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堺ブレイザーズのホームゲームが変わった!? 国際大会仕様に踏み切った理由と応援団長が明かす今後の策略

  • 編集部取材
  • 2022.10.26

 

 

観客席ではBGMに合わせて手を叩く様子がいたるところで見られた

 

初めて来場しても手拍子を繰り出せる

 

 国際大会仕様に踏み切った目的の一つには、新規ファンの獲得がある。男子日本代表が国際大会で上位の成績を残す機会が増え、注目も集まった。その選手たちがそれぞれのチームで活躍する姿が見られるのが、Vリーグ。そこに足を運んでもらった際に、引き付けるコンテンツを提供したいという考えだ。

 「おそらく今年7月に大阪で開催されたネーションズリーグや代表戦をきっかけに、Vリーグを見に来たというかたも今後さらに増えてくるはずです。そのときに、この空間を楽しんでほしい。一緒に勝ちましょう、応援を楽しんでください、という思いが、堺にとって新しいスタイルに込められています」(なおきさん)

 

 

大会運営を手伝う堺ジュニアブレイザーズの選手たちもボールリトリバーの合間に手拍子

 

 ダンスミュージックを主体としたBGMは、そのリズム感も相まって手拍子がしやすいもの。開幕週では、幼い子どもたちがひっきりなしに手をたたく様子も見られ、なおきさんも「1セットくらいで疲れると思って見ていましたが、最後まで手拍子をしてくれてうれしかったです」と感動を隠せずにいた。

 

 モデルチェンジを肌で感じていたのは選手も同じ。在籍10季目で、以前のスタイルも知る主将の出耒田敬は「やっぱり違和感はあります」と笑い、続けて「何でも変化する際は、最初は違和感があるものなので。これがブレイザーズの応援のかたちになってくれる、そして、観客の皆さんと盛り上がれるのは間違いないです」と語る。男子日本代表でFIVB主催試合を経験してきたリベロの山本智大も「僕は聞き慣れていますし、ファンの方々に浸透して、さらに一人でも多く増えていただけるように。そのために、僕たちも一生懸命に頑張ってプレーしなければいけません」と言葉に力を込めた。

 

 

男子日本代表でも守護神を務める山本。堺でも抜群のディフェンス力を発揮

 

「堺ブレイザーズの応援を実現できれば」(なおきさん)

 

 ともすれば、堺の応援スタイルに親しみを覚えてきたファンの方々にとっては、寂しさを覚える方向転換かもしれない。「『スタイルが変わったけれど、楽しいよね』と言ってもらいたい」と話すなおきさんも、そうした長年チームを応援してきたファンたちの思いを受け止めている。だからこそ、応援団長は少しいたずらっぽい目つきで明かした。

 「実は、サンプラーの奥深くに、眠らせています。手拍子を使った新しいスタイルを浸透させつつ、ファンの方々の要望も織り交ぜて、ね。そうした仕掛けも含めて、これから堺ブレイザーズの応援を実現できればと考えています」

 

 まだまだVリーグの2022-23シーズンは始まったばかり。ここからさらに試行錯誤を重ね、趣向を凝らした演出を提供してくれることだろう。

 寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。

 ご贔屓さんも、ご新規さんも大歓迎。

 これが、堺ブレイザーズの応援やで!!

 

 

熱さをモットーにする堺。ホームゲームの雰囲気も、さらに熱気あふれるものになりそうだ

 

(文・写真/坂口功将〔編集部〕)

 

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