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「札幌のバレーボール選手といえば僕、と」郡浩也がサフィルヴァで抱く思いと芽生えたプロ意識

  • 編集部取材
  • 2022.12.13

 

シーズン初戦でアイシンティルマーレに逆転勝利を収めたサフィルヴァ

 

「問題なく馴染むことができた」と郡

 

 バレーボールを楽しんでいる。そんな様子はコート上での振る舞いからも伺える。「僕はこれでしか表現できない」と話すように、積極的に周りに声をかけて、チームの雰囲気を盛り上げる。また、セット間もプレーの合間も、観客席にいるファンと目を合わせ、さらなる応援を促すのだ。

 「バレーボールは会場を巻き込んだほうが勝つ、と思っているので。会場を味方につけられるように、ちょっとだけ意識しました」

 見ている人をどれだけ惹きつけられるか。それもまた、プロ選手に求められる要素の一つである。

 もっとも、そうして思いきり振舞えるのも、サフィルヴァというチームの持つ風土があってこそだろう。「とても仲がよくて、僕も含めた新加入の選手たちが問題なく馴染めています」と郡本人。今季は郡にペンローズ、また、JTサンダーズ広島から陳建禎といった面々が加わったわけだが、とにかく溶け込んでいるのだ。これには上杉徹監督も、このように語る。

 「元々、サフィルヴァには外からくる選手をとても温かく受け入れる土壌ができていたと思うんです。ここ数年、レンタル移籍の選手も来てくれていましたし、“早く順応させてあげたい”“慣れてもらえるように”という雰囲気づくりが、うちの選手はうまいと感じます」

 

郡やペンローズ(写真左から3番目)ら頼もしい新戦力たち

 

チームが拠点を置く札幌で描く選手像

 

 もちろん、本人たちに前向きな姿勢がなければ、それも難しい。その点、指揮官は高く評価している。

 「ジェイ(ペンローズ)にしても、郡にしても、自らどんどん溶け込んでいこうという姿勢がとても見られます。それが合わさることで相乗効果を生み、今のチームになっている。私も今の彼らの姿勢はすごく好きですね」

 V1のステージを目指すサフィルヴァが掲げるは「高さとパワーで相手をねじふせる」(上杉監督)ようなストロングスタイル。そこに郡たち新戦力は欠かせないピースとなっている。

 そして、新天地に懸ける強い思いがそこにはある。北の大地で目指す選手像を、郡はこう話した。

 「札幌はとてもスポーツが盛んで、メディアにもたくさん取り上げていただけています。その中で、『札幌のバレーボール選手といえば、郡浩也』と言われるくらいの、札幌で応援される選手になりたいです」

 ビールしかり、作物しかり。北海道では、豊穣な実りが金色で表現されることがある。

 

 今、郡浩也の胸はバレーボールへの思いで満たされている。だから、新しいユニフォームもヘアースタイルも、似合って見えるのだ。

 

セット間のコートチェンジで観客へ応援を促す。会場を巻き込んで、ムードを押し上げるのだ

 

(文・写真/坂口功将〔編集部〕)

 

柳田将洋/藤中颯志/星野秀知

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