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春高2024

ITA20/21[第14節]モデナが連敗を4でストップ

  • 海外ニュース
  • 2020.12.16

 ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! 波乱の展開となっているレギュラーシーズン。第14節(後半第3節)を前に4連敗中のモデナは、キャプテンが闘志を燃やしました(Photo:Legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

■「目の前の試合に集中」。クリステンソンが、モデナを連敗ストップに導く

[MATCH OF THE ROUND]

モデナ 3(25-21,25-15,25-12) ラヴェンナ

〔12/12@モデナ〕

 レギュラーシーズン後半戦に入り、11月29日の第12節(後半第1節)から連敗を4つ重ねたモデナ。黒星が先行する事態となっており、なんとか歯止めをかけたいところ。今季からキャプテンを務めるSマイカ・クリステンソン(アメリカ)は、第14節のラヴェンナ戦前の記者会見で言葉に熱を込めた。「この苦境をくつがえす機会になるでしょう。もちろん、一試合で変わるものではありません。ですが、私たちは練習に励み、この一戦での勝利にフォーカスしています。まるでタイトルマッチに挑むように、コートに立ちます」

 

 会見では来オフの移籍市場についての質問が飛んだようだが、クリステンソンは一蹴した。「噂なんて聞いたことがない。私自身、この選手権(スーペルリーガ)に集中していますし、使命感と責任感を持ってチームと向き合っています」

勝利に導かんと奮闘する、モデナのクリステンソン(写真コート手前右から2番目)

 必勝を期した今節で対戦したラヴェンナはここまで1勝と苦しい戦いが続くが、第13節(後半第2節)ではルーベを相手にフルセットを演じるなど、けっしてあなどれない相手。むろん、モデナのキャプテンが油断などしているわけもなく、存分にタクトを振るう。

 

 OHネマニャ・ペトリッチ(セルビア)、OHダニエレ・ラビア(イタリア)の両エースがそろって11得点をあげると、ベテランMBドラガン・スタンコビッチ(セルビア)も3本のブロックポイントをマークする。常に先行するゲーム展開でストレート勝ちを収め、連敗ストップに成功。試合のMVPには、クリステンソンが選出された。一筋縄ではいかないシーズンとなっているが、そこはリーグきっての名門。その看板を背負ってコートに立つ、頼もしいキャプテンが、このチームにはいる。

チーム一丸となって、タイトル獲得へ突き進む“ジャッロブルー”モデナ

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◆トレンティーノ 3(25-22,25-23,25-22)0 ルーベ

〔12/14@トレント〕

 前戦(下記)でモデナにストレート勝ちを収めたトレンティーノは、勢いそのままに今節でルーベに完勝。OPニミル・アブデルアジズ(オランダ)が4本のサービスエースを含むチーム最多17得点、OHリカルド・ソウザ(ルカレリ/ブラジル)が12得点と続いた。前半戦の不調が嘘のようなトレンティーノ、いよいよブースト全開!

ルカレリ(写真右)と、ルーベのOHイオアンディ・レアル(ブラジル)による一騎打ち

◆ペルージャ 3(26-24,25-23,25-15)0 パドヴァ

〔12/14@パドヴァ〕

 ホームのパドヴァはOHボイチェフ・ブウォルダルチク(ポーランド)がチーム最多14得点と奮闘するも、相手が悪かった。“ブロックデビルズ”ことペルージャが本領発揮。MBファビオ・リッチ(イタリア)が6本のブロックポイントを決める大活躍で、ペルージャがストレート勝ちを収めた。

リッチ(写真コート手前)がパドヴァの攻撃をはね返した

◆ピアチェンツァ 3(25-21,25-19,25-17)0 チステルナ

〔12/13@ピアチェンツァ〕

 シーズンに入ってからも積極的に選手補強に動いたピアチェンツァ。今節ではMBセイエドモハンマド・ムーサビエラギ(イラン)が両チーム通じて最多5本のブロックポイント、攻めては12月2日に登録されたばかりのOPミハル・フィンゲル(チェコ)が18得点をあげて、チステルナに完勝を収めた。

ピアチェンツァのロレンツォ・ベルナルディ監督、フロント陣の姿勢に思わずグッド?!

◆《第5節》トレンティーノ 3(26-24,25-22,25-20)0 モデナ

〔12/9@トレント〕

 未消化だった第5節がようやく実施された。ホームのトレンティーノはOHルカレリが、前節(第13節)に続き、この日でもチーム最多得点となる15点をあげる活躍。OPアブデルアジズも4本のサービスエースをあげ、サービスエース本数の個人ランキングでペルージャのOHウィルフレド・レオン(ポーランド)とトップの座を争っている。

[サービスエース本数 個人ランキング TOP3](12/16時点)

1位ニミル・アブデルアジズ(トレンティーノ)…39本

2位ウィルフレド・レオン(ペルージャ)…37本

3位ロベルランディ・シモン(ルーベ/キューバ)…31本

今季トレンティーノに加入したMBマルコ・ポドラスチャニン(セルビア/写真左端)も10得点の活躍

◆《第8節》ヴェローナ 3(25-19,25-20,35-33)0 ラヴェンナ

〔12/9@ラヴェンナ〕

 延期されていた第8節が実施され、この試合を前に3連敗中だったヴェローナは、OHマテイ・カジースキ(ブルガリア)が23得点、OHトーマス・ジェスキー(アメリカ)が21得点と両エースの活躍でラヴェンナにストレート勝ち。対するラヴェンナは日程変更のあおりを受けているとはいえ、現在7連敗中と苦しい。

カジースキ(写真中央)の安定感あるプレーは健在

◆ミラノは2試合の延期が発表

 第14節で実施予定だったミラノvs.ヴァレンティア、モンツァvs.ヴェローナの2試合は延期が決定。また、現地12月20日に予定されていたミラノvs.モデナもすでに延期が発表されている。

セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round14終了時)》

1 ペルージャ 12勝1敗(勝ち点36)-

2 ルーベ 11勝2敗(勝ち点31)-

3 ヴァレンティア 8勝4敗(勝ち点22)-

4 ピアチェンツァ 7勝6敗(勝ち点21)▲

5 ミラノ 7勝5敗(勝ち点20)▼

6 モデナ 7勝7敗(勝ち点20)▲

7 モンツァ 7勝5敗(勝ち点18)▼

8 トレンティーノ 6勝5敗(勝ち点18)-

9 ヴェローナ 4勝7敗(勝ち点13)▲

10 パドヴァ 3勝10敗(勝ち点11)▼

11 ラヴェンナ 1勝10(勝ち点11)-

12 チステルナ 1勝12敗(勝ち点5)-

※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移

 

(責任編集:GUCII<坂口功将>)

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