忠願寺莉桜ら4人の高校生が女子日本代表の登録メンバー入り 世代別日本代表を経験した大型選手たちがトップチームに入るまで
- 女子日本代表
- 2026.04.15
2026年度バレーボール女子日本代表チームの登録メンバーが4月15日(水)に発表された。高校生では忠願寺莉桜(東九州龍谷高〔大分〕3年)、山下裕子(共栄学園高〔以下、東京〕3年)、大雲舞子(八王子実践高2年)、小林天音(下北沢成徳2年)が初選出。将来に期待が集まる4選手の、これまでの歩みを振り返る

忠願寺莉桜(東九州龍谷高)
忠願寺莉桜(東九州龍谷高3年)
今季の高校女子最注目サウスポー
目指すはオールラウンダー
同世代の先頭を走り続けてきた忠願寺莉桜が、初選出で目標へのスタートラインに立った。
中学時代からアンダーエイジカテゴリー日本代表の主力としてプレー。稙田南中(大分)では2年生時から2年連続で全国中学生選抜に選ばれ、3年生時には第1回アジアU16女子バレーボール選手権大会で優勝した。同年のJOC杯(全国都道府県対抗中学大会)では大会の最優秀選手賞にあたる、JOC・JVAカップを手にしている。
そして、東九州龍谷高入学後は1年生時に2024女子U18女子アジア選手権大会(準優勝)でベストオポジットスパイカーに。2年生時の2025女子 U19世界選手権大会(7位)ではベストスコアラーとベストアタッカー部門で1位の活躍を見せるなど、世界を相手にも着実に力をつけてきた。
優勝した金蘭会高(大阪)とフルセットの激闘を繰り広げた今年の春高準決勝のように、サウスポーから放つ豪快なスパイクが持ち味。だが、魅力はそれだけではない。「拾って打てるサウスポーはなかなかいなかったので、今までにないプレーヤーになりたい」と、常にイメージしてきたのは、世界でも通用するオールラウンダーだ。サーブレシーブにも力を入れ、セッターが1本目を触った際のトスも器用。攻守ともに高い水準のプレーを、ついにトップチームで試すときがきた。
ちゅうがんじ・りおん/身長182㎝/最高到達点296㎝/稙田南中(大分)出身/アウトサイドヒッター
山下裕子(共栄学園高)
山下裕子(共栄学園高3年)
高校1年生時には
秋本美空と共に春高で日本一
共栄学園高1年生時には春高で19年ぶりの優勝に貢献した山下裕子が、再び秋本美空(ドレスナーSC〔ドイツ〕)と同じユニフォームを身にまとう。
共栄学園中(東京)2年生時から全中選抜にも名を連ねた大型ミドルブロッカー。共栄学園高入学後は、中村文哉監督が「体は大きくて力強いスパイクは打っていたけど、筋力が全然ない。思うように体を動かせていませんでした」と振り返ったが、地道なトレーニングも実って1年生時の春高都予選からレギュラーに。高さを生かしたスパイクとブロックが光り、春高では金メダルを手にした。
秋本に「先輩たちみたいに春高に出て、エースとしてチームを引っ張っていきたいです」と誓った昨年度は惜しくも全国大会には届かなかったが、2025女子U19世界選手権大会では忠願寺とともにスタメンとしてプレー。得点源として期待される高校ラストイヤーで、チームに日の丸の経験を還元する。
やました・ゆうこ/身長184㎝/最高到達点294㎝/共栄学園中(東京)出身/ミドルブロッカー
大雲舞子(八王子実践高)
大雲舞子(八王子実践高2年)
昨年度はU19日本代表を経験
2年生世代トップのスパイカー
3年生世代の最注目スパイカーが忠願寺なら、2年生世代は大雲舞子だろう。全国中学生選抜には2年生時から名を連ね、高校では3月に行われた全国私立高等学校男女選手権大会(さくらVOLLEY)など入学前からコートに立つ。高い攻撃力を誇るチームで得点源を担い、1年生では唯一、昨年の2025女子U19世界選手権大会のメンバーに選ばれた。
昨春には目標の存在に石川祐希(ペルージャ〔イタリア〕)を掲げ、「トップレベルで活躍している選手なので、そういった選手に一歩でも近づけたら」と高みを目指してきた。「自分にトスが上がってくれば決まると思ってもらえるような絶対的な存在になりたい」と決意する高校2年目のシーズンで、さらなる飛躍を目指す。
おおくも・まいこ/身長184㎝/最高到達点295㎝/八王子実践中(東京)出身/アウトサイドヒッター
小林天音(下北沢成徳高)
小林天音(下北沢成徳高2年)
登録メンバーではセッター最長身の178㎝
高校ではツーセッターとしてプレー
今年度の女子日本代表の選出メンバー中、セッターで最長身なのが、下北沢成徳高2年の小林天音だ。北沢中(東京)2年生時から大雲とともに全国中学生選抜に選ばれ、3年生時にはキャプテンとして再び同選抜のメンバー入り。下北沢成徳高(東京)では、今年の春高終了後から、土岐陽夏とともに本格的にツーセッターの一角としてプレーする。高い軌道の安定したトスが持ち味だが、長身サウスポーを生かしたツーアタックも魅力だ。
3月のさくらVOLLEYでは優勝に貢献したものの、「常に3枚攻撃ができていないことが自分たちの課題。ミドルやライト攻撃を使えるようにしたい」と満足せず。高い向上心を胸に、初の日本代表でもトスワークを磨く。
こばやし・あまね/身長178㎝/最高到達点287㎝/北沢中(東京)出身/セッター
取材/田中風太、廣田充則(編集部)
写真/山岡邦彦(NBP)、中川和泉、山田壮司
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