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女子U20世界選手権/全勝優勝で世界一! MVPに石川

  • 大学生
  • 2019.07.22


 12日(金)から21日(日)までレオン、アグアスカリエンテス(メキシコ)で開催されている『第20回女子U20(ジュニア)世界選手権大会』。21日(日)、女子U20日本代表は決勝戦でイタリアと対戦。日本は、2セットダウンからの大逆転で見事優勝。高いチーム力を発揮し、”世界一”の座を手にした。

 

 日本のスターティングメンバーは、中川つかさ、西川有喜、山田二千華、曽我啓菜、石川真佑、平山詩嫣。リベロは水杉玲奈。ここまで無敗の不動のスターティングメンバーで挑んだ。第2セットは、西川に代わり宮部愛芽世がスタートからコートへ。また、試合を通して全選手を起用した日本は、まさに全員バレーで最後の大勝負に挑んだ。

 

 第1セットは、スタートから、石川や平山の攻撃が決まり8-3と日本リードの展開に。しかし、長いラリーが続く中ミスを連発し9-11と逆転を許した日本。中盤、山田のサービスエースで16-15と再び優位に立つも、最後はサーブミスが出て接戦を勝ち切れず。第1セットを先取された。

  

 第2セット、相手オポジットのスパイクやサーブにおされた日本。12-16と劣勢となると、相手ミドルブロッカーの高いクイックに苦しめられ16-21。試合はイタリアペースで進んだ。終盤、石川や曽我のスパイクで追いすがるも日本は流れを掴めず。最後は自陣のミスで得点を失い、セットを連取された。

  

 日本にとってあとがない第3セット。第2セットでスタートから起用された宮部を西川に戻してスタートした日本は序盤、平山のクイックや石川、西川のバックアタックで6-2とリードを奪った。そこから、山田のポイントや平山のサービスエースも出ると、17-13と点差を保った日本。終盤、相手も猛追を見せたが、日本が相手エースをブロックし勢いを増すと途中出場の西村弥菜美や荒木彩花も活躍。見事、第3セットを奪取した。

  

 第4セット、サイドアウトの展開となるも、水杉や中川(つ)による好レシーブから、山田や曽我のスパイクでラリーを制した日本。さらに石川の得点で14-13とリードを奪うと、ここでも石川が2本のサービスエースを決めて19-15。相手のサーブミスにも助けられ、最後は曽我のダイレクトが決まり25-19。第4セットをものにし勝負は第5セットに持ち込まれた。

  

 勝負の第5セット。序盤は相手オポジットに苦戦し3-6と追う展開となった日本。6-10の場面でタイムアウトを要求した。そこから西川を起用すると、その西川が奮起。相手のサーブレシーブをくずし、サービスエースも奪う活躍で日本の反撃が始まった。終盤は、西川のスパイクで11-10と逆転。会場は大声援に包まれた。すると、曽我のライト攻撃で13-12。最後は石川が相手エースをブロックで仕留め15-12。拮抗した試合を見事制し、日本は堂々の全勝優勝で大会を終えた。

(写真:FIVB)

 

 

【試合結果】

日本 3(23-25,21-25,25-20,25-19,15-12)2 イタリア

 

【個人賞】

MVP、セカンドベストアウトサイドヒッター:石川真佑

ベストアウトサイドヒッター:曽我啓菜

ベストセッター:中川つかさ

 

【最終結果】(8位まで)

1位 日本

2位 イタリア

3位 ロシア

4位 トルコ

5位 ポーランド

6位 ブラジル

7位 中国

8位 アメリカ

 

金メダルを手に笑顔の選手たち
コート上でうれし泣き
ベストアウトサイドヒッターに選ばれた曽我
宮部も高校生ながら奮闘(手前)

優勝の日本、準優勝のイタリア(左)、3位のロシア(右)

粘り負けせず勝ち切り、多くの人々に勇気と感動を届けた選手たち
チーム力を発揮し世界一となった女子U20日本代表


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