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【プレイバック!】サントリーが5連覇を達成【第10回Vリーグ男子ファイナル】

  • V1
  • 2021.03.17

 2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 MEN (V1男子)はサントリーサンバーズが4月3日(土)にスタートするV・ファイナルステージへの切符をすでに勝ち取った。今季もクライマックスは目の前だ。

 

 その前に、過去の月バレ誌面からVリーグファイナルを振り返ってみよう。今回は月バレ2004年4月号から、第10回Vリーグファイナルの様子をお届けする。

 

【写真】サントリー のルーキーの山村、越川やジルソン、JTの選手たちのフォトギャラリーはこちら

 

 5連覇のかかったこのシーズン、サントリーはレギュラーラウンド最終戦前の時点で自力でのファイナルラウンド進出の可能性は限りなく低い状況だった。しかし、かろうじて4位に浮上して最終ステージへ。その後も苦しい状況が続いたが、4連覇を達成していたチームの底力は見るものの想像を超えたのだった。

 

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月刊バレーボール2004年4月号掲載

(編注:文中の所属・チーム名、文章は当時のまま)

 

奇跡のサンバーズ サントリー5連覇達成!

 

第10回Vリーグ男子は、サントリー・サンバーズが5連覇を達成した。レギュラーラウンドから苦戦が続いたサントリーは数々の危機を抜群の結束力と強固な精神力、そして運まで味方にして決勝進出を果たした。最後は初優勝を目指すJTに2連勝し、Vリーグ初、日本リーグ時代の富士フイルム(83年から87年)以来のリーグ5連覇を達成した。最高殊勲選手にはジルソンが5年連続選出された。

 

最高殊勲選手となったジルソン・ベルナルドと最優秀新人賞に輝いた越川優

 

サントリーの底力がJTの初優勝を阻む

 

2004年3月6日 第1戦(東京体育館)

サントリー 3( 25-19, 25-21, 22-25, 17-25, 15-12 )2 JT

 

2004年3月7日 第2戦(東京体育館)

サントリー 3( 25-19, 25-21, 25-20 )0 JT

 

よく粘ったJT第一戦

 

下馬評は互角だった。混戦だったレギュラーラウンドを抜け出し、セミファイナルも一番最初に決勝進出を決めたJT。一方のサントリーは4連覇中、レギュラーラウンドを1位で通過したことは1回だけ。そのほかは楽と言えない戦い方で切り抜ければ、大事な試合での勝率は100%。勢いのあるJTか、勝ち方を知るサントリーかの争いは、意外な幕開けだった。

 

第1戦の立ち上がり、JTは「若い選手に緊張感があった」(臺主将)というように、動きが硬く、逆に大舞台に強いサントリーは、今シーズン一番とも言える出来をスタートから見せて突っ走った。結局、第1セットはJTを19点に押さえサントリーが先取した。

 

JTサンダーズの選手たち

 

第2セットは自分たちのペースを取り戻したJT、中盤まで一進一退の攻防が続いた。しかし、ここで抜け出たのはサントリーの執念。佐々木が徳元得意のレフト平行を止めると、ジルソンがこん身のサーブをコートにたたきつけ、25-21と2セット、サントリーが連取した。

 

第3セット、JTは流れを変えようとシーズン中盤頑張ったルーキー内冨と強気なトスの前田を投入する。するとジルソンに疲れが見え、中盤からペースはJTに傾きはじめる。突き放されまいとするサントリーであったが、サーブミスが目立ち、リズムに乗れずJTが1セットを返す。

 

これで流れを呼び戻したJTはレギュラーラウンドの強かったときの調子が出て、サべリエフ、内冨のスパイクで中盤抜け出すと、サントリーはセッターに清水を入れて打開しようとする。しかし、最後は宮下のジャンピングサーブがサントリーのサーブレシーブを崩し、試合はフルセットとなった。

 

ファイナルセットは我慢比べ。サントリーはジルソン、JTがサベリエフのエースが打ち合いどちらも引かない展開。しかし、最後は簡単に決着がついた。徳元のサープミスで12-12となるとサべリエフをジルソン、山村が連続シャットアウト。最後はサントリーのプロックを意識したサべリエフがスパイクをアウトにし、サントリーが初戦をものにした。

 

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