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「札幌のバレーボール選手といえば僕、と」郡浩也がサフィルヴァで抱く思いと芽生えたプロ意識

  • 編集部取材
  • 2022.12.13

  

 Vリーグでも選手の移籍が活発化するようになって久しく、2022-23シーズンで活躍の場を新天地に求めた選手もいる。愛知を拠点とするV1男子のジェイテクトSTINGSから本州を飛び越えて、北の大地へ。V2男子のサフィルヴァ北海道で今季プレーする郡浩也もその一人だ。

 

郡浩也(こおり・ひろや/1996年2月6日生まれ/身長195㎝/最高到達点348㎝/都島工高〔大阪〕→日本大→ジェイテクトSTINGS→サフィルヴァ北海道/アウトサイドヒッター)

 

サフィルヴァで今季チーム2番目の得点をマーク

 

 見方によっては金色にも近い、か。濃い黄色を基調としたユニフォームをまとい、郡浩也がコートに立っている。その頭髪も、鮮やかな金色だ。かつて企業チームに所属していたころとはまるで違う様相に、一人のプロアスリートであることを実感する。

 ジェイテクトからクラブチームのサフィルヴァへと移籍した郡。会社員からプロ選手へと転身したことで当然、その胸の内は異なる。

 「自分の中でも、めちゃくちゃ変化があります。以前は企業に勤めながらバレーボールをしていたので、守られていました。プレーや評価に関わらず、例えば給料も一定でしたから。ですが、今はワンプレーが自分の評価につながり、それは自分の収入にもつながってくる。バレーボールに対して、より真摯になりました」

 日本大を卒業後、2017/18シーズンからジェイテクトで5シーズンをプレーした。身長195㎝の大型アタッカーとしてのポテンシャルは魅力的だったが、出場機会を多く得るまでには至らなかった。

 そうして移籍を決断した。サフィルヴァでは現在、レギュラーとしてプレーし、攻守の軸に。年内の戦いを終えた時点で、チームでは外国籍選手のジェイレン・ペンローズ(アメリカ)に続く2番目の総得点をマーク、ブロック決定本数(1セットあたり)はリーグトップの成績だ。

 「出場機会が増えたことで、ほんとうにバレーボールの魅力やおもしろさが僕の中でも高まっています」

 そう話す口元から白い歯がのぞいた。

 

高さを生かしたアタックで得点を重ねる

 

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