「迷わずに思いきり打ちます」 有言実行で勝利を呼び込んだ佐藤淑乃
- 女子日本代表
- 2026.07.21
ACN バレーボールネーションズリーグ(VNL)2026女子大阪大会、日本代表はファイナルラウンド進出が懸かっていたポーランドとの予選ラウンド最終戦で、2セットダウンから逆転で勝利し、準々決勝に駒を進めた。
日本代表の得点源として存在感を示す佐藤
チームが窮地に立たされた場面で佐藤淑乃は輝きを放った。セットカウント1-2で迎えた第4セットは3本のサービスエースを決めるなど、このセットだけで7得点。続く第5セット、13-13の場面で佐藤はサーブレシーブを乱されたが、石川真佑主将がフォローし、二段トスはレフトへ。そのボールを佐藤は力強く捕らえて、相手ブロックを利用した得点につなげた。トスを上げた石川主将は自身の葛藤を含めながら振り返った。
「なかなか(佐藤)淑乃にいいスパイクを打たせられる(二段)トスが上げられていませんでした。だからこそ上げようと思っていましたし、淑乃もその前に『迷わずに思いきり打ちます』と言ってくれました。おそらくあの試合の中でいちばんいいトスを上げることができたと思います」
今大会、佐藤は苦しんでいた。攻撃面での数字は伸び悩み、特に大阪大会でのアタック決定率は4試合いずれも30%を超えておらず、その表情は苦悩に満ちていた。
「ハイセット(二段トス)の状況など難しいときに得点できなくて…。どうしたら勢いよくスパイクが打てるのか、10㎝、なんなら1㎝でも、細かいところを詰めて、よりパワーが伝わる場所で毎回打てるようにしたいです」(佐藤)
タイとの試合後にそう振り返った佐藤はポーランド戦も決して本調子ではなかったが、石川主将が託した思いを力に変え、試行錯誤してきたスパイクを決めきった。
佐藤はポーランド戦の第5セット、プレッシャーのかかる場面で得点。勝利を引き寄せた
そしてマッチポイントの場面で放った佐藤のサーブは白帯をはじいて、ポーランドのリベロが構える前へ。熱戦は幕を下ろした。この試合27得点と活躍し、チームの生命線をつないできた和田由紀子が佐藤に抱きつくと、リザーブの選手たちも次々とコートになだれ込み、佐藤をねぎらう。VNL大阪大会でもいちばんの歓声の中で、日本代表の選手とスタッフは大団円を迎え、ファイナルラウンド進出を確定させた。
女子日本代表は準々決勝でブラジルと顔を合わせる。7月22日(水)19時30分(日本時間20時30分)からマカオ(中国)で行われる大事な試合で、昨年のVNLと世界選手権の3試合、今年の予選ラウンドで敗れた強敵にリベンジなるか。今大会、そしてロサンゼルスオリンピックの切符が懸かる8月のアジア選手権での頂点を見据えるなか、エースの真価が問われる戦いは続く。
試合中に石川主将(右)とコミュニケーションをとる佐藤
文/廣田充則(編集部) 写真/石塚康隆(NBP)
■女子日本代表 セットカウント0-2からポーランドに逆転勝利でファイナルラウンド進出
























