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前年度インターハイ王者の東山が宿敵を下して2年連続の本戦へ【インターハイ京都予選(男子)】

  • 学生バレー
  • 2023.06.16

 

令和5年度全国高等学校総合体育大会兼国民大会バレーボール競技少年男女の部兼近畿高等学校優勝大会 京都府予選会は、6月11日(日)に福知山三段池公園体育館で大会最終日が行われた。男子は東山高が決勝で洛南高にストレート勝ちし、2年連続16回目の本戦出場を決めた

 

胴上げされる花村知哉キャプテン(東山)

 

【インターハイ京都予選(男子)フォトギャラリー】

 

 緊張感が張り詰めるコートで、東山高はのまれていた。洛南高との2年ぶりの府予選決勝。ライバル対決を見ようと、両チームの応援団だけでなく、立ち見客も出るほどスタンドは膨れ上がっていた。1点ごとに沸く地鳴りのような歓声に、冷静さを欠いた。

 第1セット序盤はワンタッチから切り返されて攻めあぐねると、連続サービスエースを献上。4-8で早くもタイムアウトを取った。苦しい展開で、頼りになるのは経験豊富な3年生だった。花村知哉キャプテンは言う。

 「1セット目が始まる前に、『劣勢になったときこそ声を出して。逆転の東山やからな』と言っていて。序盤は離されたけど、逆転するためにブレイクをして、どんどんプレッシャーをかけていこうと言っていました」

 11-11と追いつくと、サーブ権は花村へ。その言葉を体現する。ハイブリットサーブで相手の守りを崩し、バックアタックで連続得点。さらにサービスエースと止まらず、15-11とリードを広げた。その後も17-14からエース尾藤大輝の強打、ミドルブロッカーながらライトからスパイクを放つ梶田勘大郎のスパイクとブロックで3連続得点。3年生スパイカー陣の活躍が光り、逆転でセットを奪った。

 第2セットも序盤はリードを許したが、花村キャプテンのサーブで再び立て直す。8-9からバックアタックを決めると、エースを決めるなど5連続得点。18-18と終盤に追いつかれたが、20点以降はすべて3年生がスパイクを決めた。松永理生監督は、勝利を手繰り寄せた最上級生をたたえた。

 「(花村)知哉のサーブでチームが生き返ったし、(尾藤)大輝はスパイクもサーブもよかった。(梶田)勘大郎もミドルブロッカーからサイドをやっていますからね、すごいと思います。(2年生時までディグリベロだった)レセプションリベロの(髙橋)智貴はずっと苦しんでいましたが、何とか頑張って統率してくれて。3年生の力ですね」

 

 

要所でスパイクやブロックを決めた梶田(東山)

 

 ライバル対決を制し、花村キャプテンは「豊田先生(充浩総監督)にも、洛南は日本一負けてはいけない相手だと言われています。これまでのいろんなキャプテンが言っているように、洛南と切磋琢磨して、京都のレベルが上がっていると思うので。今年も洛南はすごい力を持っているチームですが、東山のバレーができたことで倒すことができたのかなと思います」と胸を張った。

 高校から本格的にセッターを始め、今季からレギュラーの2年生、太田渉稀の経験不足をカバーすべく、黒鷲旗ではセカンドテンポの攻撃で勝負してきた。京都府予選突破に向けて3年生が得点源としてチームを引っ張っていたが、ここからは全国大会仕様にモデルチェンジ。松永監督は「そこ(本戦)までの成長度をどこまで上げるか。一気に三段階は上がれないので、一つ一つ上がっていこうかなと。頑張ります」と決意した。

 

 前年度王者として臨むインターハイ本戦は、目標に掲げる全国三冠への第一歩。高所恐怖症で「ほんとうは胴上げをしてほしくなかった」と本音を漏らした花村キャプテンだったが、「インターハイでもしてもらえるように。みんなで頑張りたいです」と笑顔を見せた。

 

 

連覇を狙うインターハイへ、ここからギアを上げていく

 

取材・文/田中風太(編集部)

 

最終日の男子試合結果

準決勝

東山 2(25-13、25-17)0 北嵯峨

洛南 2(23-25、25-20、25-18)1 大谷

 

3位決定戦

大谷 2(25-22、25-21)0 北嵯峨

 

決勝

東山 2(25-20、25-22)0 洛南

 

 

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