 同じポジションの選手からもらうこともありますが、自分たちの世代はどのポジションもレベルが高いと思うし、各世代が競い合っても、自分たちが勝るんじゃないかな、というぐらいのレベルの高さを感じています。
同じポジションの選手からしか刺激を受けないということはまったくなくて、いろいろなポジションの同世代の選手から、常に刺激をもらっています。小布施とは日本代表の合宿へ一緒に行きましたが、ブロックされたり、ワンチ(ワンタッチ)をされたときは、何て言うんですかね…。クソっという気持ちになりますね(笑)
小布施 (笑) 世代を代表していくようなエースがいて、自分もミドルブロッカーで世代ナンバーワンを目指したい願望があります。どのスパイカーにも持ち味や特徴があるので、それをどう攻略するか。どのチームにも油断ができないすごい選手が一人はいますが、やっぱりそれを止めたいです。
――残りの全国大会は国スポ、春高となりました。次の対戦ではどんなプレーをしたいですか?
一ノ瀬 鎮西と駿台は個の力のバレーと組織のバレーというまったく違うスタイルで、自分たちもそうですが、インターハイは見ている方にも楽しんでもらえたんじゃないかなというゲームでした。最後に春高で当たっても、ストレートで終わるような試合にはならないと思います。1年(のインターハイ)で試合をして、今回も出だしも悪くて、まだまだ悔しい部分もあるので、最後に当たったらもっともっと成長した姿で勝ちたいです。
小布施 1セット目は鎮西のスパイカーたちをうまくはめ込めて自分たちのかたちに持っていけましたが、2、3セット目は体力が持たなかったし、(スパイクの)火力も負けていました。鎮西は大きな個がいるチームですが、自分たちは今、大きくない個が並んでいるだけ。少しずつレベルアップして、その個に全員で勝てるぐらいに成長していかないといけません。
春高で対戦すればしんどい試合になると思うし、(準決勝以降は)5セットマッチなので余計に体力をつけないといけない。国スポもありますが、春高までの期間で体力などもっと基礎的なところも上げていきたいです。
一ノ瀬 漣
いちのせ・れん/身長192㎝/最高到達点338㎝/大和中(佐賀)/アウトサイドヒッター
小布施琢磨
おぶせ・たくま/身長199㎝/最高到達点344㎝/獨協中(東京)/ミドルブロッカー
取材/田中風太(編集部)
写真/中川和泉、編集部
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