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「将来にとって有益な敗北」フィリップ・ブラン男子日本代表監督 世界選手権の激闘を終えて①

  • 日本代表
  • 2022.09.12

【Photo:FIVB】

 

男子日本代表のフィリップ・ブラン監督が、世界選手権を終えた今シーズンの総括として9月12日(月)にリモート会見を行った。その模様を3回にわけてお届けする。第1回はフルセットの激闘となったフランスとの決勝トーナメント初戦(Round of 16)を振り返って。パリオリンピックにつながる敗戦となった(記者会見のコメントを一部改変)

 

 皆さんこんにちは。今日はどうぞよろしくお願いします(ここまで日本語)。

 

 フランス戦を終えてから、私は自問自答しています。世界選手権での我々のパフォーマンスをどのように評価すればいいのだろうかと。実際、準々決勝に進出できなかったという結果だけを見るのでなければ、野望はまだまだ続くと感じる権利が我々にはあります。

 

 もっとも我々は当初の目標を達成しました。すなわち、カタール戦とキューバ戦の少なくとも2試合に勝利し、Round of 16で、より勝てる可能性のあるチームと当たる望みを持てるよう、第1次ラウンドを勝ち抜くことです。

 

 残念ながら我々の順位は自分たちのチームの結果だけではなく、ほかのチームの結果にも影響を受けました。カナダがトルコに対して1セットでも取っていたら、日本はRound of 16でオランダと、準々決勝ではスロベニアと対戦していたでしょう。これらのチームのレベルは、より手の届くところにあったはずです。

 

 東京2020オリンピックのチャンピオンかつ今年のネーションズリーグ(以下VNL)の優勝国であり、また世界チャンピオン候補でもあるフランスをRound of 16で揺さぶりました。我々は素晴らしいプレーをすることができました。セットカウント2-3で敗れ、第5セットは16対18で落としたとはいえ、こうした強豪チームに勝つために状況を切り開いていけることを示しました。

 

 また、もう一点満足しているのは、我々が負けたのではなく、彼らが勝ったということです。それは私にとって大きな違いです。

 

 我々はこの種の試合でプレーして勝つという能力への扉を開きました。ただ、勝利をつかみかけていたと感じていたので、試合が終わったときは非常に悲しかったです。

 

 しかしこの結果は、来シーズンに向けてのリファレンスマッチとなり、次に訪れる重要な局面でのメンタルアプローチにおいて、難局を乗り越えさせてくれるものとなるはずです。将来にとって非常に有益となりうる敗北があります。

 

 今大会のパフォーマンスの質は、我々の成長への意欲と、2024年パリオリンピックへのモチベーションを抱き続けさせてくれるものとなるはずです。

 

【次の記事を読む】

「キープレーヤーがいなくても勝利できることを示した」フィリップ・ブラン男子日本代表監督 世界選手権の激闘を終えて②

 

【監督就任時会見を振り返る】

男子日本代表 フィリップ・ブラン監督の決意

①「パリオリンピックに出場する目標を達成したい」

②「課題はブロックとハイボールのアタック」

③「年齢が選抜基準であってはならない」

 

 

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