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春高2024

プロとしての覚悟とミドルとしての役割  ~韓国Vリーグ参戦の大竹壱青~

  • 海外ニュース
  • 2023.12.20

12月3日、大竹28歳の誕生日。安山OK金融グループ・ウッメンに勝利した(写真/ソウルウリカード・ウリWON)

 

初のアジア枠トライアウトで韓国Vリーグへ

 

 バレーボール元男子日本代表の大竹壱青は123日、28歳の誕生日を韓国のソウル奨忠(チャンチュン)体育館で迎えた。パナソニックパンサーズを退団し、2023/24シーズンに初めてアジア枠のトライアウトを実施した韓国Vリーグにドラフトで移籍。同体育館をホームとするソウルウリカード・ウリWON(以下ウリカード)で、プロ選手としてプレーする。この日は元男子日本代表、荻野正二監督の率いる安山OK金融グループ・ウッメンに勝利し、誕生日を白星で飾った。

 背番号29、シャツネームは「イッセイ」。オポジットとしてプレーしていた日本代表で、東京2020オリンピックの最終メンバー入りを逃し、パナソニックでは若手が台頭したこともあり、海外に活路を求めた。中央大時代に短い期間ながらもイタリア、ドイツでプレーした「イッセイ」にとって、3ヵ国目となる韓国への移籍はどのような意味を持つのか?

 

11月25日ソウル奨忠体育館。荻野監督率いるOK金融グループ戦を控えた前日練習で。韓国でも笑顔がトレードマーク

 

 韓国Vリーグのレギュラーラウンドは全7チームが6回総当たりする6ラウンド制で、1チーム当たりの試合数は日本のV1男子と同じ36試合。試合間隔は中2日が基本で、水土、木日など平日にも試合がある。

 大竹は1015日の開幕戦から第3ラウンド終盤まで、全試合に出場。チームは124敗と、リーグ初優勝に向けて首位を走っている(1216日現在)。より多くの出場機会を求めての渡韓は、成功といえるだろう。

「大学時代の海外経験は『挑戦』だったけれど、今回の移籍は(チームから)求められているものも立場も(大学時代と)違うし、(自分自身の)勝負を懸けてもっともっと戦っていかないと、という覚悟がある」

 

11月23日、三星火災戦でサーブを打つ大竹。この日はベンチスタートから大差をつけられた状態で途中出場し、リズムを変えた

 

 ウリカードではミドルブロッカーとしてプレーする一方、主砲マテイ・コク(スロベニア)にトラブルがあった場合に、オポジットとして出る準備も求められている。通常はスタートからミドルブロッカーで出場するが、1123日の大田三星火災・ブルーファングス戦では、体調不良の状態で出場したマテイの控えとして、ベンチスタートとなった。第1セット、チームにミスが続いて515と大差をつけられた場面で、大竹はミドルブロッカーでコートに入る。イタリアやドイツで使ってきた英語でジェスチャーを交えて、積極的にチームメートに話しかける。この交代をきっかけとしてチームは徐々に落ち着きを取り戻し、このセットは1825まで点差を詰めた。

 中央大1年時から3年時夏の東日本インカレまで、ミドルブロッカーとオポジットの2ポジションを経験したことが、今になって生きている。「(当時の監督・松永)理生さんにミドルという武器をつけてもらったことが今、役に立っています。ただ、昔やっていたからって、今すぐにミドルができるわけじゃない。パナソニックで清水(邦広)さんにも『ミドルやったらどうや?』と言われたこともあったけど、その時はオポとしてのプライドがあって、ミドルに変えるつもりはなかった。韓国に来てこういうことになるんだったら、もうちょっと早くミドルを始めておけばよかったかな?」と冗談混じりに笑う。

 

12月7日、大韓航空戦でブロックに跳ぶ大竹(写真/ソウルウリカード・ウリWON)

 

 複数のポジションを経験することによって、「プレーの幅が広がればまた自分のよさも増える」と感じている。韓国でミドルブロッカーを本格的に始めて5ヵ月。「ブロックの見方も角度も変わる。割り切りの経験など、(長いブランクで)ゼロになっていました。毎日(技術面で)こんなにできないことが多いのかと思うことばかりですが、プレーをよりよくするためにもっともっと頑張らないと。ほんとうに難しいです。とにかく練習してナンボ」。ミドルブロッカーとしてのプレーの疑問点を日本代表の小野寺太志やエバデダン ラリーに質問することもあるという。「(髙橋)健太郎さんの天性の身体能力は、誰にもまねできない。でもオポジットからミドルに転向した共通点があるから、クイックのフォームなど参考にしています。小野寺も日本で一番うまいと思うし、ラリーもクイックの打ち分けやたたき方がうまい」。ミドルブロッカーの「難しさという壁」を、日本で一緒にプレーした先輩、仲間、後輩から貪欲に学ぶ。

 生活に不自由はなく、韓国リーグは「プロチームとしてのシステムが確立している」という。日本語通訳もいるが、チームメートとは直接、英語でコミュニケーションがとれる。チームが借り上げたマンションに住み、チームが用意した食事を食堂で囲む。練習場へは送迎がある。掃除、洗濯も自分でする必要はない。自炊も禁止されているため、ドイツ時代に磨いた料理の腕を振るうことはないが、バレーボールに集中できる環境に改めて感謝し、プロ選手としての自覚を高めている。

 

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