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男子日本代表2026

「今日が練習だと思うとうれしくて!!」勝岡将斗が社業と並行してビーチバレーボールに励む理由。後輩・水町泰杜との初対戦も実現

  • ビーチ
  • 2026.06.01

ウルフドッグス名古屋でプレーしていた勝岡将斗

 

 

勝岡将斗(かつおか・まさと/身長182㎝/崇徳高〔広島〕→大阪産大→ウルフドッグス名古屋/現役時代はアウトサイドヒッターで、2023-24シーズンかぎりで引退。ビーチバレーボール活動での所属先はなし)

 

 

 ビーチバレーボールの「ジャパンツアー2026 1戦 名古屋大会」が530日〜31日に名城公園tonarino(愛知)で実施された。この大会は今年9月に開催予定の「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」の日本代表選手選考会を兼ねており、男子は全32チームが参加。523日〜24日の予選ラウンドからトーナメント方式で行われ、上位2組が手にする出場権が争われた。

 

 その中の一人、勝岡将斗はいたずらっぽく笑う。

 「もし日本代表の権利が手に入っていたら、喜んでアジア競技大会に行っていましたね!! 事前に会社へ『日本代表に呼ばれているので、そのうち連絡があると思います』と伝える、そんな光景を描いていました」

 

 悔しながら30日の準々決勝で敗れて、その青写真は夢と消えたが、それでも大会中、勝岡自身は気持ちのたかぶりを抑えられずにいた。日本代表の権利を得られる大きなチャンスであること、予選ラウンドを突破し勝ち上がっていくうちにそこへ近づいていくこと。そして何よりも準々決勝の相手が、インドア時代に大同生命SVリーグ男子のウルフドッグス名古屋でともに過ごした時期もある、水町泰杜だからだった。

 「もう楽しみでしかなかったです。勝てば日本代表になれることはもちろん、そのなかでお互いに予選ラウンドを勝ち上がって、ビーチバレーボールで初めての対戦が実現しました。映像を見て、対策を練って…。ほかのペアと対戦するときよりも、この1週間はワクワクしながら過ごしていましたし、試合前からとても楽しみにしていました」

 

 

名古屋大会の予選に当該する碧南ラウンドで、清水(左)ともに実力派ペアを撃破した

 

 

 2023-24シーズンかぎりでインドアを引退した勝岡だったが、水町はそのシーズン終盤に内定選手として合流したことから交流があった。水町からすれば「人柄もよくて、お兄ちゃんのような存在」。一方の勝岡も「大学時代から“最強”と騒がれていた選手ですから。僕自身、インドアから離れても彼のことは見ていましたし、純粋に『すげぇな』というイメージを抱いていました」と語る。

 

 そうして実現した初対戦。清水啓輔(フリー)とペアを組んで出場した勝岡は第1セットを先取したものの、水町/黒澤孝太(トヨタ自動車)組に逆転負けを喫する。ただ、試合の中で勝岡は水町をブロックで仕留める場面も。お互いの胸の内はこうだ。

 「なんとなく感覚ですけどね。『この場面だったら、ここに打ってくるのではないか』とわかるんです。セオリーといいますか、自分だったら絶対にこう打つだろうと。それがハマった具合です」(勝岡)

 「勝岡さんは身体能力が高い選手ですし、インドアのときからオールラウンダーと知っていたので『さすが勝岡さんだな』と思いました。今日はライトからクロス方向への強打を張られていました。しようがない部分もありますが、次からは捕まらないようにしたいです」(水町)

 試合前から談笑する様子も見られた両者にとって、真剣勝負の中でも格別の、思い入れのある時間となったに違いない。

 

 

水町(コート奥)をブロックで仕留めるシーンも

 

 

社業に従事しながらフリーとして公式戦へ出場

 

 もっとも勝岡自身、ビーチバレーボールそのものが今は特別なものになっている。そもそもは大学時代に「遊びで一度だけ、まったく練習もせずに大会に出た」ことがある程度だった。そんななか、WD名古屋在籍時にジャパンツアーの名古屋大会へワイルドカード枠として出場した際にその魅力に取り憑かれる。

 「ビーチバレーボールってすげぇおもしろいな、とそのときに感じたんです。コート上に2人しかいないからボールを触る機会も多いし、太陽の下でプレーするから気持ちがいい。それに、汗をかいたら泥まみれになるでしょ? インドアでは絶対に味わえない、おもしろい魅力があります。僕自身、子どもっぽい性分なので(笑)」

 

 インドアを引退後はWD名古屋の一員としてプロチームの指導などコーチングに携わっていた。それでも、ビーチバレーボールへの意欲のままに。チームの母体である豊田合成で社業に従事しつつ、フリーとしてビーチバレーボールの活動に励むことを決意する。

 基本的に練習は週末だけだ。平日はナイター設備がある施設へ足を運ぶこともあるが、移動時間を踏まえると、それも週に1度できればいいところ。けれども、その時間が今、たまらないと勝岡は言う。

 「インドア時代は練習できる環境が当たり前で、ときには『今日も練習かぁ』という気分になることもありました。ですが、今は練習する機会が少ないので、その時間が近づくたびにいつもワクワクしています。『今日の仕事が終わったら練習じゃん』と思うと、もううれしくて!! ほんとうに少年のような気持ちですね。

 21組でやるビーチバレーボールは、選手一人一人のプレースタイルがまざりあって成り立ちます。そこではトリッキーなプレーやフィジカル面も含めて、見ている人たちに『勝岡らしいな』と思ってもらえるように、これからも取り組んでいきます」

 にこりと笑ってそう語る表情は、まさに少年のようであった。

 

 

競技の魅力にとりつかれ、これからも無我夢中に砂の上でプレーする

 

(文・写真/坂口功将)

 

 なお、大会は男子が水町/黒澤組が優勝、石島雄介(ゴッツfamilyクラブ)/立谷純太郎(フリー)組が準優勝。女子が伊藤桜(日本通運)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス)組が優勝、松本恋/松本穏(ともにジェイアール東海髙島屋)組が準優勝を収め、この4組がアジア競技大会の日本代表派遣候補選手となった。

 

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