桜に市松模様そして大谷翔平!? 岐阜のクラブ「ドリームハーツ」が着用した“JAPAN”ユニフォームの正体
- 中学生
- 2025.08.12
バレーボールの中学生世代の男子クラブチームによる「大同生命presents STINGS CUP ‘25」(STINGS CUP)が8月8日から10日に岡崎市中央総合公園総合体育館(愛知)で開催された。開催地の愛知県を中心に北は宮城県、南は佐賀県から全30チームで争われた大会で、ひときわ目立つユニフォームを着用するチームがいた。
どこを切り取っても“日本”の意匠が組み込まれていたドリームハーツ(コート奥)のユニフォーム
パッと目を引くのは胸の「JAPAN」の文字。全体的に紅白の色合いで仕立てられ、細部は「桜」や「市松模様」がデザインに組み込まれている。
そのユニフォームの主は「ドリームハーツ」。岐阜県で活動しているクラブチームである。実は今年8月にスポーツ庁国庫補助事業として実施されている「第29回日韓青少年夏季スポーツ交流」のバレーボール競技に、チームは日本の代表として参加。それに際してユニフォームを作成する必要があった。
そうしてゲームシャツの制作を、バレーボールに精通するミズノ株式会社に依頼。「桜など何となくのイメージを伝えて、案を出していただきました。ほんとうに素敵なデザインにしてもらいました」と浦田貴普監督は感謝する。その工程で、胸の文字や背番号を決める際、野球のWBC(ワールドベースボールクラシック)日本代表が用いているのと同じフォントが候補に入っていたという。
「大谷翔平選手の画像が添えられていて、これでいけるならぜひお願いしたいと(笑)」(浦田監督)
背中には各選手の名前つきで仕立てられた、特別な一着に
ミズノ株式会社はWBC日本代表のユニフォームを手掛けており、オリジナルと同様のもので仕立てられるというわけ。そうして完成したのが、これでもかと言わんばかりに“日本”が表現されている一着だった。
聞くに、遠征先の韓国でも好評だったそう。また歓送会でソーラン節を披露した際、ミドルブロッカーの戸谷駈(とだに・かける/長森中〔岐阜〕2年)はセンターを務めるにあたって、このゲームシャツを着用。しっかりと踊り上げ、関係者たちからは温かい拍手が送られたという。その戸谷は「最初にユニフォームを見たときは『これ、着ていいのかな?』と信じられませんでした。ですが、かっこよくて、日本を代表して戦う気持ちが強くなりました」と振り返った。
やがて遠征から帰国し、参加した「STINGS CUP」でも着用してプレーしたドリームハーツの選手たち。赤色のパンツは以前から使用しているものだったが、元々のチームカラーが赤と黒とあってゲームシャツとの親和性も抜群だった。
胸の文字や数字は、まさにWBC日本代表のものだ。写真は戸谷駈
(取材・写真/坂口功将)
■第4回鉄の根性カップ争奪中学男子大会はVC新潟東が優勝。20チームが栃木県に集結
■第21回町田市近隣中学生大会(女子)に60チームが参加 全国優勝を目指すチームも熱戦
■第18回むさしの国中学大会はひばりが丘中(男子)、武蔵村山一中(女子)が優勝
■金蘭会が連覇を達成 女子最終順位と個人賞、試合結果一覧【中国インターハイ2025】
■鎮西が4年ぶり5回目の優勝 男子最終順位と個人賞、試合結果一覧【中国インターハイ2025】
【ギャラリー】ドリームハーツが着用した“JAPAN”ユニフォーム