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“昇陽高”の名よ、全国へ響け【月バレ2020年9月号・プレイバック】

  • 学生バレー
  • 2022.08.05

 

 

現在開催中のインターハイで初出場ながら3回戦に進出した昇陽高。7月に行われた近畿大会でも優勝を飾っており、全国でその名を上げている。月バレ2020年9月号に掲載され、当時は1年生の秦健太郎らも登場した、昇陽高の記事を紹介する。

 

----以下、月刊バレーボール2020年9月号より----

 

 

まずは大阪での優勝を目指し、「1」ポーズをとる選手たち

 

強豪・昇陽中の後を追い5年前に創部

 今年2月に行われた大阪府新人大会。優勝した清風から唯一セットを奪ったのが昇陽だった。飛び抜けた大型選手がいるわけでもない、平均身長170cm台の小柄な選手たち。創部からわずか5年ながら、今年度の春高予選をかき回しそうなチームに成長している。

 

 「昇陽」といえば創部7年で2度の全国制覇に輝いた昇陽中が有名。一方で5年前までは高校にバレー部がなかった。そのため、有望選手たちは東山(京都)や清風といった強豪校へ。その状況を打破すべく、3年前に大塚将太監督が就任。その年に入部したのが現3年生だ。過去最多の5人が中学から進学したが、スパイカーとして試合に出ていたのは1人だけ。大塚監督は当時を振り返る。「中学の主力メンバーはほとんどいませんでした。『高校では君らが中心になってやるんやで』と言って一緒に駆け抜けてきました」。

 

 

新人大会では清風から唯一セットを奪い3位に(コート奥)

 

手堅い守備と高さのある1年生が融合

 高さがない中で大塚監督が磨いたのはレシーブ力と昇陽中の得意とするコンビバレー。部員不足で2チームに分かれて実戦形式の練習ができないため、個人練習で鍛え上げた。さらに、強豪校と練習試合を行い、全国レベルを肌で実感。昨年は全国私学選手権大会(さくらバレー)に初出場し、2年生だけでベスト8入り。今年の新人大会の清風戦では、大塚監督が「レシーブは同じくらい上がっていました」と語るように、着実に力をつけてきた。

 魅力的なチームになってきたことで、今年は10人の新入生が入部。全日本中学生選抜メンバーの秦健太郎や、180cm台後半の生田宗原、綱崎律樹が加わり、初の春高の舞台が現実味を帯びてきた。大塚監督は「大阪府優勝、全国ベスト8を目標に頑張っています。新入生が多く入ってきたのも3年生が人数の少ない中で頑張ってくれたことが大きいので、いい思いをさせてあげたいです」と力を込める。初の全国の舞台へ。“昇陽高”の名を響かせるときは近い。

 

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