5連続サービスエースの衝撃よ、再び。日本男子 宮浦健人がフランスの地で剛腕をうならせる
- 男子日本代表
- 2024.07.31
パリオリンピックを戦う男子日本代表
今年4月にフランスの地で披露した衝撃のパフォーマンス
さて、現在はパリの地で晴れ舞台を戦う宮浦だが、フランス・スパイクリーグでプレーした2023/24シーズンには衝撃のパフォーマンスを披露している。
それが4月3日のプレーオフ準々決勝ラウンド第2戦で見せた、5連続サービスエースだ。なかなかトップレベルでは見られない数字であり、宮浦も「さすがに5本はないですね」と笑うほど。本人はこう振り返る。
「ショーモンとのプレーオフですね。第1戦はあらかじめ決められていたターゲットばかりを集中して狙いすぎて、自分らしいサーブを打ててなかったといいますか、サーブがあまり機能していなかったんです。
そこで監督とも話して、自分は『好きなところに打っていい』となりました。自分の得意なコースやフィーリング、ターゲットに対して打つことにして、思いきり振り抜いた。それがあのときのサーブでした」
気迫を押し出してプレーする姿はクラブでも代表でも変わらない
パリオリンピックでも、得意コースへ“自分らしい”一撃を
「ほんとうに振りきって打っているなぁ、と思いました。波に乗ったら誰も(宮浦)健人さんを止められない。あれは衝撃的でしたね(笑) めったに見られないものですから」
そう話すのは、甲斐優斗(専修大3年)。このときシーズン途中から宮浦と同じパリに加入しており、先輩の剛腕を直接、目にしたというわけだ。
その言葉どおり、見るものに衝撃を与えた連続サービスエース。「自分の中で気持ちは上がっていましたが、うまく感情をコントロールでき、次のサーブにメンタルを整える準備をしていました」と宮浦は語る。今や代表活動でも見られる勝負強さは、そうしたマインドセットによってもたらされているのだ。
宮浦が明かすに、自身の得意コースは「ゾーン1(バックライト)とソーン6(バックセンター)あたり」。そうか、フランスの地で再び宮浦は、自分の得意なコースに、自信の一撃を見舞ったのだ。それがドイツ戦の、あのサービスエースだった。
おそらくこの先の戦いでも、エンドラインに立つ機会は宮浦に巡ってくるだろう。サービスエースを期待していいですか? そんな大勢の願いにきっと、応えてくれるに違いない。
大舞台で破壊力満点のパフォーマンスを多くのファンが待ち望んでいる
(文/坂口功将 写真/Volleyball World)
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