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【プレイバック!】第3セットは43-41 歴史的な激戦を制したパナソニックが優勝 最高殊勲選手賞は福澤達哉【2011/12シーズンVリーグファイナル】

  • V1
  • 2022.04.07

 

 2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 MEN V・レギュラーラウンドが終了し、昨年10月に始まった長い戦いのゴールが近づいている。V・ファイナルステージはいよいよ4月9日(土)から始まる。

 

 その前に、過去のVリーグファイナルを月バレ誌面で振り返ってみよう。今回は月バレ2012年5月号からパナソニックパンサーズと東レアローズが対戦した2011/12V・プレミアリーグファイナルを振り返る。

 

【2021-22V・ファイナルステージについてはこちら】

 

 2011/12シーズン、3レグ制の短いシーズンでスタートダッシュに成功し、レギュラーラウンドを19勝2敗の1位で通過したのは東レ。このシーズンでブロック賞を獲得した富松やレシーブ賞に輝いた米山、ベスト6に選出されたボヨビッチ、現監督の篠田、同じく女子東レアローズを率いる越谷らベテランで構成されたチームは高い安定感を発揮した。

 

 対するパナソニックはレギュラーラウンド17勝4敗の2位。清水、福澤、宇佐美、永野をはじめ日本代表メンバーが多いチームにとってシーズンを通じてコンディションを維持する難しさはあったが、尻上がりに調子を上げ、総力戦で戦い抜きファイナルに到達した。

 

 ファイナル史上に残る激闘と評された両チームの対決を見ていこう。(編注:文中の所属・チーム名は当時のまま)

 

【当時の誌面や福澤達哉、篠田歩、越谷章らの写真を振り返る】

 

月刊バレーボール2012年5月号掲載

 

2012.3.25 男子決勝戦

パナソニックが2年ぶりの頂点!

東レの追撃を許さず

 

パナソニックパンサーズ 3-2 東レアローズ

(25-22, 26-24, 41-43, 20-25, 15-11)

 

 

 かつてこれほどの激闘を演じた決勝戦はあっただろうか――。

 

 レギュラーラウンドを序盤から突っ走った東レと、終盤に向けてチームのコンディション、モチベーションを高め、東レの独走に3レグ、セミファイナルでストップをかけたパナソニック。

 

 シーズンを通して好調を保った福澤が高く舞い、エースの清水、チアーゴ頼みになるのではなく、宇佐美がセンター線をうまく絡めて1、2セットをパナソニックが制する。しかし対する東レも終わらない。43-41で第3セットを激闘の末に粘り勝ちすると、富松、篠田が気迫を前面に打ち出したブロックでパナソニックの攻撃を封じ、フルセットへと持ち込む。

 

 まさに、日本の頂点を争うにふさわしい、拮抗(きっこう)した力と力がぶつかり合う最高峰の戦い。

 

 パナソニックパンサーズ対東レアローズ、両雄の対決は、まさに歴史に刻むべく名勝負となった。

 

【次ページ】王座を奪還したパナソニック

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