中学2人制ビーチバレーボールの日本一は男子が浜西クラブ、女子がTEAM Unity。アジア競技大会の会場で熱戦
- ビーチ
- 2025.08.27
ビーチバレーボールの中学生2人制の全国大会「HEKINANマンモスカップ JVA第5回全日本ビーチバレーボールU15選手権大会」が8月23日〜24日に碧南緑地ビーチコート(愛知)をメイン会場にして実施された。
大会の上位成績チーム男女による集合写真
強敵を撃破した浜西クラブと、初出場&優勝のTEAM Unity
男子は浜西クラブ(静岡)が優勝を果たした。決勝トーナメント一回戦では前回大会王者そして1週間前の4人制ビーチバレーボールで全国制覇を遂げたフレンズAジェンツー(岐阜)と対戦。「(決勝トーナメントの)抽選結果を監督から伝えられたときは『一回戦かぁ』と思いましたが、体力面を考えるとむしろラッキーだった」と倉田颯太郎(浜松西部中〔静岡〕3年)は前向きにとらえることに。いざ試合では「最後まで我慢して、攻めるところは攻めて、取るべきところは取れた」(倉田)と粘り勝ちを収めると、そこから頂点へ一気に加速する。ペアを組む身長185㎝の上畠光志朗(浜松西部中〔静岡〕3年)が繰り出す高い打点からのアタックも光った。
決勝を戦い終えて、お互いの健闘をたたえある男子の両チーム
女子は初出場のTEAM Unity(宮城)が優勝。こちらは決勝で、今年の4人制ビーチバレーボール日本一メンバーを擁する浜の宮中・加古川中(兵庫)と対戦したが、自分たちでムードをつくりあげて優位に試合を進める。また「いつもはレシーブが崩れることが多いのですが、今日は2人とも安定していて、トスも上げやすかった。そこからコース打ちをうまくできたのでよかったです」と小野寺爽空(七郷中〔宮城〕3年)。インドアではセッターとしてプレーする阿部羽夏(多賀城中〔宮城〕3年)も「ずっとトスを上げていて、レシーブは下手くそだったんです。苦戦しましたが、しっかり練習したのでなんとかなりました!!」とドヤ顔を浮かべ、隣の小野寺もにこりとほほえんだ。
優勝が決まった瞬間、TEAM Unityの2人は崩れ落ちるようにして喜んだ
「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」のビーチバレーボール競技のメイン会場となる碧南緑地ビーチコート
大会は今年で5回目を数える。当初は開催地枠として愛知県内のチームが多く参加していたが、その枠も年々減少し、その分、全国各地から出場するチームも増加。近接するトヨタ自動車衣浦工場ビーチバレーコート(愛知)も使用され、今年は男子33チーム、女子36チームによって争われた。
なお碧南緑地ビーチコートは来年に開催される第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)のビーチバレーボール競技の会場となる予定。1年後…、はさすがに厳しいが、この「HEKINANマンモスカップ」で汗を流した中学生たちの中から将来、そうした大舞台で活躍する選手が出てくるかもしれない。
(取材・写真/坂口功将)
表彰式ではマルキ ナシム(トヨタ自動車ビーチバレーボール)がプレゼントアンバサダーを務めた
■HEKINANマンモスカップ JVA第5回全日本ビーチU15選手権大会 最終結果
=男子=
優勝:浜西クラブ(静岡)/準優勝:YUO(富山)/第3位:TASS+(和歌山)、公文国際学園(神奈川)
=女子=
優勝:TEAM Unity(宮城)/準優勝:浜の宮中・加古川中(兵庫)/かなで(鳥取)、成南バレーボール部(大阪)
インドアもビーチバレーボールも中学生の夏は暑かった
大会の模様は「月刊バレーボール」10月号に掲載!!
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