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兵庫デルフィーノ トライアウト入団の饒平名丈衣が宿す覚悟

  • V2・V3
  • 2021.11.27

<決して大柄ではないが、狙いすましたアタックで得点を重ねる(写真コート奥)>

 

饒平名「自信を持ってプレーできるようになっていたい」

 

 そんな饒平名を搔き立てたのは同年代たちの存在だった。同じ年の選手たちが各大学でプレーし、大きな舞台で活躍している。その姿を動画などで見たときに、「なんで、自分は大学に行かなかったんだろう?」という後悔の念にかられたが、同時に、バレーボールへの意欲がふつふつと沸く自分に気づいた。

 

 そうして兵庫デルフィーノのトライアウトに参加し、結果は合格。その時点でも「ほんとうに自分は、まるで下手くそでした」と饒平名は苦笑いを浮かべるが、兎にも角にも道はひらけた。チームに合流後は、コーチや選手たちから熱い言葉をもらい、それがいっそうモチベーションにつながった。今、饒平名は「ここに入れてよかった。感謝しかありません」と言ってやまない。

 

 Vリーグの男子は1部から3部を見渡しても、高卒選手は少数派だ。その中で、「自分は早くVリーグを経験することができました。チームがV1昇格を掲げる中で、自分もとどまることなく成長したい。今、大学でプレーしている同年代の選手がVリーグの舞台にきたときに、自分も自信をもってプレーできるようになっていたいです」と新人Vリーガーは言葉に熱を込める。

 

<同じトライアウト入団の梅村(写真右)と>

 

 デビュー戦こそ苦杯をなめたが、翌日のつくばユナイテッドSunGAIA戦ではフルセットにもつれるゲームの中、チーム最多17得点をマークした饒平名。同じトライアウト入団の梅村靖二とともに、アタックとサーブレシーブに奔走した。

 

 その試合後には「初戦がほんとうにダメだったので、次は同じようにならないように頑張ろうと思って試合に臨みました。それに、リベロの(森)愛樹さんが引っ張ってくれたので、個人的にはとてもやりやすかったです。レシーブも狙われているのはわかっていたので、落ち着いて1本1本ていねいに返すことを心がけました。意外とよかったなと感じています」と手応えを口にした。

 

 自分の可能性にトライしてひらけた道で、“どこまで通用するか”。その挑戦は始まったばかり。

 

「経験を積みながら、いつか沖縄に戻ったときに、それらを後輩たちに伝えられたらと思うんです」

 

 好きなバレーボールができる喜びをかみしめる口元から、白い歯がきらりと光った。

(文・写真/坂口功将〔編集部〕)

 

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