「最後にメダルを取って終われたら」 “のあめい”ペアが10月15日より始まる 2025ビーチバレーボールU21世界選手権大会へ闘志を燃やす
- ビーチ
- 2025.10.15
2025ビーチバレーボールU21世界選手権大会が10月15日(水)からプエブラ(メキシコ)で開催される。5位までに入ればU21世界選手権本戦からの出場権が与えられる今年6月のU21アジア選手権大会(ロイエット〔タイ〕)で、森愛唯(トヨタ自動車)/宇都木乃愛(産業能率大1年)の「のあめい」ペアが4位に入り、本戦からの出場を決めた。1ヵ国につき出場枠は1というルールにより、9位だった森川仁湖(鹿屋体大1年)/矢田和香(ヴィクトリーナ姫路)の「にこわか」ペアには出場枠が与えられていなかったが、他国が棄権したため、繰り上げで予選ラウンドからの出場が実現した。両ペアは10月7日~8日に川崎マリエン(神奈川)で直前合宿を行い、大会に向けた練習に励んだ
着実にステップアップする森(左)と宇都木
それぞれの場所で成長し
集大成へ
共栄学園高(東京)時からともにプレーし、昨年のU19世界選手権大会で日本勢最高の9位タイに入った森と宇都木のペアが、アンダーエイジカテゴリーでは最後の国際大会に挑む。
U21アジア選手権大会では、表彰台まであと一歩に迫ったが、2人は満足しない。宇都木は「昨年(U19世界選手権)もメダルが目標だったので、今回も引き続き目標はメダル」と意気込み、森は「たくさん国際大会に出させてもらっているが、まだメダルが取れていない。アンダー(エイジカテゴリー)の大会も今回で最後なので、メダルを取って終われたら」と高い目標を掲げる。
今回の合宿では、今まで状況に応じてそれぞれがブロックを跳んでいたフォーメーションから森がブロック、宇都木がレシーブに専念する方式に移行。世界を見据えたかたちを重点的に強化した。また、森はプロとしてジャパンツアーに出場し、「周りとペアを組む人の状況を考えてプレー」すること、宇都木はFISUワールドユニバーシティゲームズ(2025/ライン・ルール)出場とビーチインカレ優勝を果たし、「コミュニケーション能力」の部分で成長してきた。それぞれの場所で活躍してきた2人は悲願の表彰台を目指して今大会に臨む。
試合形式の練習で、森が矢田のスパイクをブロック
インドアにも取り組む「にこわか」は
予選ラウンドから出場
森/宇都木ペアと同学年で、ともに今治精華高(愛媛)出身の森川と矢田のペアは予選ラウンドから出場。森川は10月5日まで九州大学リーグ戦でプレーし、2日後の合宿に参加するハードなスケジュールをこなした。「大学でもレセプションの中心なので、ビーチでも安定して返せるようにしたい」とインドアでの経験を生かす。矢田も所属するヴィクトリーナ姫路のプレシーズンマッチでプレー。「高い選手を止めるために意識する『前に(ブロックを)突き出す』ことができている」とインドアで戦ってきた成果がビーチバレーボールに好影響を与えていると話す。まずは予選ラウンドで好成績を残し、32チームで争われる本戦出場を目指す。
「初めての世界選手権は挑戦」と語る矢田(左)と「目の前の試合を一つ一つ勝ちきっていきたい」と意気込む森川
森/宇都木ペア
森 愛唯(トヨタ自動車)
もり・めい/2006年5月8日生まれ/身長172㎝/共栄学園高(東京)出身
宇都木乃愛(産業能率大1年)
うつぎ・のあ/2006年9月11日生まれ/身長164㎝/共栄学園高(東京)出身
森川/矢田ペア
森川仁湖(鹿屋体大1年)
もりかわ・にこ/2006年8月2日生まれ/身長172㎝/今治精華高(愛媛)出身
矢田和香(ヴィクトリーナ姫路)
やだ・わか/2006年4月28日生まれ/身長185㎝/今治精華高(愛媛)出身
文・写真/廣田充則(編集部)
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