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春高2024

ヴォレアスの新司令塔 山岸隼 「落ち着いて戦術を遂行できるセッター」と指揮官も評価

  • 編集部取材
  • 2022.12.14

 

 

すっかりチームにも溶け込んでいる

 

チームの課題をクリアにするうえで期待の戦力

 

 その山岸をヴォレアスのエド・クライン監督は高く評価していた。今年9月の入団会見で、このように語っている。

  「大学時代から彼のことは知っていましたし、V・チャレンジマッチを通して、さらに知ることができました。年齢による不足な点はありますが、経験を重ねていけばV1レベルで十分に戦える選手になれると思いますし、ここでさらに成長してくれると期待しています」

 

 サイドアタッカーだけでなく、センターエリアからの攻撃を果敢に絡める山岸のトスワークは、ヴォレアスが望んでいた武器でもあった。クライン監督は昨季を踏まえて「オフェンスの改善」をテーマに掲げ、とりわけミドルブロッカーの攻撃力向上を目指した。樫村や井上仁(FC東京〔現・東京GB〕から移籍)らミドルブロッカーを加えたのも、そうした考えが伺える。そして山岸も自身の強みを自覚している。

  「入団前からヴォレアスはアウトサイドヒッターにとても力がある印象でした。そこに自分が入ることで、ミドルブロッカーの強化にもつながりますし、佐々木選手、張育陞(チャイニーズタイペイ)選手をさらに生かせると感じていました」

 

 

センターエリアからの攻撃を積極的に絡める組み立てが光る

 

型にはまらないプレーを目指す

 

 本格的にチームに合流したのが夏ごろで、そこからリーグ開幕まで決して時間は長くなかった。それでも勝利を収めた開幕戦後、指揮官は新司令塔を手放しで称賛した。

  「とてもよかったです! 戦術をしっかりと遂行してくれました。いくつか新しいことも試してくれましたし。新セッターとして周りと合わせた時間がそれほど長くないことを踏まえると、中身としてはよかったと言えるでしょう。

 彼は攻撃の選択肢を絞ることなく、どこでもトスをあげて非常にバランスがとれている。落ち着いて、戦術を遂行できるセッターだと思っています」

 

 入団会見で山岸は加入の理由について、「自分が成長できると感じた」と語っている。入団してからも、その実感を抱いている様子だ。

  「『型にしばられない』がエド(・クライン監督)の理想です。それに、ここではこれだ、と型にはまらないのは自分の理想でもあるんです。入団してよかったと感じています」

 

 Vリーグに吹き込む北風に乗って、山岸はさらなる成長を誓う。

 

 

チームが目指すV1の舞台へ導くために。試合を重ねながら、力を磨いていく

 

(文・写真/坂口功将〔編集部〕)

 

 

 

柳田将洋/藤中颯志/星野秀知

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