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男子日本代表2026

水町泰杜/黒澤孝太組のイタリア戦記その4:「タイト、ミズマキ」見参!? 夜のローマ広場を沸かせた

  • ビーチ
  • 2026.09.21

 現在開催中の「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」ビーチバレーボール競技に日本代表として参加している水町泰杜(ウルフドッグス名古屋/トヨタ自動車)/黒澤孝太(トヨタ自動車)組。今年は「ジャパンツアー」で出場3大会連続優勝そして「ビーチバレージャパン 第40回全日本選手権大会」で日本一に輝くなど、勢いとまらぬ2人はこの夏、海外遠征に出向いた。アジア競技大会を前に臨んだ最後の国際大会は「バレーボールワールド ビーチプロツアー フューチャーズ-モデナ(イタリア)」。2人はいかなる戦いをそこで繰り広げたのか、現地密着レポートをお届けする。全6回。

 

 

ローマ広場に設けられた特設コートでプレーした水町/黒澤組

 

 

■現地828日/プール戦 第2試合 vs. ティジアーノ・アンドレアッタ/ラオウル・アチェルビ(イタリア)

  • 0-226-2819-21

 

 バロック様式の「ドゥカーレ宮殿」に構える、モデナのローマ広場は朝から晩までビーチバレーボールの熱気で支配されていた。特設のサンドコートが敷かれ、ぐるりと囲むように観客席が設けられ、日が傾く頃には食事を済ませた人たちが夜の娯楽として観戦に興じている。

 

 16時に始まったプール戦の第1試合をクリアし、続く第2試合の開始時刻は22時。ライトアップされたコートで水町と黒澤は胸をはずませていた。「大学時代は部活の練習時間が夜でしたから。その経験が生きるものですね」と黒澤が笑えば、とはいえ「さすがに、この時間は人生で初めてです」と水町も笑みを浮かべる。

 笑ってしまうことといえば、この試合からローマ広場で行われるメイン会場に移り、試合中もコートMCの演出が用いられるようになったわけだが、どうも「タイト、ミズマキ」とコールされているのだ。「mizumachi」。日本のローマ字読みでは「chi」が「チ」になるが、イタリア語では「キ」と発音される。

 「一生、ミズマキ言うてたやん!!」(水町)「いつ直るんかな、って(笑)」(黒澤)

 

 

 試合前、時折「ミズマキ!!」とアナウンスされる中、会場横のスペースでアップに励んでいた

 

 

 試合は先に2点を奪われるも、「タイト、ミズマキ」こと水町のアタックでチーム最初の得点をマークすると、2-4から5連続得点で逆転。サイドアウトの応酬の末、20-18とセットポイントに到達する。だが、そこから3連続失点でジュースに。22-23から黒澤のアタックとブロックポイントで再びセットポイントをにぎるが、相手も屈せず。25-26から壮絶なラリーを繰り広げて会場中から拍手が送られるなど見せ場をつくるも、最後は連続で得点を許し、第1セットを落とす。

 続く第2セットは水町のサービスエースなど3連続得点で幕を開けたが、5-5から相手サーブがネットインで入るなどアンラッキーな展開もあり、やがて14-20と窮地に立たされる。それでも、水町/黒澤組はここから5連続得点。「あれが中盤からできていればよかったですけれど…、よく盛り返したんじゃないですかね」(水町)と意地を見せた。

 

 

バレーボールに対して目が肥えているであろうイタリアの観客たちを沸かせた

 

 

 やれる手応えは十分だったことは試合後の2人の表情からもうかがえた。と同時に、やはりメイン会場の雰囲気が、高揚感をもたらしていた。

 「最高っスね!! 夜なので照明がガッとコートに当たって、注目されている雰囲気がたまらなかったです。自分たちが得点したときに『ブラボー!!』という声をあげてくれましたし、イタリア人の方々を少しでも巻き込めたのであれば、よかったと思います」(水町)

 

 モデナ入りしたときから「ローマ広場でやりたい」と口にしていた黒澤も感無量の様子だ。どうやら大好きなロックバンド「QUEEN」の楽曲が試合中に使用されたことが、何よりもうれしい瞬間だったらしい。

 「最高でしたね。めっちゃ、気持ちが爆上がりしていました」

 

 テクニカルタイムアウトではQUEENのライブにおける定番のコール&レスポンス「Ay-Oh」が繰り広げられ、緊迫した状況下のタイムアウトでは名曲『ウィー・ウィル・ロック・ユー』の地団駄と手拍子が会場中で響く。

 「ロケーションにしても音楽にしても、それらを含めてビーチバレーボールを素直に楽しむという。いいプレーが出れば盛り上がってくれるのが、いいなと感じました」(黒澤)

 あらゆるカルチャーが溶け込んだ、海外のスポーツシーンならではの時間を過ごしていた。〔続く〕

 

 

 QUEENの楽曲に胸躍らせながら、黒澤はコートに繰り出していた

 

(文・写真/坂口功将)

 

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【ギャラリー】この雰囲気が海外。水町泰杜/黒澤孝太組がローマ広場でプレーした大会4戦目(vs.イタリア)の模様

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