総勢340人が参加 東京GBが長崎・佐世保でバレーボール教室を実施
- SV男子
- 2025.07.29
2日目、中学生の部の参加者たちと
プロとしての技術や考え方を直接指導
国内最高峰リーグ、SVリーグ男子の東京グレートベアーズに所属する選手、コーチらによるバレーボール教室が、古賀太一郎主将の地元・長崎県佐世保市で7月19日(土)、20日(日)の2日間にわたって開催された。本イベントは今年で2年目を迎え、昨年は延べ200名が参加したが、今年はさらに参加者数が増加。長崎県県北地域を中心に小・中学生それぞれ170名、延べ340名もの児童・生徒らが参加した。関東で唯一のSVリーグ男子所属クラブである東京GBは、東京を中心にバレーボール教室を開催しているが、地方開催で300人規模のバレーボール教室となっているのは佐世保市のみである。
こちらは初日、小学生の部を終えての一枚
今回指導に当たったのは深津旭弘選手、戸嵜嵩大選手、大竹壱青選手、谷口渉選手、トップチームコーチの手原紳氏、碩幸輝氏、スクールコーチの黄秀京氏の7名。プロとして活躍するための考え方や技術を直接指導してもらうことで、バレーボールの技術力向上およびバレーボールへの取り組み方の意識向上を目指した。
質問コーナーの様子
選手らは、楽しめるアクティビティーを通じてバレーボールの細かい技術を意識させ、子どもたちにさまざまな練習を課していく。サーブの落下地点に潜り込むための股ぬきゲームや、腕・肩・頭・足を使ってボールをコントロールする世界一周ゲームなどは、子どもたちの笑顔が絶えないメニューだった。まだ上手にジャンプできない小学校低学年の子どもたちには、腹筋と体重移動を意識した全身ボール投げ、助走ハイタッチゲームなどで、スパイクを打つための体づくりの練習を行った。
午後には選手らも加わってゲームを行い、会場は大いに盛り上がった。質問コーナーでは、小学1年生の児童が「どうしたらそんなに背が高くなるのですか」と尋ね、戸嵜選手は「バレーボールがないときは夜9時前に必ず寝てください」と回答して子どもたちの笑いを誘っていた。
技術解説を行う大竹選手
谷口選手は、佐世保の子どもたちのエネルギッシュさに驚いていた。大竹選手は「バレーボールのスキルを身につけ、体の使い方を学び、実際に上達することこそが楽しさにつながる」と述べ、子どもたちへの専門的な指導の重要性を強調。さらに、地方でのバレーボール普及活動の意義について、指導者減少への対策や、地域でのバレーボール発展の重要性を語った。参加した子どもたちは、大竹選手からの具体的な指導内容を振り返り、スパイク時の体の回転、トスの際の肘の伸ばし方など具体的な技術を挙げて、それらを今後の練習に生かしていきたいと話していた。
大勢の参加者がさまざまなアクティビティーを行った
取材/東出 朋
写真提供:実行委員会
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