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SVリーグ2024-25

インターハイ連覇、全中6連覇の金蘭会高校、中学が合同祝勝会を開催 両監督が明かした偉業への道のり

  • 中学生
  • 2025.10.15

「令和7年度金蘭会中高バレーボール部合同祝勝会」が104日(土)に同校で行われた。大阪の名門中学、高校は2年連続でそろって夏の頂点に。その偉業の喜びを、駆けつけた関係者とともにかみしめた

 

 

インターハイで連覇した金蘭会高の選手たち

 

 

金蘭会高

ユニフォームもなかった初年度から

10度目の日本一に

 

 インターハイ府予選では大阪国際高に敗れ、14年ぶりの第2代表として本戦に出場した高校は、そこからおよそ1ヵ月半後の本戦で頂点へ。アンダーエイジカテゴリー日本代表にも名を連ねる馬場柚希キャプテン、德元菜々美、岡日和らの堅い守りも光り、決勝の福岡女学院高(福岡)戦以外はセットを落とさなかった。

 

 その戦いを振り返る前に、池条義則監督は、金蘭会高から誘いを受けた20年前の秘話を披露。16年間指導していた南寝屋川高(大阪)が統廃合になるタイミングで当時の校長から声がかかり、「自分の人生の中で私立、しかも女子高を経験するのもいいかなと思って」と新たな道に踏み出した。だが、就任当初は現在の体育館はなく、練習球が34個あっただけ。それでも、4月に予定されていた初の公式戦に向け、「どうにかせないかん」と千里金蘭大や南寝屋川高から譲り受けたユニフォームの名前を貼り替え、なんとか出場にこぎつけた。

 

 予選では1回戦敗退も経験しながら、2年目には近畿大会に出場。金蘭会中の選手たちをベースにしながら将来有望な選手たちも門をたたくようになり、今大会も含めて10枚のチャンピオンフラッグを飾るほどのチームに成長した。

 

 

池条義則監督(金蘭会高)

 

 

 池条監督は「選手たちにはこの祝勝会で、お祝いはもういい。次の戦いのことで頭がいっぱいだと言っています」と語ったように、視線は集大成の舞台となる春高へ。まずは「勝てる保証なんて全然ない」と語る府予選を突破し、7年ぶりの頂点を目指す。

 

金蘭会中

重圧を乗り越えた選手たちへ

佐藤監督は「みんな大好き」

 

 今夏の全日本中学校選手権大会で9度目の日本一に輝いた中学は、自身の持つ連覇記録を「6」に更新。だが、その道中には女王にしかわからないプレッシャーもあった。

 

 佐藤芳子監督は「連覇を達成するにあたり、大変しんどい思いをしてきました」と振り返る。そのなかで選手たちに呼びかけたのは、偉業に挑む姿勢。「どこよりも厳しい練習を積み重ねている、どこよりも苦労を知っている、どこよりも努力をしているチームに6連覇を達成してほしいと思わんか」という指揮官からの言葉を胸に、選手たちは腕を磨き続けた。

 

 そして迎えた全中では、山場となった準々決勝の諫早中(長崎)戦を含め、失セット0で決勝へ。最後は東京立正中(東京)も2-0で下し、歓喜のときを迎えた。

 

 

佐藤芳子監督(金蘭会中)

 

 

 佐藤監督は「しんどいときは助け合って、支え合って。たまに生徒どうしで衝突することもあるんですけど、認め合いながら過ごしている姿はほんとうに尊いと感じています。生徒のみんなのことは心からリスペクトしています。みんな大好き」と語ると、選手たちに向けて両手でハートマークをつくった。

 

 その後もコーチやスタッフ、そして「日本一の応援をしてくれた」という保護者にも、佐藤監督らしいユーモアを交えたスピーチで感謝を伝えた。そして最後には、中学生にとって憧れでもある高校生への思いも口にした。

「高校生の活躍も大変活力になりました。インターハイで優勝して、そのあとに高校生が何回も練習に来てくれて。いろんな言葉をかけてくれたことが励みとなって、中学生が頑張ったと思います。

 この中高の関係のよさがすべての結果の活力になっていると思いますし、素晴らしい方々が集まっている金蘭会がほんとうに大好きです。10年後も誇れるチームであり続けたいので、さらなる努力を積み重ねて今後も頑張っていきたいと思います」と締めくくった。

 

 両監督によるあいさつの後には、ダンスやコントなど、選手たちによる余興で会場を盛り上げた。喜びを胸にしまい、次なる挑戦に向けて歩み出す。

 

 

金蘭会高の馬場柚希キャプテン(左)と同中の小野花結キャプテン

 

 

金蘭会中キャプテン

小野花結コメント

 

「舞台から会場全体を見たときに、いろんな人が来てくれていて。自分たちが結果を残したらこれだけの人が喜んでくれると考えると、これからも頑張っていこうと思いました。

 今は6連覇という結果だけで支えてくださった方々に恩返しをしている状況。卒業するまでに学校生活や後輩育成をより全力でして、自分たちの行動でもっと感謝の気持ちを伝えていきたいです。

 去年と同じで、高校生がインターハイで優勝してから、自分たちの試合がありました。毎日頑張っている姿を見てきたから、自分たちもやらないといけないという思いはありました。春高ではぜひ二冠をしてほしいです」

 

金蘭会高キャプテン

馬場柚希コメント

 

「金蘭会を応援してくださる方々がこんなにもいるんだな、とあらためて実感したし、これからもっと頑張っていこうと思いました。(中学生の出し物は)よく考えられているなと思ったし、おもしろかったです。(高校生がその後の出番だったため)プレッシャーはありました(笑)

 国スポを見ていると、インターハイよりもどのチームも仕上がっているなと思いました。自分たちも負けないように勢いを出して挑みたい。池条先生(監督)を胴上げしたいし、(小野)花結もこうやって言ってくれているので頑張ります!」

 

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