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春高2024

大晦日前日に開催されたVリーグ。東京 GB柳田将洋らが語る興行としてのバレーボールの可能性

  • V1
  • 2024.01.05

 バレーボールのVリーグは昨年1230日に2会場で行われた男子のゲームをもって、2023-24シーズンの年内の日程を終えた。大晦日前日というVリーグでは珍しい開催を、当事者である選手たちはどう感じたのか。有明コロシアム(東京)で年内最終戦を終えたV1男子、東京グレートベアーズの選手たちに話を聞いた。

 

 

年内最終戦を勝利で飾った東京GB

 

「初めてですけど、興味深い」と語っていた柳田

 

 昨年12月某日。現場で出くわした柳田将洋に、ふらっと投げかけてみた。

「年末まで試合をするのは選手として、どんな感覚ですか?」と。

 

 というのも、国内バレーボールシーンでは、クリスマス前後に天皇杯・皇后杯全日本選手権大会が閉幕し、そこからおよそ2週間ばかり公式戦はなく、年明けの第1週にVリーグが再開されて、その年をスタートさせるのが通例だったからだ。

 

 23-24 VリーグではV1男子の2会場でいずれも1229日と30日に一試合ずつの開催が決まっていた。そのうちの一つが、東京GBとサントリーサンバーズのカードであり、柳田もホストチームの一員として、その場に立つ。その答えは――。

「僕自身もその経験が全然ないんで。でも、どうだろうな。(バスケットボールの)Bリーグとかは普通にやっているじゃないですか。そこにつながるファン層への期待があるんじゃないかな、とは。初めてですけど、興味深いです。プレーしている身としては」

 

 柳田はどこかワクワクしたまなざしで、その日を迎えようとしていたのである。

 

 

プロ選手として長らく第一戦で活躍する柳田

 

 

1229日、30日に東京GBがサントリーを迎えたホームゲームを開催

 

 東京は、有明コロシアム。29日は3417人が来場し、東京GBの今季ホームゲーム最多入場数を記録した。翌30日は近くの東京ビッグサイトで大型イベント「コミックマーケット103」が催されていたため、最寄り駅のりんかい線「国際展示場」駅はごったがえし、年末の人の動きを感じさせた。そして東京GBの試合も前日に続いて3000人超えの、入場者数3135人を記録。また、世界クラブ選手権銅メダルのサントリーをストレートで下す、これ以上にないかたちで2023年を締めくくった。

 

 その試合後の記者会見で、あらためて聞いてみる。登壇したのは柳田と深津旭弘、そしてその日に先発デビューを飾りVOMに輝いたルーキーの後藤陸翔(近畿大在学中)の3名。特に柳田と深津はVリーグを長年経験してきた2人。

 

 年末の試合ということで、肉体的・精神的な厳しさもあると想像しますが…。

深津「体力的にはそんなに。仮に、この週が空いたとしても、自分たちが1週間休めるというわけではないので。試合がないことでリフレッシュできる部分はあるかもしれませんが、それほど変わりはありません」

 

柳田「選手側の立場で言えば、体力的な部分でのギャップはそれほどなくて。そこは前もって自分たちもスケジュールを把握しているので、同時にチームがどう調整していくか、だと思います。体力面に関しては、こちらがきちんと準備するものだと」

 

 

ベテラン深津のトスワークが冴え渡った

 

 

【次ページ】興行としての年末開催、その価値は

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