gv-logo

春高2024

[イタリア22/23]第7節 チステルナが昨季王者を完封 バラノビッチがMVP

  • 海外ニュース
  • 2022.11.18

 

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2022/23シーズンの“台風の目”となっているチステルナ、連敗ストップの相手はルーベ!!

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■連敗を3でストップさせたチステルナ。「偉業ともいえる結果」とバラノビッチ

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第7節》チステルナ 30 ルーベ

(25-19,25-19,27-25)〔現地11/13〕

開幕3連勝と好スタートを切り、誰もが“これまでとは違うぞ…”と感じざるをえない今季のチステルナ。その後は3連敗と苦しんだものの、今節で4戦ぶり勝利を挙げる。それも昨季王者のルーベからの勝ち星というのだから、やはり…、今季のチステルナは一味違う。

 

 この試合ではルーベの強みであるサーブに対して崩されることなく、またブロックでも第2セットで計4本、第3セットで計5本のシャットを決めて、相手を文字通り完封してみせる。MVPに選ばれたSミケレ・バラノビッチ(イタリア)は「しっかりと準備し、この偉業ともいえる結果を手にすることができた」と喜んだ。

 

<ベテランならではの存在感を放つ⑰バラノビッチ>

 

 一方のルーベは、2桁得点がOHアレクサンダル・ニコロフ(ブルガリア)の14点のみとあっては苦しかった。43歳の大ベテランSダニエレ・ソッティーレ(イタリア)は「若手はもっともっと汗をかくことの大切さを理解しなければ!!」と発破をかけた。

 

*****

◆《第7節》トレンティーノ 30 ターラント

(25-17,25-21,25-17)〔現地11/13〕

 格下ターラントをホームに迎えたトレンティーノだが、MBマルコ・ポドラスチャニン(セルビア)は「相手を過小評価することなく臨んだ」という言葉どおり、横綱相撲でストレート勝ち。OPマテイ・カジースキ(ブルガリア)が相変わらずチーム最多16得点をマークした一方、今節では12得点をあげたOHダニエレ・ラビア(イタリア)がカジースキ以外の選手で今季初となるMVPに輝いた。

<攻守でターラントを圧倒したトレンティーノ(コート奥)>

 

◆《第7節》ペルージャ 31 ピアチェンツァ

(25-21,25-22,22-25,25-22)〔現地11/12〕

 両チーム合わせて7選手が2桁得点をマークする、パワフルな試合展開となった一戦はアウェーのペルージャに軍配。ピアチェンツァはMBロベルランディ・シモン(キューバ)が最多6本のブロックシャットを浴びせたが…。試合後、ロレンツォ・ベルナルディ監督は「ペルージャが無敗であるのも理由があるわけです」と白旗をあげた。

<ペルージャは⑧カミル・リキリチ(ルクセンブルク)がチーム最多19得点>

 

◆《第7節》ヴェローナ 30 モンツァ

(25-19,25-17,25-14)〔現地11/13〕

 3000人を超える観客が駆けつけたホームのヴェローナは、終始試合を支配しストレート勝ち。OHノーモリー・ケイタ(マリ)が最多15得点、OHロク・モジッチ(スロベニア)が11得点と続いた。「今日のような集中力を維持し、どんな局面でも対応できるようにしたい」とラドスティン・ストイチェフ監督はコメントした。

<ホームでの快勝を喜ぶヴェローナの選手たち>

 

◆《第7節》ミラノ 31 パドヴァ

(28-30,25-23,25-19,25-18)〔現地11/13〕

 ミラノのOH石川祐希、パドヴァのOH髙橋藍、と今季最初の日本人選手対決が注目された一戦。ミラノはMBアグスティン・ロセル(アルゼンチン)が最多7本、MBマルコ・ビテッリ(イタリア)が4本、と計14本のブロックポイントをあげて逆転勝利を収める。そのビテッリは昨季まで所属した古巣との対戦に「感慨深かった」と語り、続けて「石川の素晴らしいサーブで試合の流れが変わった」とチームメートをたたえた。

<ミラノの⑥ビテッリは昨季まで2シーズンをパドヴァで過ごした>

 

◆《第7節》モデナ 31 シエナ

(25-15,19-25,27-25,25-23)〔現地11/13〕

 低空飛行が続くモデナは幸先よく第1セットを先取すると、その後も食らいつくシエナを振り払い、勝ち点3をゲットした。OHイアルバン・ヌガペト(フランス)が最多23得点、OPアディス・ラグンジラ(トルコ)が21得点と続く一方、今季新加入のMBトビアス・クリック(ドイツ)もアタック決定率83%(12本中)と、「Sブルーノ(・レゼンデ〔ブラジル〕)との理解が深まってきた」と手応えを口にした。

<試合が進むごとに競り合う。今季はほんとうにチーム格差がない>

 

イタリア・セリエA レギュラーシーズン

==順位表/第7節終了時点==

1 ペルージャ 21pt(7勝0敗)-

2 トレンティーノ 16pt(5勝3敗)-

3 チステルナ 13pt(4勝3敗)▲

4 ルーベ 12pt(4勝4敗)▼

5 ヴェローナ 11pt(4勝3敗)▲

6 モデナ 11pt(3勝4敗)▲

7 ミラノ 8pt(4勝3敗)▲

8 ピアチェンツァ 10pt(3勝4敗)▼

9 モンツァ 7pt(2勝5敗)▼

10 パドヴァ 6pt(3勝3敗)-

11 ターラント 6pt(2勝5敗)-

12 シエナ 3pt(1勝5敗)-

※消化試合数にばらつきあり ※記号は前節からの順位の推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

 

>>観戦のおともに必須!!<<

2022/23シーズン セリエA選手名鑑掲載の

『月刊バレーボール11月号』は好評発売中

世界最高峰の戦いをさらに味わえること間違いなし♪

お求めは【NBPオンラインショップ】までコチラ

 

【関連記事】

石川祐希が渡伊を前に会見 「今後のキャリアにとってとても重要なシーズン」

「このシャツを着るかぎりは…」ブラジル男子のブルーノが日本戦で6番を着た背景と節目の年に語ったプライド

男子世界選手権はイタリアがポーランドに逆転勝ちで4度目V

髙橋藍が出国 2年目のイタリア挑戦へ

 

  • 男子日本代表応援サイト2024
  • 女子日本代表応援サイト2024
  • 北海道インターハイ2023
  • NBPオンラインショップ

pagetopbtn