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春高準優勝の清風高が連覇の懸かるさくらVOLLEYヘ 「決して甘くない」1年の好スタートを切れるか【山口誠監督インタビュー】

  • 高校生
  • 2026.03.23

令和7年度第31回全国私立高等学校男女バレーボール選手権大会(さくらVOLLEY)が324日(火)~27日(金)に町田市総合体育館(東京)ほかで行われる。大会連覇が懸かる清風高(大阪)の山口誠監督が、準優勝した1月の春高と、注目を集める新シーズンへの思いを語った

 

 

山口誠監督

 

 

――春高の経験はどう生きていますか?

 いい思いも悔しい思いもして、ほかにはない経験をさせてもらったことはすごくありがたいです。でも、大事なのはそれを忘れず、次につなげていけるかどうか。春高は難しい場所だと思います。

 

――大会を振り返ると、フルセットの末に勝利した準決勝の駿台学園高(東京)戦が印象的です

 そうですね。ただ、ほんとうに一戦ずつすべてが大事だったと思っています。やっぱりベスト8から4に上がる試合、都工(都城工高〔宮崎〕)戦はきつかったです。前回ベスト4に入ったとき(2021年)も、石川県工(石川)との試合がしんどかったし(2-1で勝利)、あらためてベスト4が懸かる試合は厳しいな、と思いました。

 

――準決勝の映像は振り返りましたか?

 自分たちと比較して、足りないことを次に生かしたいと思っていろいろと考えながら見ました。ただ、どちらかと言うと、どうして駿台(学園高)はあんなにディフェンスがいいのかを考えて。清風以外のベスト4に入ったチームは、守備のレベルがワンランク上だと思いますが、逆に言えば、そこは追いつけるチャンスだと感じます。

 

――駿台学園高がディフェンスのいい要因はわかりましたか?

 いやぁ、まだですね(笑) ですが、駿台の選手たちは、(レシーブの)位置取り、状況判断、視野のバランスがとれているように感じます。

 

――その守備でいえば、第4セットに西村海司選手が3連続で放ったバックアタックが、すべてレシーブされました

(西村)海司は決して弱い打球を打っていたわけではありません。ある程度の打球はブロックがないほうが拾いやすいと思いますが、海司クラスの威力ではそう簡単には拾えないと思っていました。相手はブロックが1枚跳んでいましたが、そこに対するレシーブの位置関係を、トスと打ち方を見てちゃんと判断している。さすがだなと思いました。

 状況判断だけではなく、レシーブの構えや足の使い方、ほんとうに基本的なところを練習で体に染み込ませて、サボらず、ていねいにやっていくことが大事だと思います。

 

 あとは、東山高(京都)戦でも感じましたが、特に駿台の選手はタイムアウト間の会話量が多い。自分たちのチームでもプレーの状況に合わせてしゃべろうと言って、やろうとしていますが、駿台のようにはできていません。当たり前のことをしようと言ってできていないのは、サボっているのか、それとも声の出し方がわかっていないのか。選手と話をしていると、こちらがこれぐらいはできているだろうと思っていても、プレー中に視野が狭くなっていることが多々あります。そこができるようにサポートすることも大事なのかな、と思います。

 

――ただ、ジュースにもつれ込む第5セットを制し、フルセットで勝利しました。勝因はどこに感じていますか?

(伊藤)匠太朗がいいところで決めきったのは大きいですし、(第5セットに)海司がケガをしてベンチに下がってから 1発目に(対角の尾﨑)亮太が決めた。その思いがみんなに伝わりました。ほかにも、海司に代わって出た(出口)大誠が最後までやり遂げたことや、(松本)凛虎の活躍…。ほんとうにみんなが頑張ったと思います。

 

 

駿台学園戦に勝利し、清風中(大阪)の監督も務める伊藤晋治コーチ(右)に労われる山口監督

 

 

――シーズン序盤から、バックアタックも含め、スパイカーどうしが絡んだ攻撃を求めてきました

 その場で言ってするだけではなく、やり続けないといけない、といつも思っていますが、あらためて勉強になった試合でした。個人個人の攻撃にならないように、とは思いますが、あらためて個人の強さも大事だと感じます。最後は打ち負けしない、決めきれるだけの力が絶対に必要だと思いました。

 東山戦は岩田(怜緯)くんもよかったですが、3、4セット目以降に齋藤(航)くんのライトからのバックアタックを押さえられなかったのがきつかったです。単純な打力もそうですし、前やコートの奥を狙う、うまさも必要だと思います。

 

――1、2年生中心のチームでしたが、コート外も含めた3年生のサポートなしには今年の躍進はありませんでした

(マネジャーの三輪)冬芽だったり、(アナリストの土屋)櫻太郎だったり、コートに立っていなくてもチームを支えてくれた選手たちがいるからこそ、このチームはここまできました。それがほんとうに大切なことだと今の2年生は学ばないといけないし、だからこそ試合に出ている者は頑張らないといけません。「この1年でそんな感覚になれるように、みんなで引っ張ってほしい」と、(2月上旬の)新人戦から2年生には言っています。

 

 3年生はここからだと思います。もちろん大学生活も頑張ってほしいですが、将来ほんとうにバレーを続けたいと考えている人にとっては、ここで努力するかどうかで人生は大きく変わります。この先はもっと狭き門になっていくし、自分の行動一つで変わってくるので、どれだけ純粋にバレーに向き合えるかどうかが大事。思い続ければ可能性は広がるし、思わなかったらダメだと思います。

「清風に入ったら、日本一になるためにバレーをする覚悟をして来ないとあかんよ」とずっと言ってきました。大学生になってより自分で選択する重みが出てくるなかで、それぞれが何を思うのか。ここで学んだバレーで努力することを通じて、自分の人生に夢を持ってやっていってほしいです。

 

 

熱く、選手たちを後押しする山口監督

 

 

――主力が多く残りますが、来年度のチームはどんなイメージをしていますか?

 決して甘くないと思っています。今のうちにフィジカルを鍛えて、1年間ケガをしない体づくりをすることが目標の一つですが、春高のあとはそれぞれケガもあって。2月はチームとしての強化はあまりできませんでした。でも逆に、「今こそお前がもっと伸びるときだ」と伝えられたり、前向きに過ごすことはできています。

 来年の春高、その前のインターハイ、そして国スポをやり抜くためには、やっぱり(インターハイ府)予選できちっと勝たないといけません。それは簡単なことではないので、「まだ2月」ではなくて、一日一日を大切にしないといけないと思っています。

 

 今は(澤田)侍弦がキャプテンですが、一人でするのではなくて、2年生全員が同じ気持ちでできるか。厳しいことだけを言いなさい、ということではありません。ダメなときにはダメと言って、楽なほうではなく、自分たちが頑張れるほうをしっかりとチョイスしてほしいです。

 

取材/田中風太(編集部)

写真/中川和泉

 

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