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男子日本代表2026

清水邦広「120点満点のバレーボール人生だった」 ゴリラストマッチレポート(前編)

  • SV男子
  • 2026.08.15

日本のバレーボール界を長年にわたってけん引し、“ゴリ”の愛称で親しまれた清水邦広の引退イベント「GORI LAST MATCH Supported by 京阪」が202688日にパナソニックアリーナ(大阪)で開催された

 

 

イベント冒頭、集まったファンと仲間たちに感謝を述べる清水

 

 

開場前から歓声のあふれた真夏のパナソニックアリーナ


 真夏の太陽が照りつける強烈な暑さとなったこの日、アリーナの場外も開場前から熱気に包まれていた。パナソニックアリーナの敷地に足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのは、ブルーの「Thanksのぼり」だ。これはファンや企業が有料で設置できる参加型企画で、清水のさまざまな表情やプレー中の姿があしらわれたデザインの中から選んだのぼりに、それぞれの思いや感謝のメッセージを記すことができるもの。来場者を出迎えるようにズラリと立ち並んだ76本ものメッセージ入りのぼりはまさに圧巻で、その前で記念撮影を楽しむ大勢のファンの姿が見られた。

 

 

ファン参加型のThanksのぼり。メッセージを添えて76本が並んだ

 

 さらに場外特設エリアには、清水がこれまで着用してきた歴代ユニフォームの展示や、チームマスコット「パピネス」との思い出の写真展など、清水の歩んだ軌跡を振り返る企画が用意されており、多くのファンが当時を懐かしみながら眺めていた。また、キッチンカーが並ぶ「ブルテオン グルメストリート」では、清水御用達の飲食店による限定コラボメニューが登場。パンサーズOBで現在はバリスタとして活動中の久原翼さんが、清水とゆかりのあるカフェで自慢のコーヒーを振る舞うなど、試合前から場外は笑顔と歓声で満ちあふれていた。

 

 

これまで着用してきたユニフォームの数々

 

 

満員の観客が酔いしれたラストマッチ

 

 この日は「GORI LAST MATCH」の名のとおり、清水と縁の深い現役選手や往年のレジェンドたちが集結してのスペシャルマッチがメインのイベント。清水の雄姿を目に焼き付けたいという思いはもちろん、元日本代表で一時代を築いた名選手たちや清水と親交の深い顔ぶれが一堂に会する夢の瞬間を一目見ようと、会場には3,069人ものファンが詰めかけた。

 

 オープニングでコートに立った清水は、冒頭のあいさつで7月末に起きた令和8年熊本地震に言及。「今日のイベントで少しでも元気になってもらえたら」と被災地への募金を呼びかけたあと、「バレーボールがしたくてうずうずしている人たちがたくさんいますので、さっそくやっていきます!」と、仲間たちへ視線を向けた。

 エキシビションゲームは15×3セットマッチで実施。久しぶりにコートに立つ選手も多いため、特別ルールとしてサーブは2本制に。対戦カードは、元日本代表でともに戦った仲間や親交の深い顔ぶれで構成された「GORI.FRIENDS.vs.大阪ブルテオン(2023-24シーズンまでパナソニックパンサーズ)のOBやかつて所属していた現役選手による「PANTHERS.OB.」。清水は試合を通して両チームを行き来しながらプレーした。

 

 

長年ともに戦ってきたパンサーズの仲間たち

 

 

 コート上では、往年のレジェンドたちが息を荒げながら必死にボールを追いかけて会場を沸かせれば、引退後間もない選手たちは現役選手に負けじとパワフルなスパイクやブロックを見せつける。さらに元女子日本代表のレジェンドたちが男子の強烈なスパイクを鮮やかに拾い上げるなど、世代や男女を超えたファインプレーの応酬がアリーナを魅了した。久々の実戦となった清水もしだいにギアを上げてキレのあるジャンプサーブや豪快なアタック、ブロックで存在感を放つ。試合中にはピンク・レディーのヒット曲『サウスポー』のリズムに乗せた「ゴーリ!」という力強いゴリコールが場内いっぱいに響き渡った。第3セットには息をのむようなメガラリーも飛び出し、会場の熱気は最高潮に達した。
 クライマックスへと向かう試合終盤には、アジア選手権を控え、「プレーしない」という前提で会場に駆けつけたはずの日本代表セッター深津英臣がコートへ。しかし、パナソニックでも日本代表でも長年ホットラインを組んできた深津からのトスを、なかなか気持ちよく決められない清水。すると「今のは栗原(恵)さんがラインを踏んでいたからもう1回!」「8秒を過ぎていた!」と全員で言い訳を重ねては何度もやり直しを要求し、場内は大爆笑。最後は技ありのフェイントで得点をもぎ取ったものの、荻野正二さんから「バシッと決めんと!」と喝を飛ばされ、アリーナ全体が温かい笑いに包まれながらゲームセットを迎えた。

 

2部は終始笑顔のトークショー

 

 試合と、その後のセレモニー(後編で紹介)を終えると第2部へ。コート上では、清水の発案による特別な時間が用意された。選ばれたファンがコートで乾杯、さらに引退試合に参加した選手たちも登場し、思い思いに交流を楽しむ和やかな雰囲気の中で、第2部のトークショーがスタートした。

 交流する人々の姿をうれしそうに眺めつつ、壇上に立った清水がクジによって選ばれた選手とお題に合わせて語り合う形式で進行。トップバッターは新貴裕(東レ静岡)。お題「清水選手の裏の顔」で、人見知りの清水と仲よくなるまでの苦労話が明かされると、続いて登壇した深津英臣からは「15年前の清水さんは眉毛も細くてギラついていて怖かった」という暴露話も。その後も同じオポジットの大竹壱青(東京GB)や、東海大時代の先輩である富松崇彰さん(東レ静岡スタッフ)らが次々と登壇し、賑やかな笑顔あふれる空間となった。(後編へ続く)

 

 

清水の隣には松本慶彦(信州松本)、越川優ら北京オリンピックメンバーが

 

取材/フジサキヒロ

 

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