女子は準決勝でウクライナと対戦
デフ(きこえない・きこえにくい)アスリートのための国際的な総合スポーツ大会、東京2025デフリンピックは後半戦を迎えている。デフバレーボールの男女準々決勝が駒沢オリンピック公園総合運動場体育館(東京)で22日に行われ、日本は女子がカナダに快勝したが、男子はウクライナに敗れた。
デフバレーボール女子日本代表は予選ラウンドのグループAを首位で通過し、準々決勝ではグループBで4位だったカナダと対戦。この日はリベロ戌丸奈美を含め、ここまで出場機会の少なかった選手もコートに立って勝利に貢献した。23日(日・祝)の準決勝では、アメリカを下したウクライナと対戦する。
試合後「とても緊張しました」と振り返った戌丸だが表情豊かに好レシーブを見せ、松永彩珠も途中出場ながら効果的なサーブで連続得点を演出した。ポイントゲッターの一人である平岡早百合は、準決勝に向けて「明るく、笑顔を忘れないよう、一致団結して戦う」と意気込んでいた。
男子日本代表はグループAを3位で通過。準々決勝ではグループBの2位、ウクライナと対戦した。トーナメントでギアを上げてきた強豪を前に、豪快なサーブや高いブロックのプレッシャーに苦しめられた日本は、セットごとに得点を増やしたもののストレートで敗戦、23日は5-8位順位決定戦予備戦へと回り、アメリカに敗れたブラジルと対戦。これに勝てば24日(月・振)の5-6位決定戦へと駒を進める。
デフバレーボール男女の舞台は駒沢オリンピック公園総合運動場体育館。事前申し込み等は不要、無料で観戦できるが、大会サイトで混雑状況が確認できるため、週末は事前のチェックがおススメ。動画配信も実施されている。また東京・参宮橋の国立オリンピック記念青少年総合センターは、大会期間中「デフリンピックスクエア」と称し、運営拠点かつ文化発信拠点として気軽に参加できるプログラムを多数実施している。
【女子準々決勝 11月22日(土)】
日本 3-0 カナダ
(25-11、25-12、25-4)
■カナダ戦の日本のスターティングメンバー(女子)
中田、平岡、長谷山、梅本(綾)、梅本(沙)、岡田、リベロ戌丸
【男子準々決勝 11月22日(土)】
日本 0-3 ウクライナ
(11-25、15-25、21-25)
■ウクライナ戦の日本のスターティングメンバー(男子)
狩野、大坪、眞謝、井上、田中、明山、リベロ坂下
<決勝トーナメント日本の競技日程>※下記は予定。変更の可能性があります
11月23日(日・祝)
男子5-8位順位決定予備戦 日本×ブラジル 10:00~
女子準決勝 日本×ウクライナ 12:45~
11月24日(月・振)5位決定戦、7位決定戦
11月25日(火)決勝、3位決定戦
【デフバレーボール女子日本代表選手(14人)】
ポジション表記はS=セッター、OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、L=リベロ
<背番号/名前/所属都道府県/身長(cm)/ポジション>
1 中田美緒/神奈川/165/S
2 岡田夕愛/新潟/168/MB
3 平岡早百合/神奈川/162/OP・OH
4 栗林愛美/愛媛/162/OH
5 尾塚愛実/鹿児島/169/OH
6 佐藤愛莉/東京/156/L
7 長谷山優美/東京/166/MB
8 松永彩珠/東京/159/S
9 戌丸奈美/大阪/149/L
10 髙濵彩佑生/神奈川/163/OH
11 石原美海/大阪/160/L
12 梅本綾也華/大阪/165/MB ※キャプテン
13 高橋朋伽/新潟/164/OH
14 梅本沙也華/大阪/165/OH
【監督】川北美雪(東京)
【デフバレーボール男子日本代表選手(14人)】
<背番号/名前/所属都道府県/身長(cm)/ポジション>
1 坂下真一/大阪/162/L
2 井上 樹/大阪/183/OH
3 杉田彰吾/大阪/180/MB
4 眞謝茂伸/愛知/175/OP
5 高橋竜一/愛知/180/OH ※キャプテン
6 篠崎賢大/埼玉/191/OH
7 狩野拓也/愛媛/176/OH
8 明山 哲/大阪/177/S
9 大坪周平/茨城/182/MB
10 薮野 英/大阪/175/OH
11 中橋薫哉/愛知/175/L
12 田中友祈也/愛知/181/MB
13 安田晃斗/愛知/170/S
14 山本剛志/兵庫/172/全部
【監督】村井貴行(千葉)
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