ティリ監督「この経験は将来に向けたプロセス」男子日本代表今季総括会見
- 日本代表
- 2025.09.19
ロラン・ティリ監督(中央)と南部正司ハイパフォーマンスグループシニアダイレクター(右)【写真提供:日本バレーボール協会】
バレーボール男子日本代表のロラン・ティリ監督が、9月19日(金)にオンラインで今季の総括会見を行った。
ティリ監督は今季について「オリンピックの翌年という難しいなかで、新体制のもと、新しいシステムや新しい状況に慣れてもらう変革の年だった。新しい指揮官の言葉に耳を傾け、努力してくれた選手たちを誇りに思う」と振り返った。
バレーボールネーションズリーグ(VNL)と世界選手権を振り返って、ティリ監督は「VNLでは選手の入れ替えが多いなか、勝ち星を積み重ねてファイナルラウンドに進出できたことには満足している。世界選手権では(予選ラウンド敗退となり)残念な結果に終わったが、これは将来に向けた新たなスタートであり、この機会を今後の改善につなげるプロセスととらえている」という見解を示した。
ティリ監督は「バレーボールは思っているより早く進化している。(世界の男子バレーの)レベルは全体的に上がっている。(世界ランキングは関係なく)すべてのチームに負ける可能性があると認識しなければならない」と分析し、そのうえで「日本は倒さなければいけない国の一つになった。(接戦で競り負けないよう)選手たちに安定したプレーを求めたい。そこに向かって勇気をもって突き進んでいく」と今後の意気込みを語った。
同席した南部正司ハイパフォーマンスグループシニアダイレクターは「来シーズンもAチーム、Bチームの2チーム体制は継続。オリンピックに向けて強化を進めていく」と今後の強化方針を明らかにした。
男子日本代表は今年、2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックでのメダル獲得を目標に、ティリ新監督とともに再始動した。ティリ監督は今季について「ロサンゼルスオリンピックに万全の状態で臨むための移行と再構築の年になる」と話していた。西田有志や髙橋健太郎、関田誠大など、昨年度に主力として活躍していた選手たちは、今季の代表活動を休養することを選択した。そうしたなかで臨んだVNLと世界選手権では、いずれも今季の目標である表彰台には届かなかったものの、甲斐優斗、西山大翔、エバデダンラリーら若手有望株が貴重な国際経験を積むとともに、日本の現在地をあらためて認識する機会となった。
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