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夜勤明けの練習に1年のブランク!? “ハコヅメ”Vリーガー 警視庁フォートファイターズのリアル

  • 編集部取材
  • 2022.01.27

 最近では実写ドラマ化やアニメ化もされて、警察官が話題になっている。私たちの生活にある意味、身近な存在でありながら、その実態は知られていない。それゆえに、反響を呼んでいるのだろう。

 

 作品では多岐にわたる仕事への向き合い方や、その仕事ならではの気苦労やリアルな様子が描かれており、筆者もハマった読者の一人だ。

 

 さて、そんな警察官たちがバレーボール選手として活動し、国内リーグを戦っているチームがある。選手全員が現役警察官。V.LEAGUE DIVISION2 MEN(V2男子)の警視庁フォートファイターズのことだ。昨年末のV2男子の富士通カワサキレッドスピリッツ戦で奮闘した在籍4季目の阿部翼とルーキーの齋藤浩貴に話を伺い、そのリアルに触れてみた。

 

<V・チャレンジリーグ(現・V2)では2013/14シーズンに優勝した実績を持つ警視庁フォートファイターズ>

 

主には施設の警備にあたる選手たち

 

 まず、警視庁フォートファイターズはチームのホームページ(といっても警視庁のウェブサイトになる)にも記載があるように、「特科車両隊」に属している。その中で、阿部選手は機動隊の仕事に就き、主には公的な施設の警備にあたっている。今となっては久しい光景だが、イベントごとがあった日に“渋谷のスクランブル交差点”で交通整理をするのも、彼らの仕事なのだという。

 

<力強いアタックをセンターエリアから繰り出す阿部(写真右端)>

 

 警察官の勤務形態はシフト制。部署によって異なるそうだが、夜勤(泊まり)もある。「泊まり明けの仕事はだいたい昼前に終わります。オフシーズンですと、そこから練習に向かいます。夜通しで仕事をしているので、眠いし、体は重たいし…、そのときの練習はつらいですね(笑)」と阿部。

 

 リーグ戦が始まれば夜勤と試合が重なる場合もあり、その際は職場の方々にカバーしてもらっているそうで、「バレーボールに集中できる環境を整えてもらえています。自分は小さいころから競技に慣れ親しんできたので、そうやってバレーボールに打ち込めるのは、昔の学生時代を思い出します」とも。仕事をするうえで避けては通れない、つらさがそこにはある。その分、バレーボールができるうれしさも増すのだ。

 

<アップゾーンに控える仲間たちへガッツポーズ>

 

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