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SVリーグ2024-25

若き選手たちの挑戦 U19+U21女子紅白戦を通じた成長と未来への展望【後編】

  • アンダーエイジ
  • 2025.04.25

リーダーシップを示した司令塔の熊谷【写真/中川和泉】

 

 

U19U21女子日本代表は20253月に佐賀で行われた合同合宿後、315日、16日にSAGAアリーナ(佐賀)で行われたSVリーグ公式戦の前座試合として、初の試みとなるアンダーエイジカテゴリー日本代表の紅白戦に出場した。若い選手たちにとって貴重な経験の場となった試合後のコメントとインタビューを2回に分けて紹介。後編では選手の声をお伝えする(学年は新年度)

 

 

より上のカテゴリーでも戦えるリベロを目指す井上【写真/中川和泉】

 

 

[トークU21] 世界一そしてシニア代表を目指すなかで

熊谷仁依奈(筑波大3年)&井上凜香(筑波大2年)

 

熊谷 これから世界選手権を迎えるなかで、こういう大きなアリーナで本番を想定し、気持ちの準備などイメージしながらできたので、いい経験になりましたし、これからにつなげていけるな、と感じました。(春高やインカレとはまた違う雰囲気だったが)やりやすかったです(笑) 貴重な経験をさせていただいたことに感謝して、次につなげていきたいです。

 

――メンバーでは最年長。合宿では何をテーマにしていた?

熊谷 自分たちの目標は世界一。なぜ世界一を目指すのか、その目的をみんなで共有するためにミーティングを行って、どういうチームになっていきたいかという共通認識を明確にしながら、チームづくりをしてきました。

 

――シニアの日本代表を目指すうえでの課題は?

熊谷 総合的に全部足りないと思いますが、まずはフィジカル。体をつくっていかないと技術がついていかないと指摘されたので、体づくり、特に下半身強化に取り組んでいます。大学では、主体的に自分で考えてプレーするようになったところが成長だと思います。

 

――大学バレー1年目を終えて、成長したと思う点は?

井上 この一年間は、どちらかというとうまくいかないことのほうが多かったです。高校とは技術、経験が違うぶん、自分も変化しないと追いついていけない、超えていけないと感じた一年でした。筑波大として年間四冠を達成するという目標を持ちつつ、自分の成長も実現したいです。

 

――シニアの女子日本代表が新監督を迎えて感じていることは?

熊谷 監督が代わり、方針がどう変わっていくのか気になっています。世界で戦うとなったときに、身長の高い、ブロックができて攻撃力のあるセッターを選んでいくのかな? という予測もしています(熊谷は165cm)。その中で残っていくために、自分にしかできない武器を持っていきたい。ディフェンス、うまさ、インテリジェンス(知見、理解力など)を身につけて、どのセッターにもないものを磨いていきたいです。

 

井上 国内と海外ではレシーブの仕方も違ってくると、昨年の夏に実感しました。世界で通用する守備範囲、守備の仕方というのをまず身につけていきたいです。SVリーグの試合を間近で見させてもらって感じたことは、体づくり、経験、ボールのさばきなど、まだまだ自分に足りていないと感じました。体づくりの部分から頑張っていきたいです。

 

 

長身サウスポーの忠願寺も躍動【写真/中川和泉】

 

 

[トークU19]合宿と紅白戦の収穫

忠願寺莉桜(東九州龍谷高[大分]2年)&古川千裕(鹿児島実高[鹿児島]3年)

 

忠願寺 U21の選手たちとゲームをして、レベルの違いも感じましたし、逆に自分たちのチームで通用するなと思った部分もありました。そこは自信につなげたいです。世代別代表にくると自信がなくなることもあるのですが(苦笑) 伸びしろがいっぱいある、とも思えます。メンタル面を深いところまで追求するのも代表ならではです。

 

 高校では自分にトスが集まりますが、ここでは振り分けてくるので、“この一本”をどう大切に打てるか? と考えてプレーしています。うまい人たちが集まっているのでボールが落ちないですし、レベルの高いことを常にできるので楽しいです。コンビを合わせるためにコミュニケーションをとり、いろんな質のトスを学べますし、どんなトスでも打てる技術を身につけられます。

 

 4月からは2年生ですが、フィジカル面、技術面ともまだまだだなと日々感じています。1年生のときとは違うな、と思ってもらえるよう、高校で継続していることに加えて、代表チームで学んだことを生かしてやっていきたいです。

 

古川 両日とも12セット目は落としましたが、自分たちも「やれるな」と思える部分はありましたし、これからも頑張りたいです。自分の強みはミドルブロッカーを使うところ。クイックを上げるフリをして、(トスを)振り分けるプレーができたのでよかったです。アタッカーが待っていてくれるので、安心して上げられますし、セットしていて楽しかったです。最上級生になる今年は、自分も含めて上級生が下級生を引っ張っていけるよう、頑張っていきたいです。

 

 

セッターの古川は高校ラストイヤーを迎える【写真/中川和泉】

 

 

 2025女子U19世界選手権大会はクロアチアとセルビアを舞台に73日(木)~13日(日)の日程で開催される。その後、2025女子U21世界選手権大会はインドネシアで87日(木)~17日(日)に開催予定となっている。

 

文/泊 亜希子

 

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