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西田有志と富樫勇樹の異色クロストーク「ずっと結果を残し続けていることが素晴らしい。富樫選手の姿に、こちらも感化されます」(西田)

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  • 2024.03.14

 

 

──競技は異なりますが、お互いのプレーや競技の共通点など感じる部分はありますか?

 

西田 バレーボールとバスケットボールは平均身長が同じぐらいの競技なので、“大きい選手には負けたくない”という気持ちは共通していると思います。僕は以前に富樫選手がそういった発言をされた記事を見たことがありました。僕自身、高卒でVリーグに入ったときに“(小さいから)ナメられている”感覚がすごくあって。絶対に負けたくない、という闘争心を持っていました。

 

富樫 それはありますね。競技的な面で言えば、同じアリーナスポーツの球技とはいえ、フィジカルコンタクトの有無では大きく異なるのかなと感じていますね。それによってトレーニングの仕方なども変わってくるかもしれませんし、バレーは相手とぶつかり合うことは基本的にはないと思うので、そこは大きな違いかなと。

 

 

西田がバスケ、富樫がバレーをしたら…?

 

──もし、西田選手がバスケットボールの、富樫選手がバレーボールの選手になれるとしたら、どんなプレーをしてみたいですか?

 

富樫 僕はバレーの細かいポジションまでは分かっていないのですが、身長的に自分がスパイクを打っているイメージができないんですよね。なので、拾う側のリベロを極めようかな(笑)

 

西田 僕は(富樫の)ポイントガードは絶対にムリなので、ベンチでいいですよ(笑)。呼ばれたら出るくらいの感じで。センターもムリだしなぁ…。どこが合うと思いますか?

 

富樫 それこそ、バーっと動いてシュートを打ちまくる、シューター系じゃないですかね?

 

西田 走りまくる感じですか。あとはフィジカルで負けなければ…、いけますかね? いや、でもあんまり合わないだろうな(笑)

 

(一同爆笑)

 

富樫 身長を無視したら、やっぱりスパイクは打ってみたい。あんなに真下にたたきつけてボールが跳ね返るなんてもう…。でも、最近話に挙がったのですが、バレーのネットって思ったよりも低いんですね。

 

西田 低いと思いますよ。243cmです。

 

富樫 ミニバスのリング(260cm)よりも低いんですね! 僕でもバスケのリングの高さ(305cm)には届くは届くんですよ。だから、意外といけるのかなとも思っていて。

 

西田 いけます、いけます!

 

富樫 チームメイトにめちゃくちゃ飛ぶ選手(ディー・ジェイ・ステフェンズ)がいるんですけど、リングから頭が出るくらい(笑)

 

西田 それってダンクコンテストで優勝した外国人の選手ですか?

 

富樫 そうそう! めちゃくちゃヤバいので、バレーをやっているのを見てみたいですよ(笑)。多分(最高到達点は)370380cmはあると思います。しかも、両足跳びなのでバレーでも活躍できそうな跳び方です。

 

西田 昨日(取材は25日)、僕らが試合をした相手のサントリーサンバーズに身長218cmで最高到達点365cmのドミトリー・ムセルスキーという選手がいて。彼はジャンプしなくても、腕が20cmくらいネットから出ているんですよ。

 

富樫 手を挙げただけで、すでに?(笑)

 

西田 彼が跳ぶと、僕ら側からは胴体が見えるくらいなので、富樫選手のチームメイトはそれと一緒かそれ以上に跳ぶかもしれないですね(笑)

 

──もし富樫選手がキャプテンのチームに西田選手が加入するとしたら、富樫選手は西田選手にどんな役割を任せたいですか?

 

富樫 西田選手は練習ですごく声を出してくれそうですよね。練習は、内容はもちろんのこと、チームとしての雰囲気作りもすごく大事だと思っていて。バスケ選手って結構シャイな選手が多いイメージがあるんです。対称的に、ほかの競技にはキャラが強い選手が多い印象で…、なので西田選手のような存在がいてくれたらめちゃくちゃ助かるのかなと思います。

 

西田 僕、ずっとわちゃわちゃしていますよ? 絶対に怒られるタイプということだけは自信を持って言えます(笑)

 

富樫 (笑)

 

西田 パフォーマンスに関して富樫選手は一流ですし、トップを極めていくに違いありません。そこに対して、僕が何か手助けするという必要はないと思いますし、チームというのは監督の意志をキャプテンが仲間に還元して作っていくもの。僕の中では監督とキャプテンは同じグループなので、チームをよりまとめやすくするための味方というか、富樫選手の横にいる存在になるかなと思いますね。まずはゴマをすることから始めているかもしれませんが(笑)

 

 

──トップを極めていく、という点ですと、西田選手はVリーグ優勝(2019-20シーズン)という結果を得た上で、自身の変化を感じましたか?

 

西田 僕としては“たかが1回”の優勝なので、あまりそれで変化があったとは思いません。国内の優勝はすごいですけど、次のシーズンの優勝はどこか分かりません。もちろん、優勝したときはひたすらうれしいですが、プレーヤーとして何かがいきなり変わるかどうかと言われたら、僕は変わらなかったです。

 

富樫 僕も近い感覚はありました。(2020-21シーズンに)優勝するまでにファイナルでは相当負けていましたし、ようやく優勝できたということにはかなりうれしい気持ちもあったんです。でも、それで満足かというと、そういう気持ちはなかったので、西田選手と同じだと思いますね。

 

 

──では、最後に2024年の目標をお願いします。

 

富樫 やっぱりオリンピックがあるので、一番はそこですね。トム(ホーバス)さんはすごく目標設定を大事にする方なので、代表チームの活動が始まればしっかりと目標を設定して、それに向けて頑張っていくと思います。オリンピックにはワールドカップでベスト8に残ったチームと同等レベルの国しか出場してこないです。僕らはワールドカップでドイツとオーストラリアに負けましたが、オリンピックではそういうチームに勝たなければいけません。世界ランキングのトップ10のチームに勝ちたいという思いがすごく強いです。

 

西田 オリンピックの切符を取ってからはみんな「メダルが目標」と言っています。やっと僕らもそれを目指せる位置まで来られましたし、僕自身も代表に入って67年目でやっとそこまで積み重ねてこられました。東京オリンピックではメダルが目標とは言っていましたが、ベスト8で終わってしまいました。ベスト8からベスト4の壁は分厚いですが、そこを越えられたらメダル獲得まで行けるのではないかと思っているので、まずはベスト8。そして、現実的に考えたときにそこクリアしていかないといけないです。色まではまだ宣言できませんが、オリンピックでメダルは絶対に取りたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

西田 有志 NISHIDA Yuji
186cm・89kg/オポジット/2000130日生(24歳)/三重県出身/所属歴:大安中→海星高→ジェイテクトSTINGS→ビーボ・ヴァレンティア(イタリア)→ジェイテクトSTINGS→パナソニックパンサーズ

 

富樫 勇樹 TOGASHI Yuki
167cm・65kg/ポイントガード/1993730日生(30歳)/新潟県出身/所属歴:本丸中→モントロス・クリスチャン高→秋田ノーザンハピネッツ→テキサス・レジェンズ→千葉ジェッツ

 

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