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水町泰杜がビーチバレージャパンの都予選を突破。今季を戦う日本人ペアは明治大の黒澤孝太に

  • ビーチ
  • 2025.06.17

 バレーボールのインドアとビーチの“二刀流”として活動する水町泰杜(トヨタ自動車)が614日、大田区大森東水辺スポーツ広場(東京)で行われた「ビーチバレージャパンJVA39回全日本選手権大会男子 都予選会」に出場。計3試合を戦い、全勝で本戦の切符を獲得した。

 

 

ビーチバレーボールのアンダーエイジカテゴリー日本代表として国際大会に出場した経歴を持つ黒澤(左)とのペアで初の公式戦に臨んだ

 

 

強打を武器に都予選会を突破

 

 水町にとっては5月の「ジャパンビーチバレーボールツアー2025 2戦グランドスラム グランフロント大阪大会」以来となる公式戦。ペアを組むのは明治大4年の黒澤孝太だ。昨年は池田隼平(株式会社カブト)と国内ツアーのサテライト大会に出場するなどスポットでペアを組んでいたが、今年は黒澤とこの都予選会を皮切りにいくつかの国内大会に参戦する予定となっている。

 

 そうして臨んだ今回の都予選会は1回戦、2回戦(準決勝)が28点の1セットマッチと、通常の21点制とはルールが異なった。その点に関して「タイムの取り方や相手に応じたサインの繰り出し方、それに純粋に試合時間も違うので難しかった」と水町。一回戦は序盤から大量リードを築いて快勝を収めたものの、二回戦は終盤まで競り合う展開に。水町も中盤で被ブロックが目立ち、「頭に酸素が回らなくて(笑) がむしゃらに打ちました」と苦労しながら勝利してみせた。

 

 3回戦(決勝)は通常の213セットマッチだったが、2セット目途中から水町は足がつり、また黒澤も「自分が狙われ、うまく流れをつかむことができなかった」とやや苦しみ、フルセットにもつれこむ。そこで鍵となったのは強打だった。SVリーグで披露したように水町のアタック力が非凡なのは周知の通り。さらに黒澤は今年の春季関東大学リーグ1部でベストスコアラーに輝くなど、攻撃力の高さはこのペアの武器だ。

「ショットでブロックをかわそうとして、それが逆に拾われていたので。自分の高さやパワーを生かさなければと考えて、強打に切り替えました」と力強く得点を重ねる黒澤に、水町も笑顔で「打て!! 打て!!」と託し、結果的に勝利をもぎとった。

 

 

「がむしゃらに」と本人は言うものの、その強烈なアタックに観客も歓声を上げた

 

 

「お互いに高め合っていけたら」と水町

 

 振り返れば先月まで水町はSVリーグ(その後は束の間のオフも)、黒澤は春季関東大学リーグを戦っていたとあって、2人とも“ビーチ仕様”へのシフトチェンジに苦労していた様子。またペアとして練習をしたのも6月に入ってからだった。水町の大学時代には対戦経験もあり、黒澤は「対戦相手として、それに映像を通して見ていた選手。最初は怖いと言いますか、不安もありました」と明かすが、そこは水町の人柄がさく裂。「フレンドリーに明るく接してくれた」(黒澤)と関係性を育んでいる。

 

 水町自身、昨年は大半の試合を外国籍選手と戦っていた分、今回は「コミュニケーションの部分で細かいところまで意思疎通を図れるのが大きい」と違いを語り、ビーチバレーボールをプレーするうえでも新たな感覚を抱いている。「年齢差は関係なく、ペアとして遠慮せずにやりたいですし、僕も(黒澤)孝太が後輩だからと気を遣うこともありません。『こういうふうにしてほしい』と言ってきてくれますし、彼のほうがビーチバレーボール歴は長いので、僕からも聞いたり。お互いに高め合っていけたら」と新パートナーとの活動に意気込んだ。

 

 なお、水町/黒澤組の次の出場予定の大会は627日(金)〜29日(日)にTACHIHI BEACH(東京)で開催される「ジャパンビーチバレーボールツアー2025 4戦立川立飛大会」になっている。

 

 

実は、黒澤との身長差を盛り土でカバーして記念撮影に応じた水町

 

(取材・写真/坂口功将)

 

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【ギャラリー】都予選会を戦った水町/黒澤組の様子〔10点〕

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