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男子ウクライナ代表のオレイ・プロトニスキがコッパ・イタリア制覇に歓喜 「すべての国民にささげます」

  • コラム
  • 2022.03.07

<試合前の国歌斉唱の様子(Photo:legavolley.it)>

 

平和とウクライナを彩ったカラーボード

 

 イタリア・セリエAのコッパ・イタリア(カップ戦)は現地3月6日に決勝が実施され、ペルージャがトレンティーノを3-1(25-17,25-17,23-25,25-23)で下し、3度目の大会制覇を果たした。

 

 前日の準決勝を含めた2日間、会場では随所でロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対する反戦のメッセージが発信された。試合前のイタリア国歌斉唱の際、観客席ではカラーボードで“平和”を示す虹色が表現され、曲が終わるとボードが反転し、ウクライナ国旗の青と黄に。また、場内には「ウクライナのために手を取り合おう」と記された横断幕が張られていた。

 

<メッセージ入りのアームスリーブをつけたプロトニスキ(Photo:legavolley.it)>

 

国旗を振り、感謝を表現

 

 この風景を目にして、試合前から感慨深げな表情を浮かべていたのは、ペルージャでプレーするオレイ・プロトニスキ。男子ウクライナ代表に名前を連ねるアウトサイドヒッターは、この週末、「NO WAR」の文字と母国の国旗が描かれたスリーブを左腕に着用してコートに立った。

 

 決勝ではリリーフサーバーとして投入され、持ち味である横の変化が大きいサーブを放ったもののエース獲得とはならず。悔しそうに天を仰いだが、チームの優勝に歓喜する。表彰式を終えると、場内のスタンドから降り注がれるエールを浴びながら、大きなウクライナ国旗を振って、感謝の気持ちを表した。

 

「ウクライナへの応援ありがとうございました」

 「この勝利を、今、私たちの国を守っているすべてのウクライナ人にささげます。イタリアは、私たちとともにあります」

 

 試合後、プロトニスキは自身のSNSにこのようにコメントしていた。

 

 世界最高峰リーグと称されるセリエAの1部リーグでプレーする唯一のウクライナ籍選手。だが、一人で戦っているのではなく、多くの人たちが背中を押し、ともに戦っている-、そんな温かみのある今回のコッパ・イタリアだった。

 

(文/坂口功将〔編集部〕)

<3季ぶり3度目のコッパ・イタリア制覇を果たしたペルージャ(Photo:legavolley.it)>

 

 

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