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「なんであんな指導を」と後悔する“ふつう”の公立校監督がVリーガーとつながり授かったスピリッツ《後編》

  • 編集部取材
  • 2023.09.14

 

■贈呈式のあとに富士通チームスタッフが直接指導。「楽しかったです!!」と部員たちは笑顔

 

 

指導にあたった富士通の三芳広報(右)と熱心に耳を傾ける部員 

  

 

 722日の認定証の贈呈式のあと、富士通の三芳健斗広報が入間向陽高の練習に付き添い指導した。

 メニューは富士通が実際に行っているアップ時のものなどを採用。「見ている方々から遊んでいるように思われがちなのですが」と三芳広報は笑うが、実はそれこそがチームのスタイルでもある。

 

 実際、この日の練習内容は多岐にわたり、最後はネットを挟んでコートのエリアを狭めた44のツーボールゲームを実施。だが、最初はその難しさもあってか、部員たちの表情は真剣そのもの。そこで三芳広報はいったんゲームを止めて、こう伝えた。

「一点を取ったら、まずは喜ぼう」

 そうして再開されると、ラリーが決着するたびに、みるみる雰囲気が明るくなったのだ。その変化を2年生の新井はこう語る。

「最初は集まって確認しよう、という意識を持っていたのですが、どこか気を遣うことが第一になってしまっていて。アドバイスをもらってからは、いちばん自分が声を出して喜ぶんだ、という気持ちになりました。楽しかったです!!

 

 アップも含めて、富士通の選手たちはバレーボールに対して遊びの要素を強めて、喜び、はしゃぐ。それを指南したことの狙いを三芳広報は明かした。

「何歳になっても、遊んでいて楽しいときって時間が経つのが早いじゃないですか。練習もそうだし、バレーボールも、そうでありたいなと考えているんです」

 ここに“明るく、楽しく、そして強く”の原点がある。それもまた、入間向揚高に受け継がれたに違いない。

 

ツーボールゲームでは思いきり喜び、悔しがる姿が

 

 

≪部員に聞いてみました≫

Q.横断幕にも描かれた「明るく、楽しく、そして強く」。その“強さ”とは?

斎藤椛菜「私が思うのは、明るくて楽しくて、勝つことができたらさらに楽しい、のだと。でも勝つためには強くならないとだめなので。明るく楽しくあるために、強くなって勝つ、なのかなと思います」

 

新井聖美「横断幕を見たときは、すごいな、と思いましたし、気が引き締まりました。3年生たちがいたときは、まさに『明るく、楽しく、そして強く』のとおりだったんです。でも、今は代替わりをしてまだまだ不十分なところが多くて。その言葉をチームの中で描きながら頑張りたいです。

 バレーボールの上手さも大事だと思いますが、チームスポーツだからこそ仲間や周りのことが見えていることが必要だと。そうした“強さ”を一人一人が持てるようになりたいです」

 

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