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下北沢成徳高単独チームの東京都は逆転負けで4位 それでも春高へ手応えも【いちご一会とちぎ国体(少年女子)】

  • 学生バレー
  • 2022.10.21

 

 

第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」バレーボール競技(以下、栃木国体)の少年女子3・4位決定戦が10月10日(月・祝)に宇都宮市体育館で行われた。下北沢成徳高単独チームの東京都は、金蘭会高、四天王寺高による選抜チームの大阪府に2-3(25-18, 25-18, 19-25, 20-25,12-15)で逆転負け。選手たちは肩を落としたが、収穫もある大会だった

 

 

#1谷島、#2古川、#3佐藤ら3年生を中心にまずは春高予選突破を目指す

 

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 歓喜に沸く相手コートを、ぼうぜんと見つめるしかなかった。前日の準決勝で古川学園高単独チームの宮城県にストレートで敗れ、臨んだ3・4位決定戦。先に2セットを奪いながら、大阪府に逆転負けを喫した。ケガでメンバーを外れる武田麗華に代わり、今大会でキャプテンを務めた佐藤彩夏は「インターハイで負けて、国体で絶対優勝しようと言って努力してきたのに、それがまだまだ足りなかったという現実を受け止めることがすごくつらいです」。そう語ると、目から一筋の涙がこぼれた。

 

 インターハイ女王の金蘭会高中心の大阪府に対し、強烈なサーブで主導権を握った。第3セット中盤まで5本のサービスエース。3本を決めた佐藤ら3人のジャンプサーブ陣に加え、セッターの小山明もフローターサーブで攻め、相手を揺さぶった。守りにプレッシャーをかけると、古川愛梨らのパワフルなスパイクが決まり、第1、第2セットともに25-18と圧倒した。

 

 

持ち味の威力あるサーブを打ち込んだ佐藤

 

 しかし、第3セットに歯車が狂う。古川が「相手のサーブに押されて、自分たちのサーブも弱くなるという悪い展開になってしまったと思います」と振り返るように、17-16とリードした場面で相手エース上村杏菜のジャンプサーブに押され、8連続失点。第4セットも16-19から上村のサーブで、第5セットは7-8から西川凜のフローターサーブで崩され、4連続失点と相手にのまれた。

 

 第3、第5セットの連続失点の場面は、前衛のスパイカーが2枚になるローテーション。エースの谷島里咲にトスが集中し、相手のブロックにつかまった。佐藤は 「3年生3人(佐藤、古川、谷島)が意地を見せるしかありません。そのローテに回す前に、自分がライトでしっかり決めて、次のローテに託すこともできます。今回は相手のほうが上だったので、そこをちゃんと受けとめて練習したいと思います」と唇をかんだ。

 

 敗戦に肩を落としたが、今大会はチャレンジと位置付けた大会でもあった。身長184㎝の古川をミドルブロッカーからアウトサイドヒッターにコンバート。ミドルブロッカーにはともに1年生の184㎝の中田藍美、183㎝の柳千嘉を起用した。リベロを除く平均身長は177.5㎝の大型チームで挑んだ。古川はサーブレシーブでも貢献し、セッターの小山を含むルーキートリオも力を発揮。古川は「追い込まれたところでたくさんトスが回ってくるので、精神的にもいい経験になったと思います」と手応えをつかんでおり、悲観することばかりではない。

 

 

アウトサイドヒッターとして初の全国大会を戦った古川

 

 今季は2大会連続でベスト4と優勝を逃しているが、すべては春高で頂点に立つためのステップだ。そのためにも、最激戦区東京都予選を突破しなければならない。インターハイを制して迎えた昨年は、初戦で八王子実践高に敗れ、3位で本戦に滑り込んだ。「去年は負けゲームから入ってしまいました。周りからも強いねと言われるような、応援したくなるチームになれるように。しっかり強くなって挑みたいと思います」。そう語ると、佐藤の視線はより鋭くなった。来年1月に笑うため、まずは10月23日から始まる予選に全力を尽くす。

 

文・写真/田中風太

 

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