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春高2026

大阪国際高の姫子松奏音 同期に思いを託した春高は3位 来年度は「チームの核になれるように」

  • 高校生
  • 2026.01.23

 111日まで熱戦が続いた全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)で、女子の大阪国際高(大阪)は準決勝に進出。センターコートで戦い、就実高(岡山)に敗れたものの、3位の成績を残した。昨夏のインターハイ府予選では金蘭会高(大阪)を倒して優勝したが、インターハイ本戦では2回戦敗退、秋の国スポでも5位と、思った成績を残せないなかで小林明央監督は春高直前にセッターの交代を決断。チームの司令塔だった姫子松奏音にとって2度目の春高は試練の舞台となった。

 

 

今年の春高では出場機会が少なかったが、それまでは司令塔として攻撃を組み立てた姫子松

 

 

「まだまだ自分たちは勝てない」

痛感した力の差

 

 春高府予選までセッターを務めたのは2年生の姫子松。昨年度は1年生でインターハイベスト4、春高ベスト8を経験し、今年度は全国高校選抜に2年生で唯一名を連ねた。選出時に「素直に自分でいいのかな」と不安を抱いたというが、チームのために「責任感を持って、学べるところは吸収する」気持ちで参加。海外選手の高さへの対応力や、チームメートから仲間をけん引する動きなどを学び、選抜での活動を実りあるものにした。

 

 だが、姫子松が貴重な経験をチームに還元するも、全国大会ではなかなか優勝争いに絡むことができず。そんな状況を変えるべく、小林監督は春高の1ヵ月前から同学年の濵川琉佳を司令塔に抜擢する。正確なトスでサイドからの攻撃を中心に組み立てる姫子松と、ミドルブロッカーの速攻を軸にする濵川。指揮官は「それぞれが違うバレーボールを生み出すことができる」と2人を評価したうえでの決断だった。

 

 

#9濵川は初めて全国大会のセンターコートでプレー。「悔しさより楽しさのほうが強い」と振り返った

 

 

 迎えた春高本戦、2回戦(対古川学園高〔宮城〕)と3回戦(対銀河学院高〔広島〕)は濵川、準々決勝(対文京学院大女高〔東京〕)は姫子松をスタートで起用し、準決勝へ勝ち上がった。2人を併用するなかで、小林監督は準決勝(対就実高〔岡山〕)での起用を直前まで悩み、当日の朝の練習を見て、「アタッカー陣と合っている度合いが上だった」と濵川をスタメンに送り出した。姫子松はベンチスタートだったが、「コートに入っていなくてもチームを引っ張る気持ちを持ちつつ、濵川に自分の思いを託しました」と振り返る。大舞台で躍動した濵川は試合中も頻繁に姫子松とコミュニケーションをとり、「チームのルールなど意識しきれていないところや、トスワークについてお互いに指摘し合っていました」と振り返るように、2人で力を合わせて戦った。

 

 きん差で落とした第1セットとは打って変わって、第2セットは序盤から劣勢の展開に。流れを変えるべく姫子松は3-8の場面から出場。両サイドからの得点を演出するも、就実高の堅守の前に追いつくことができず、このセットも落としてしまう。あとがない第3セット、今度はスタートから起用され「自分たちのバレーをやりきることを意識しました」と、磯邊萌心や塚田花菜キャプテンらサイドのスパイカー陣を中心に攻撃を組み立てた。自身が武器だと話すサーブやブロックも光り、中盤までは拮抗した展開を演じたが、終盤に突き放されてストレート(23-2519-2518-25)で敗戦。姫子松は力の差を痛感した。

 

 「決まったと思ったボールが決まらない場面が多く、まだまだ自分たちは勝てないと感じました。これからは、得点するためにどういうトス回しをしていくかを考えながら練習し、チームの核となれるような選手になりたいです」(姫子松)

 

 決勝には進めず、今後の糧となる悔しさを味わった姫子松。濵川ら同期や後輩たちと鍛錬を積み、来年こそ日本一をつかみにいく。

 

 

ベンチから戦況を見守ることが多かった#2姫子松。この経験を糧にチームをけん引する

 

 

姫子松奏音

ひめこまつ・かのん/2年/身長170㎝/最高到達点290㎝/大阪国際中(大阪)/セッター/全国高校選抜(2025年度)

 

濵川琉佳

はまかわ・るか/2年/身長169㎝/最高到達点278㎝/大阪国際中(大阪)/セッター

 

文/廣田充則(編集部) 写真/山田壮司

 

121日に発売された月刊バレーボール2月号では第3位となった大阪国際高(大阪)のレポートを掲載

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