「この世代は化ける。活躍が楽しみ」 ビーチバレーボールU21男女日本代表相楽幸子監督が語る期待 アジア選手権大会は6月18日スタート
- アンダーエイジ
- 2025.06.17
2025ビーチバレーボールU21アジア選手権大会が6月18日(水)からロイエット(タイ)で開催される。この大会に臨む男女日本代表が、6月10日から14日まで川崎マリエン(神奈川)で事前合宿を行った。
U21アジア選手権に挑む選手とスタッフ(1列目右端が相楽幸子監督)
女子は昨年のU19世界選手権大会で日本勢最高の9位タイに入り、共栄学園高(東京)時からともにプレーする森愛唯(トヨタ自動車)と宇都木乃愛(産業能率大1年)、今治精華高(愛媛)3年時に国スポで優勝した森川仁湖(鹿屋体大1年)と矢田和香(ヴィクトリーナ姫路)がそれぞれペアを組む。昨年のU19アジア選手権大会では両者が対戦し、森/宇都木組が勝利を収めたが、合宿期間中の12日に行われた練習試合では森川/矢田組が勝利した。10月15日(水)からプエブロ(メキシコ)で行われる2025ビーチバレーボールU21世界選手権大会には、今回アジアの5位以上で本戦から、9位以上に入れば予選から出場することができる。しかし、枠自体は各国上位1チームにしか与えられないため、日本代表のなかでもし烈な争いとなる。相楽幸子監督は「ほんとうにいいライバル関係」と評価するも、「日本だけの対決ではなく、海外の選手相手にどこまで力を出せるか」と意識を外へ向けるように指導。森は練習試合での反省を踏まえて「自分たちのスキルを、練習のように出していきたい」と気持ちを切り替えて大会に臨む。
男子は昨年の世界大学選手権大会に出場した源田アシュリー(嘉悦大2年)と柏谷玲央(天理大2年)がペアを解消。源田は松山商高(愛媛)時代からビーチバレーボールに取り組んでいた髙内雄心(日本体大1年)と、柏谷はしなやかでパワフルなスパイクを打つ、身長191センチの柏木陸歩(鹿屋高〔鹿児島〕2年)とそれぞれペアを組む。この決断に関して相楽監督は「柏谷は飛び級の柏木を引っ張ってもらうために、一方で一緒に練習できる関東圏内にいる源田と髙内を組ませるなど、さまざまなことを踏まえてペアを決めました」と語った。
練習の開始と終了時には全員で気合いの円陣。「男女でワンチーム」(相楽監督)の気持ちで大会に臨む
アンダーエイジカテゴリーで戦う男女の選手たちに、相楽監督は大きな期待を寄せる。「この世代は化けると思います。大舞台でどんな結果を出してくれるのか、みんなの活躍が楽しみなので、我々は背中を押すだけです」。今大会で「女子は(アジアの)表彰台、男子も(世界選手権の)出場権を得る力がついてきている」と、指揮官が描くとおりの結果を残せるか。
6月18日(水)から始まる大会はAVC YouTube(https://www.youtube.com/@asianvolleyballconfederati4328/streams)にて配信される予定。
■目指すはメキシコの舞台<大会への意気込みコメント>
(左から)柏谷、柏木、源田、髙内
【男子】
源田アシュリー(嘉悦大2年)/髙内雄心(日本体大1年)組
源田 目標はアジア選手権でのメダル獲得
髙内 表彰台に登って、(世界選手権が行われる)メキシコに行けるように頑張りたい
柏谷玲央(天理大2年)/柏木陸歩(鹿屋高〔鹿児島〕2年)組
柏谷 メキシコの世界選手権に進めるよう、最低条件である9位以内を目指す
柏木 初めての世界の舞台は全然知らないことばかりで不安もあるが、世界選手権出場を目指して頑張りたい
(左から)矢田、森川、宇都木、森
【女子】
森 愛唯(トヨタ自動車)/宇都木乃愛(産業能率大1年)組
森 表彰台に上がって世界選手権の切符を取り、トーナメント(本戦)から出場できるように頑張りたい
宇都木 去年は表彰台に登れなかったので、まずはしっかりグループ戦で勝利。そこから調子を上げて、世界選手権につながるような戦いをしたい
森川仁湖(鹿屋体大1年)/矢田和香(ヴィクトリーナ姫路)組
森川 インドアと両立するなかで、素晴らしい環境を与えてくださっている方々の期待に応えられるように結果を残したい
矢田 年齢的に最後のアンダー(エイジカテゴリー)になると思うので、去年悔しい思いをした分、今年は世界選手権の切符をつかむ
取材・写真/廣田充則(編集部)
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