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春高2024

金蘭会が大会記録に並ぶ9連覇 エースやU19メンバーが不在でも全員でカバー【バレーボール近畿大会(女子)】

  • 学生バレー
  • 2023.07.24

 

令和5年度近畿高等学校バレーボール優勝大会兼第76回6人制バレーボール高等学校男女選手権大会(女子)は7月22日(土)に大会3日目を迎え、準決勝、決勝が和歌山ビッグホエール(和歌山)で行われた。8連覇中の金蘭会高(大阪)は決勝で京都橘高(京都)にストレート勝ち。フルメンバーではなくても、1セットも落とさずに頂点へ駆け上がった

 

 

9連覇を飾った金蘭会高

 

【画像】近畿バレーボール大会(女子)決勝フォトギャラリー(18枚)

 

多彩な攻撃が光り失セット0で頂点へ



「9」のポーズで写真に収まり、金蘭会高の選手たちが笑った。1956年から64年に四天王寺高(大阪)が成し遂げた大会記録に並ぶ9連覇。結果的には失セット0で圧倒したが、その数字ほど簡単な道のりではなかった。ミドルブロッカー井上未唯奈は「乗り越えたな、って感じです」と胸をなでおろした。

 これまでチームを引っ張ってきた選手がコートにいない。8月1日(火)から行われる第18回世界U19女子選手権大会のメンバーに選ばれたアウトサイドヒッター大森咲愛、リベロ西川凜は同大会前の合宿へ。左すねを手術したエース上村杏菜もベンチを外れた。初日にねんざした西村美波はこの日、ユニフォームを着たが、腫れ上がる足を見て、井上は「インターハイもあるから、絶対に出したらあかん」と決意。準決勝の北嵯峨高(京都)戦は、2-0で突破した。

 決勝の京都橘高(京都)戦では、相手エース石倉想をマークすべく、準決勝までとは違って身長175㎝のセッター花岡千聡、同176㎝のオポジット平野シアラを先発起用。だが、相手のレシーブを崩せず、中盤まで劣勢が続いた。それでも、厚い選手層でムードを変えられるのが金蘭会高の強みだ。19-20でセッター中川さつき、サウスポー後山七星を投入。ルーキー馬場柚希のスパイクで22-22と追いつくと、最後は後山が鋭く打ち抜き、25-22で接戦をものにした。

 第2セットは一転してペースをつかむ。巧みなトスワークが光る中川を見習うかのように、序盤から花岡が中央からの攻撃を展開した。井上のブロード攻撃などで2度の3連続得点。相手のマークが分散すると、馬場ら強力なサイド陣が生きる。井上と扇谷葵衣のブロックも決まり、25-13と圧倒した。

 

 

ブロード攻撃が光った井上


 
 2本のサービスエースやバックアタックなど頼もしさが光った馬場は、 「いちばん悔しいのは出られない(上村)杏菜さんと(西村)美波さんなので。正直不安だったけど、そこでいいほうにいくのも、悪いほうにいくのも自分たちしだい。2人に悔いが残らないようにプレーしようと思いました」とエースの働きを見せた。
 
 これまでは控えだったアウトサイドヒッター佐藤彩音や、本職はアウトアウトサイドヒッターながら、準決勝からリベロで出場した徳元菜々美がチャンスをつかんだ。池条義則監督は「西村がケガをしたり、リベロの岡(日和)の調子が上がらないと、U19で大森や(西川)凜を出したのが痛いと思ったけど、それを補ってくれた」とたたえた。

 連覇のかかるインターハイは、シードのため決勝トーナメントから登場。池条監督は「慎重に入ったらあかんけど、まずはそこを乗り切らないと」と初戦突破に集中。今大会と同様にフルメンバーでは臨めないが、井上が仲間の思いを代弁した。
「難しい戦いになると思うし、苦しいと思うけど、2人(大森、西川)の思いもあるから頑張れる。その分もやってやりたいな、と思います」
 支え合い、一丸となってチーム初の連覇に挑む。

 

 

スタンドのメンバー、そして離れて戦う仲間たちとともに。目指すは連覇だ

 

京都橘

第1セットは悔しい結果もインターハイへ収穫あり

 

 主導権を先に握りながらも、京都橘高は女王にのまれた。

 

 平野佐奈のブロックの指先を狙ったスパイクなどで第1セットは序盤から4連続得点。その後もリベロ江崎理媛を中心とした堅い守りでペースをつかみ、先に20点台に到達した。だが、3連続失点を喫するなど終盤に失速。三輪欣之監督は「2番(立石裕美子)のセンターセミがアウトになったあの1点と、ワンタッチボールをお見合いした1点。あれが痛かったですね」と悔やんだ。第2セットはサーブで崩せず、高さのある相手に圧倒された。

 

 指揮官は「ほんまのとこを言うと、優勝して(インターハイが行われる北海道に)行きたかったですね。あの1セット目、なんで取れへんかなぁ」と漏らしたものの、「決勝まで進めて、それなりのゲームはできたかもしれないので。めちゃくちゃよかったです」と前を向いた。

 

 

攻守でチームを引っ張った平野

 

 エース石倉がふくらはぎを痛めながらプレーするなか、攻守の要である平野が得点源として活躍。準々決勝の大阪国際滝井・大阪国際(大阪)戦では、リベロ江崎が試合中にヒザを痛めて交代したが、湯水真菜加がカバーした。およそ10日後に控えるインターハイに向けて、戦力は充実してきた。

「2年生ですけど、9番の岩本(姫季)は結構やったと思いますね。あとは立石の勝負強さとか、4番の吉田(茜梨)がしっかりしなあかん部分が大きな課題。ケガ人に注意しながらやっていきたいですね」

 

ディフェンス力が高く、三輪監督が全国での躍進を期待するチーム。万全の状態で、北の大地へ向かう。


【準決勝】※★がインターハイ出場校

金蘭会 2(25-17、25-13)0 北嵯峨

 

京都橘 2(25-19、25-12)0 四天王寺(大阪)

【決勝】

金蘭会 2(25-22、25-13)0 京都橘

 

 

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